〈プロ解説〉冷蔵庫の寿命はいつ? 買い替えの目安や長持ちさせるアドバイスを紹介
日々の生活に欠かせない冷蔵庫は、寿命で使えなくなる前に買い替えを検討しておくと安心です。寿命が近いことを示す症状を押さえておきましょう。
今回は、冷蔵庫の買い替えの目安や寿命について、元家電店員のせすさんに解説していただきました。
プロおすすめ商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
▼ 冷蔵庫の役立つ情報を紹介
冷蔵庫の寿命、Q&A
冷蔵庫の寿命について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、冷蔵庫は何年で買い替えを検討すべき?
せすさん
買い替えの目安となるのは使用年数です。内閣府が2022年に発表した消費動向調査(参考:令和4年3月実施調査結果)では、冷蔵庫の平均使用年数は12.9年でした。寿命も一般的に8〜12年ほどといわれているので、そのくらいの年数が経ったら買い替えてもいいでしょう。
さらに、冷蔵庫の部品の保有期間は9年で、生産終了後9年以上たった場合は、修理用の部品が残っていない可能性が高くなります。購入した冷蔵庫が生産終了後9年を経過していて、家電量販店などの保証に加入していない場合は、買い替えが一番いい選択肢です。
また、15年以上前の冷蔵庫の場合、機種によっては月に1,000円以上の電気代がかかっていることも。最新の機種に買い替えれば、電気代が半分くらいになることもあります。
せすさん
いくら使えるからといっても、省エネ性能が低くなってしまった冷蔵庫を使い続けていると電気代が余分にかかってしまうので、買い替えを検討したほうが無難です。
Q2、冷蔵庫が壊れかけているサインは?
Photo by iStock
せすさん
使用年数以外には、壊れる前兆が現れた際に買い替えを検討するのがおすすめです。主な壊れる前兆として、冷蔵庫が冷えないというケースがあります。
とはいっても、冷蔵庫全体が冷えないことは少なく、冷蔵室だけ、冷凍室だけなど、どちらか一方だけが冷えないことが多いです。
どこが冷えないかでも修理内容や修理費が異なるのはもちろん、一時的にその症状があらわれて、すぐに直ることも多々あります。一時的に直っても期間をあけて何回か発生する場合は、壊れる(再発して冷えなくなる)可能性が高いので、買い替えや修理を検討してもいいでしょう。
ほかの兆候としては、冷蔵室内に結露水が発生することや、氷が溶けたり、作れなかったりすることなどもよくある症状です。これらに関しては、扉の閉め忘れだったケースなどもあるので、よく確認して、症状が継続するかチェックしましょう。
Q3、冷蔵庫の故障を防ぐためのポイントは?
せすさん
夏場の運転には注意が必要です。
こちらに関してはどうしようもないことですが、外気温が38℃以上になると突然壊れる場合があります。実際に私が家電量販店で働いていた頃は、暑い日に突然壊れたという人が多く来店されました。
冷蔵庫は排熱しながら運転していますが、室内の気温が暑くなると排熱しきれなくなり、運転に支障が出ることで故障してしまうリスクが高くなります。冷房をつけて室温を下げることで、冷蔵庫の運転にも負荷がかからなくなり、故障のリスクを軽減できます。
プロおすすめ、冷蔵庫5選
せすさんがおすすめする冷蔵庫を紹介します。
① 三菱 MR-MZ54K
食材をおいしく便利に冷凍保存できる
おすすめポイント
三菱の冷蔵庫は、生鮮食品を保存する機能に優れています。「氷点下ストッカー」という部屋があり、約−3〜0℃のあいだを行き来する設定になっているため、氷点下でも食材を凍らせずに保存することが可能です。お肉やお魚は3日から1週間ほど保存ができて、解凍の手間なしに調理に使えます。ほかにも「切れちゃう瞬冷凍」という部屋では、食材を約−7℃で保存することができて、野菜はパラパラに、お肉は包丁で切れる程度の硬さに冷凍してくれます。保存期間は最大約3週間で、解凍せずに必要な分だけすぐに使える優れモノです。まとめ買いで生鮮食品などを一気に購入する人におすすめです。
② パナソニック NR-F53HX1
中身が見やすく、取り出しやすい
おすすめポイント
パナソニックの冷蔵庫は、使う人のことを考えた設計になっているのが特徴です。野菜室や冷凍室などの引き出しには、耐久性に優れたベアリングレールを使っていて、引き出しの奥が冷蔵庫のツラ(面)まで引き出せるので、庫内の収納物をひと目で確認できます。また、冷蔵室の最上段奥にはコンプレッサーが配置されています。通常の冷蔵庫だと一番下の引き出しの奥にありますが、最上段の手が届きにくい場所に配置することで、デッドスペースをなくし、一番下の引き出しを広々と使うことができます。使用者にとって使いやすい設計なので、日頃の使いやすさを求める人におすすめの機種です。
③ 東芝 VEGETA GR-W510FZ
傷みやすい野菜も鮮度を長くキープ
おすすめポイント
東芝の冷蔵庫は「VEGETA(ベジータ)」という愛称の通り、野菜の保存に長けています。水分いっぱいの冷気を野菜室に1日20回以上送り込むことで、湿度を約95%以上に保ちつつ、野菜の劣化の原因となるエチレンガスを分解します。袋やラップなしでそのまま入れるだけで、野菜をシャキシャキのまま約10日間保存することが可能です。実際に野菜を入れると、みずみずしさが驚くほど保たれるので、野菜をたくさん食べる人におすすめです。野菜室は冷蔵室のすぐ下にあるため、重たい野菜も出し入れしやすく、下部には掃除用の穴があるので、お手入れも簡単です。
④ シャープ SJ-PD28K
4段に分かれた大容量冷凍室を採用
おすすめポイント
本体を見てわかる通り、2部屋しかない構造で、下の部屋が冷凍室となっています。このサイズの冷蔵庫はそもそも種類が少なく、ほとんどの機種で冷蔵室、野菜室、冷凍室と3部屋の構造になるところを、あえて2部屋にして冷凍室の容量を多くとっています。冷凍室は4段の引き出し構造になっていて、冷凍食品やペットボトルを立てて入れられるため、整理して収納することが可能です。野菜室は冷蔵室内のケースで区切られているので小さめですが、冷凍メインで野菜をそこまで買わない人にはおすすめの冷蔵庫です。
⑤ AQUA AQR-26R
スペースを無駄なく有効活用できる
おすすめポイント
冷蔵庫の中には、天板が耐熱仕様になっていて、電子レンジなどを設置できるものがあります。そんな、冷蔵庫の上に電子レンジが置けるタイプの中でも容量の大きい機種が、こちらです。コンパクトながらも、定格内容積262Lの大容量を実現。たくさん食材を入れたいけれど、レンジを置く場所が取れない人には、一つの選択肢になります。二人暮らしの人などに人気の機種です。
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外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
容量 |
ドアタイプ |
消費電力 |
---|---|---|---|---|---|---|
【プロおすすめ】三菱 MR-MZ54K |
食材をおいしく便利に冷凍保存できる |
幅650×奥行699×高さ1,833mm |
540L |
観音開き |
276kWh/年 |
|
【プロおすすめ】パナソニック NR-F53HX1 |
中身が見やすく、取り出しやすい |
幅650×奥行699×高さ1,828mm |
525L |
観音開き |
261kWh/年 |
|
【プロおすすめ】東芝 VEGETA GR-W510FZ |
傷みやすい野菜も鮮度を長くキープ |
幅650×奥行699×高さ1,833mm |
508L |
観音開き |
265kWh/年 |
|
【プロおすすめ】シャープ SJ-PD28K |
4段に分かれた大容量冷凍室を採用 |
幅560×奥行665×高さ1,568mm |
280L |
右開き |
333kWh/年 |
|
【プロおすすめ】AQUA AQR-26R |
スペースを無駄なく有効活用できる |
幅600×奥行685×高さ1,375mm |
262L |
右開き |
237kWh/年 |
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