家庭での利用も想定したマイクロショベル、PC01E-1。運転するには小型車両系建設機械運転特別講習(機体質量3t未満)の資格が必要だ。
一般的にはあまり知られてない小型車両系建設機械運転特別講習(3t未満)。2日間の講習を受ければ、誰でも技能資格証明書と特別教育の修了証を獲得できる。
そこで実際にbouncyの津田編集長が資格を取得しにいくことに。
2日間にわたる講習でいったいどんな体験をしてきたのか、生のレポートをお届けする。
1日目
今回津田氏が受講した場所は栃木県小山市にあるコマツ教習所。コマツ教習所は、北海道から九州まで全国にあるので、近くの教習所で講習を受けられる。
3t未満の小型車両系建設機械運転特別講習は、2日間。コマツ教習所のWebサイトから、講習の予約ができる。場所によってはスケジュールが埋まっていることもあるそうで、余裕をもって予定を立てた方がよいだろう。
講習1日目は座学。45分間の昼休みを挟んで午前9時から午後6時までみっちり講義が詰まっている。まるで学生時代に戻ったような時間割である。
そして1日の終わりには講義内容のおさらいのような確認テストがあった。講習を受講すれば修了証を得られるため落第の心配はないが、しっかり解答できた。
講義の内容は「走行に関する装置の構造及び取り扱いに関する知識」や「作業に関する装置の構造及び取り扱いに関する知識」、工事に関する法律関係などが中心。
エンジンやブレーキ、油圧装置の構造についての講義は、建設機械だけでなく自動車にも共通しているので、理解を深めやすいはずだ。ショベルカーには、ブームやアーム、バケットといった自動車では馴染みのない言葉も多いが、実技講習の中でも使われる言葉なのでしっかり覚えておきたい。
また、建設機械は常に重心を意識しながら操作する。安全に作業する上で欠かせない知識が得られる。
津田氏が受けた授業の講師はコマツの元社員だったので、作業現場でのリアルな体験談など、実践的な話が聞けた。
2日目
講習2日目は実技。実際に建設機械を運転して走行や掘削を行う。
津田氏が運転したのはPC30MRというショベルカー。PC01E-1を一回り大きくしたようなサイズだ。
自動車のように両手でハンドルを握るのではなく、左右別々の走行レバーを使って左右の履帯(クローラー)を操作する。最初は操縦するレバーの多さにパニックを起こしそうになったが、すぐに慣れたとのこと。右の履帯を動かせば左に曲がり、左の履帯を動かせば右に曲がる。両方の履帯を同時に動かせば直進する。
走行に慣れた津田氏は旋回操作をしたり、アームを動かして実際に砂利を掘ったり、地面をならしたりと実技をこなしていった。運転席からだとアームやバケットの角度が把握しづらいが、何度も動かしているうちに体で感覚をつかんでいくらしい。
なお指導していた講師からは「初めてにしてはスジがいい」と褒められていた。
こうして2日目の実技は午後3時半過ぎには終了となった。
小型車両系建設機械運転特別講習(3t未満)の技能資格証明書と特別教育の修了証を獲得した。これにより機体質量3t未満のショベルカーやブルドーザーなどを運転できるようになる。
ガーデニングや家庭菜園、野良仕事をするには十分だし、建設現場でも役立つだろう。
講習を終えた津田氏は、「社会人になると、まとまった時間をとって新しい知識やノウハウを学べる機会は少ない。貴重な体験ができた2日間だった」と語り、「少しくらい怒られてもいいから穴を掘りたい」と冗談交じりに付け加えた。
きっと新たに習得した運転スキルを生かしてみたくなったのだろう。新たな技術が身につくと、やってみたいことも増えていく。道具が人を変えたのだといえる。
なお、その翌日、津田氏は筋肉痛になっていた。きっと普段の運動不足に加えて、ショベルカーの上で体をひねって視界確認をしたりレバーを操作したりと、普段使わない筋肉を酷使したことが原因だろう。
小型車両系建設機械運転特別講習(3t未満)を修了するのは難しくない。
この資格で、PC01E-1をお家で使って新生活楽しんでみる?
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今回の資格取得をしたのはこちら
コマツ教習所(株) 栃木センタ
https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/tochigi/
コマツ教習所(株)
https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/
コマツ