親権は譲らないけど仲は良いハンバーガーちゃん「It Takes Two」プレイ日記

ハンバーガー
公開: 2022-02-15

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「ハンバーガー」さんがeスポーツタイトルなどを取り上げるイラストコラム「ゲーミングハンバーガーちゃん日記」。連載23回目のテーマは「It Takes Two」です。
2022年2月15日付、GAMEクロスに掲載された記事を転載しています

お友達のマシーナリーとも子から誘われて、2人協力プレイ専用のアクションアドベンチャー「It Takes Two」をやりました。

「It Takes Two」は「The Game Awards 2021」で「Game of the Year」に選ばれてニュースになってたけど、ハンバーガーはどんなゲームなのかまったく知らなかった。マシーナリーとも子に誘われたとき、初めて内容について調べるほどでした。

ハンバーガーはSteam版を選んだんですけど、このゲームは2人で遊ぶのが前提になっているからか、2人のうちどちらかが購入していればもう1人は無料で遊べる「フレンドパス」が用意されています。すごい。お得!

でも、SteamとPlayStation、PlayStationとXboxみたいにプラットフォームをまたいでプレイはできないとこだけは注意したいです。ハンバーガーたちは、ハンバーガーがゲームを買ってマシーナリーとも子がフレンドパスを使って遊んでみました。

編集の人に今回のコラムで「It Takes Two」を取り上げたいって提案したら、eスポーツにまったく関係ないけどこのゲームで2人の連携が深まるだろうからOK。って言ってました。やっていきます。

知らなかった、離婚寸前の家族の話だったなんて

両親は不仲の末に離婚することにしたと娘に伝える。傷ついた娘は、仲直りしてほしいと願いながら両親を模したお手製人形に、愛を説いた本を読み聞かせる。

そのとき娘が流した涙が人形にこぼれ落ち、両親の魂が人形に宿ってしまう。2人は元の姿に戻るため、いやいやながらも一緒に冒険するってストーリー。

え? そんな話? 重っ。全然知らなかった。

お互いをディスり合い、殺伐とした空気のなかストーリーが進んでいく。

これは離婚だわ

これは離婚だわ

これは離婚だな〜〜〜
という気持ちになる。

内容がころころ変わって楽しい

「It Takes Two」で操作するのは小さい人形なので、家の中にあるなんでもない家具や家電が行く手を阻む障害物になってる。各ステージで両親が協力して進み、娘の元を目指してステージをゴールしていくのが基本的な流れ。

マップのギミックを観察し、知恵を絞って先に進むための道を探したり、お互いの息を合わせて行動したりする点は、「ポータル2」や「リトルビッグプラネット」の協力プレイに近い感覚かも。

アクション部分は「え! フォールガイズ!?」みたいに、こっちを問答無用で殺しにかかってるギミックが多くてすごく面白い。

夫婦はお互いまったく同じルートを進むわけじゃなくて、片方の道は進めなくなっているからもう一人が解決しないとクリアできないパターンが多い。ネイルガンで釘を撃ち込んで相手の道を作ったり、ハンマーで障害物を取り除いてあげたりとか。

協力プレイはオンラインでもオフラインでもできて、どっちでも画面は2分割されてるから、相手を見ながら相談してプレイしていくことになる。

チャプターごとにやることが変わってくるから飽きないし、アクション性も強い。かなりプレイヤースキルが要求される。アクションゲームは得意なつもりだったけど、それでもめちゃくちゃ死ぬ。なので相手よりも先にゴールに辿り着いたりするとうれしくなる。

死にまくってる相手を見ると「まだ〜」「待ちくたびれたんですけど〜?」と言ってみたりおもわず屈伸したりして煽ってしまう。もちろん逆にこっちが遅れることもあるけど煽られるとムカつく!!!

相性の良さを実感する

幼稚に争っていても、しっかり協力しながら進めます。
ただハンバーガーは割と指示廚なところがあって
「これはこうしたらいいのかも!」
「こうしたいからこうして!」
「いまそれやらないで!」
とか言う。

こういうのは嫌がる人が多い行動なのはわかってるけど、マシーナリーとも子は嫌がらずに
「あ!ほんとだ!すごい!」
「天才!」
「賢い〜!」
と言いながら付き合ってくれて、サクサク進んでいく。

そして自分が「あれ?どうやっていくんだ?」って思ったときは、とも子が「これをこうすればいいんじゃない?」みたいにひらめいてくれて先に進める。

無事に進めたら「やる〜!」「天才じゃん!」などと言います。
助けてもらった時もちゃんとお礼を言う。
ハンバーガーはお礼が言えます。

こうやってスムーズに進められていると
「あれ?私たちって……もしかして相性がいい!?」
と思えて良い。

このゲームは協力プレイがメインだけど道中で対戦モードもある。そのときはこのゲームの両親になりきって「親権は絶対に譲らん!!!!!!」って言いながら対戦できる。

ギスギスしないところがすごい

こういう協力ゲーム、ギスギスしそうなもんですけど、なかなかならない。
夫婦がめちゃくちゃ喧嘩しているのを見るとプレイヤーとしては「もう離婚が正解だわ」とか「なんでいちいち煽るんだよ」とか思うので冷静になれる。
ファミレスで隣席のカップルが喧嘩してたらめっちゃ冷静になる、みたいなアレが発動してる気がする。

あとゲームオーバーがないのもギスギスしないポイントな気がする。
残機がないから片方が倒れまくってゲームオーバーになる、みたいな責任を問われるようなことがない(お話としても、人形になったついでに死なない体になったからっていう設定があります)。

ボス戦とかで2人ともダウンしてもちょっと前に戻されるくらいなのがすごく良い。「えー!? またここから!?」みたいなストレスとかギスギスも生まれない。

ボリュームがすごい

こんなにギミックたっぷりなゲームなのに、6時間近くやっても全然終わる気配がない。
お、娘の元にたどりつけそうだな! と思っててもこのまま元に戻っても離婚しかないくらい夫婦の仲がまだまだ悪い。

死なない体になっているからといって片方をガラスの中に閉じ込めて火炙りにしたりすりつぶして殺したりして大声で笑う夫婦。

一緒に冒険して苦難を乗り越えればまた仲良しになれるって娘は信じてるのに……。もう6時間以上も冒険してるのに全然仲良くならない。
まだ先は長そうです。

おまけ漫画

終わりです。

【この記事を書いた人】
ハンバーガー(Twitterのオタク)

自身の日常を「ハンバーガーちゃん」を通じて絵日記にして描くTwitterのオタク。楽しくゲームするのが大好き。本気でゲームしたい気持ちと「ゲームの時間を絵を描く時間に充てれば、絵がもっと上手くなるのでは……?」という気持ちが日々せめぎ合っている。高校3年間の思い出がメイプルストーリーしかない。

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