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ネットやテレビでしか見たことがない、あるいは見られないだろうと思っていた、驚愕の改造人間たちがあなたの目の前に現れたらどうだろう。身体改造カルチャーの日本上陸は、非日常の世界から飛び出したような改造人間たちの来日ラッシュによって成し遂げられたのだ。
今回は、日本に来た数々の改造人間たちをご紹介する。まずは、身体改造世界一の男性として、ギネスブックにその名を刻むロルフさんからご紹介したい。全身で身体改造は516ヶ所、そのうちピアスは453ヶ所というギネス記録を持っている。
テレビなどでロルフさんをご覧になっている方なら、物静かだがおちゃめ、まるで妖精のような彼の不思議な存在感を想像できる人もいるだろう。到着初日から東京観光にご案内することとなったが、彼の希望は「一番高い建物」だった。東京タワーやスカイツリーにご案内し、六本木や原宿を見てまわった。ヴィーガンのロルフさんが世界各地を旅するなかで、必ず訪れるのがその街のハードロックカフェという。そこのベジバーガーが彼の大好物なのだ。
ところで、彼は左手の5本の指先すべての磁石が埋め込んであるので、フォークを握ることなく持ち上げることができるのだ。それまで遠巻きに見ていたお店のスタッフたちが声をかけてきたことはいうまでもない。お約束の写真撮影会が始まってしまったが、ロルフさんはそうやって、周囲に驚きと楽しみを振りまいていくのだ。
見た目だけだと怖そうに思う人もいるかもしれないが、彼と直接会ってみると、みんなロルフさんを親近感を覚えてしまうのだ。
ロルフさん、また日本に来ないかな。
改造人間たちはみんな日本大好き!
ロルフさんに続き、サイボーグになりたい改造人間ラス・フォックスさんも来日した。カナダ出身の彼は、地元にも日系人の友人がいるなど、なかなかの親日家だ。
現代の日本カルチャーに興味があるという彼は、市内観光はほどほどに、パーティやイベントに足を運び、若い世代の知り合いをどんどん増やしていった。短い日本滞在期間中、ラスが熱心だったのがラーメンの食べ比べだ。都内なら、どこに行ってもラーメン屋はある。だから連日、ラーメンだった。
一方、ラスは、身体に複数のマイクロチップを埋め込んでいるので、それに特化したイベントにも出演した。また、雑誌の表紙にも登場し、日本での大人気ぶりがよくわかる。
2002年、身体改造カルチャーが日本に上陸
いまでこそ、日本でもよく知られる身体改造カルチャーだが、その記念すべき第一歩を記した人物として知られているのが、ルーカス・スピラだ。
フランス人の彼は、医療用メスを使って人間の皮膚に図柄を刻むスカリフィケーション(瘢痕)のアーティストでもあり、「医療用メスの魔術師」という異名を持っていた。
2002年、ルーカス・スピラの最初の来日の際には、日本中から身体改造愛好者が集まり、愛好者同士のコミュニティが動き出し、ひとつのムーブメントが始まった瞬間だった。
翌03年、ルーカス2度目の来日では、日本の身体改造愛好者たちの夢であったボディサスペンションパーティが実現した。その模様はドキュメンタリー『ライク・ア・バタフライ』(エリック・ボシック監督、ケロッピー前田字幕監修)で観ることができる。
ルーカスは、その後も毎年のように来日し、日本の伝統的な神前結婚式を行ったり、ラーメン屋の一日店長も体験している。
ひさびさの来日となった2019年には、ポエトリーリーディングを披露し、コンピュータと身体を接続した未来的なサスペンションの計画について語ってくれた。
ルーカスの初来日をきっかけに、トカゲ男ことリザードマン、インプラントの開発者スティーブ・ヘイワース、元祖サイボーグになりたいサンパ・フォン・サイボーグらが次々と来日した。
ノルウェーのボディサスペンション世界大会「サスコン」の主宰者オーウェ・フィエルは、痛みの伴うパフォーマンスチーム「ペイン・ソリューション」としてたびたび来日している。
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