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次世代のサステナブル住宅は“竹の家”!?フィリピン発の竹製モジュール住宅「CUBO」【動画ライター】

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こんにちは! 動画ライターのフィリピン下鳥です。
突然ですが、フィリピンの伝統住宅「Bahay kubo(バハイクボ)」をご存じですか?

「バハイクボ」は、竹の骨組みとヤシの葉の屋根でできた、フィリピンの昔ながらの高床式住宅です。

現在も主に地方で利用されていますが、近年、このバハイクボの特性を再評価し、現代住宅として活用する動きがあります。

今回紹介するのは、その代表的な取り組みとして注目されている、竹製モジュール住宅「CUBO」です。

サステナブルな建材「竹」



フィリピンで豊富に生育している竹は、耐久性が非常に高く、そのうえ木よりはるかに成長が速いのが特徴です。

竹が建材として利用できる大きさに成長するまでにかかる期間はわずか3年。さらに、竹は木よりも酸素排出量と二酸化炭素吸収量が多く、環境にやさしくサステナブルな建材であるといえます。

この竹の特徴と、伝統的な「バハイクボ」の構造から着想を得て、フィリピンのスタートアップが開発したのがモジュール住宅「CUBO」です。

「CUBO」でメインの建材に使用されているのは、天然竹を独自に加工した「エンジニアード竹」。このエンジニアード竹は、ナラなどの広葉樹やコンクリートの建材に比べ、なんと最大14倍もの強度を持つそうです。

さらに、耐火性は国際耐火規格DIN4102のクラスB2に相当。湿気に強く、錆びや腐食も起きにくく、工業用グレードの耐摩耗性コーティングによってシロアリや木材害虫への対策もなされています。

「CUBO」の全住宅モデルが50年構造保証であることからも、丈夫さへの自信がうかがえます。

モジュール構造のため、建設工程が非常に短いのも大きな魅力です。最小モデルは建材のオフサイト製造に1週間、現場での組み立てはなんとわずか4時間で完了します。

手頃な価格とモダンで機能的なデザイン



「CUBO」のもう1つの大きな特徴が、竹という豊富な建材とモジュール構造だからこそ実現できる、非常にお手頃な価格。

たとえば、現在予約受付中の2022年モデルの1つ「ブラカンスイート」を見てみます。

キッチン、トイレ、ウォークインシャワーなどを備えたワンルームに、ロフトベッドルームがついた、居住空間30.5平方メートルのコンパクトなモデルです。こちらは注文時一括払いで1,155,600ペソ、日本円で約2,630,000円。

さらに、なんと利息ゼロの分割払いも利用できます。最長の支払いプランだと、頭金50%を24か月払いで月26,750ペソ、残額50%を10年払いで月5,350ペソ。つまり、最初の2年は月約72,000円、残りの8年は月約12,000円の支払いとなり、本当に格安です。

また、予算に合わせたカスタマイズプランの相談も受け付けています。

そして個人的にとても惹かれるのが、シンプルかつモダンなデザインです。竹のあたたかみを感じつつも、全体として現代的・機能的で、とても洗練されていますよね。ちょっとした離れや、ゲスト用宿泊施設などにも良さそうです。

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近年急速な経済成長を遂げているフィリピンですが、その発展の一方で、都市部におけるホームレスの増加や住宅不足が社会問題化しています。

「CUBO」は、建設の簡易さとコストの低さから、都市部の住宅問題の新たなソリューションとしても注目されています。その可能性が評価され、2018年には英国王立チャータード・サベイヤーズ協会 (RICS)のコンペで優勝し、5万ポンド(約760万円)の資金を獲得しました。

さらに「CUBO」の仕組みは、竹が生育する他の東南アジア諸国やアフリカなどにも導入が可能です。

フィリピンの伝統から生まれた竹製モジュール住宅が、次世代のサステナブル住宅として世界を席巻する日が来るかもしれません。

CUBO

CUBO Modular Inc.

CREDIT
Videographer / Writer / Cast :フィリピン下鳥
Support :のだゆうた

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