〈プロ解説〉フォームローラーおすすめ7選 使い方や人気モデルも紹介
ストレッチグッズとして人気を集めている、フォームローラー。ここ数年の健康ブームの中でも、トレンドキーワードになってきたもののひとつに「筋膜」があります。
筋膜はその名の通り筋肉を包む膜で、骨や臓器など身体のあらゆる組織を包み込み、あるべきところに位置するよう支えています。筋膜が癒着を起こすと、痛みやコリといったさまざまな不調をもたらします。動きが鈍くなった筋膜を正常な状態に戻すための方法が、筋膜リリースです。
筋膜リリースをセルフで行うなら、フォームローラーが適しています。この記事では、フォームローラーの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
目次
まずは、筆者が選ぶフォームローラー3選
おすすめポイント
程よい硬さで直径9.8cmと、日本人の体型に適したものになっています。男女問わず、身長170cm以下の方におすすめです。
また身体が大きい方であっても、首にフィットしやすいサイズなので効果的に使えます。
長さ:30cm
重量:221g
素材:ABS、EVA
耐荷重:記載未確認
おすすめポイント
直径13.8cmと、スポーツ愛好家の方にぴったりな大きさです。しっかり筋肉を鍛えている方であれば、女性や小柄な方でも問題ないでしょう。
凹凸がないので面で均一に圧を伝えられ、背部にも気持ちよく使えます。
長さ:32.5cm
重量:約620g
素材:ABS、EVA
耐荷重:100kg
おすすめポイント
私が監修したフォームローラーです。サイズ・硬さともに、日本人の体型に合うように設計しました。持ち運びやすく、インテリアになじむカラーリングが特徴です。
同じサイズや形状のものが多く販売されているので、違和感なく使えます。
長さ:28cm
重量:記載未確認
素材:EVA、PVC
耐荷重:約100kg
フォームローラーとは?筋膜リリースの注意点
フォームローラーを使っている様子(筆者撮影)
筋膜リリースに大切なことは、筋膜を解きほぐすために最適な刺激を与えられるかどうかです。筋膜を面で捉え、一定した持続圧が重要になります。圧は身長や体重によっても左右されるため、フォームローラーを使って筋膜リリースを行うなら、自分に合ったサイズを選ぶことが最も大切です。
筋膜は身体を支える第二の骨格と言われるほど重要で、傷つきやすい繊細な組織です。身体に対してフォームローラーが大きければ、刺激が強すぎたり、関節に負担がかかったりして、筋膜の損傷や怪我にも繋がります。フォームローラーを使った筋膜リリースで痛みが出るのは、サイズが合っていないことが原因でしょう。
フォームローラーの選び方、3つのポイント
ポイント解説
フォームローラーを選ぶ際に注目したいポイントを3つご紹介します。
① 表面の形状|面で捉えて圧をかけることが重要
表面の凹凸は必要ありません。筋膜リリースは面で捉えて圧をかけることが重要なので、凹凸のないストレッチ用ポールであっても問題なく使えます。
表面の凹凸は指圧のようにピンポイントでトリガーポイント(筋膜のコリ)にアプローチできますが、専門知識がないとポイントを外すリスクが高く、凹凸の強いものは筋膜を傷つける恐れがあるため、避けたほうが無難です。
ポイント解説
振動機能がついた電動のフォームローラーもありますが、私は必要と感じていません。バイブレーションによるストレッチなど、リラックス目的の方には良いでしょう。
② サイズ|直径は体型や運動習慣の有無を考慮
Photo by iStock
身体に合うサイズを選ぶことが大切です。現在市販されているフォームローラーは直径約13cmのものが多いですが、このサイズは従来アメリカでスポーツ選手や愛好家が使用していた大きさになります。日本人の体型で、運動習慣がない方や体が硬い方にはあまり向いていません。
今はさまざまなサイズがあるので、直径8〜10cmくらいのものがおすすめです。ちなみに私は身長180cmで運動習慣もありますが、直径10cmのものでも十分ですし、首周りにも無理なく使えます。
長さは30cm前後のものが多く、それを選んでおけば問題ないでしょう。直径と違い、長さは体型や運動習慣の有無によって選び分ける必要はありません。
フォームローラーと似ているストレッチ用ポールは、長いものが一般的なので取り回しに難があるものの、ピラティスのエクササイズなどにも使えるので、選ぶメリットはあると言えます。
▼筆者おすすめのストレッチ用ポール
長さ:約91cm
重量:676g
素材:独立気泡ポリエチレン
耐荷重:記載未確認
③ 素材|選択肢が少ないため気にしなくてOK
フォームローラーは、プラスチックの筒をウレタンやEVA素材で覆っているものがほとんどです。素材は選択肢が少ないため、さほど気にする必要はありません。
ストレッチ用ポールの場合は、ウレタンやEVAが円柱型に加工されているので、太さはありますが柔らかく、クッション性に優れています。
フォームローラーの正しい使い方
Photo by iStock
②左右前後にゆっくり動かしてトリガーポイントを探します。トリガーポイントに当たると、「あー、そこそこ!」と明らかにほかの場所とは違う、ツボに入ったような感覚(認知覚)を感じます。
③そのまま深呼吸します。鼻から3秒で吸って、口から5秒で吐きます。これを3〜5回繰り返して、場所を少しずつずらしながら全体に行います。
トリガーポイントを感じられない部位もあるので、見つけられないようなら、全体をおおまかに行うことでも適度な刺激になります。
またコロコロと転がしてしまうと、表面を擦るだけで深部への筋膜リリースにはあまりなりません。最初に述べたように、一定した持続圧が重要です。とは言っても、身体のほぐれを感じられれば、特に細かいことを気にする必要はないでしょう。やりやすいように続けてみてください。
ポイント解説
筋膜は緩んだのか傷ついたのかがすぐにはわかりにくく、刺激した直後はどちらも一時的にスッキリします。
しかし、傷ついている場合、段々と癒着が強くなり、次はより強い刺激を求めるようになります。筋膜は緩めば柔らかくなっていくので、次の刺激は弱くて済むのです。
〈編集部PICK UP〉フォームローラー、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるフォームローラーの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
長さ:33cm
重量:604g
素材:ABS、EVA
耐荷重:227kg
長さ:約30cm
重量:約700g
素材:EVA、PVC
耐荷重:80kg
長さ:約34cm
重量:約760g
素材:EVA、ABS
耐荷重:120kg
長さ:33cm
重量:約500g
素材:EVA
耐荷重:記載未確認
外観 |
商品名 |
特長 |
直径 |
長さ |
重量 |
素材 |
耐荷重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】トリガーポイント コア フォームローラー ミニ |
指先や手のひらの感覚を再現した特殊構造 |
9.8cm |
30cm |
221g |
ABS、EVA |
記載未確認 |
|
【筆者おすすめ】ニシ・スポーツ コンプレッションローラー |
ウォームアップやクールダウンにぴったり |
13.8cm |
32.5cm |
約620g |
ABS、EVA |
100kg |
|
【筆者おすすめ】宝島社 天使の筋膜リリースローラー |
持ち運びにも便利なハンディサイズ |
10cm |
28cm |
記載未確認 |
EVA、PVC |
約100kg |
|
TRIGGERPOINT(トリガーポイント) グリッドフォームローラー |
2種類の素材が生み出す、ほどよい反発力 |
14cm |
33cm |
604g |
ABS、EVA |
227kg |
|
La-VIE(ラヴィ) こりほぐしローラー かため |
手頃な価格で初心者にもぴったり |
約12cm |
約30cm |
約700g |
EVA、PVC |
80kg |
|
SIXPAD ボディローラー |
機能性とデザイン性を兼ね備えたローラー |
約13.5cm |
約34cm |
約760g |
EVA、ABS |
120kg |
|
adidas(アディダス) フォームローラー ADAC-11505 |
丸い凸面で筋肉をほぐす |
12.5cm |
33cm |
約500g |
EVA |
記載未確認 |
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