
【プロ監修】コーヒーメーカーおすすめ20選!全自動やミル付きの人気モデル
コーヒーは人によって美味しいと感じる好みが分かれる飲み物です。美味しいと感じる基準、好みは人によって異なります。
豆や淹れ方によっても全く違った味わいになるので、一概に「美味しい」と断言できるコーヒーメーカーは存在しません。自分に合ったコーヒーメーカーを選ぶことが大切です。
そこで今回は、プロ家電レビュアーの石井和美さんにコーヒーメーカーの選び方について伺いました。特徴別におすすめ商品もご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
目次
コーヒーメーカーの選び方
コーヒーメーカーは、抽出方法が違ったりカフェ機能がついていたりなど、色々な種類のものがあります。
特に選び方で重要なのは、以下の3点です。
- 豆から挽くか、粉で作るか
- カフェメニューに対応しているかどうか
- 手間をかけられるかどうか
それでは、それぞれ順番に説明していきます。
①ミル付きで豆から挽くか、ドリップ式で粉か

コーヒー豆を自宅で挽く場合は、通常ミル付きコーヒーメーカー、粉状になった、挽いてある豆でコーヒーを淹れる場合は、ドリップ式コーヒーメーカーがおすすめです。
すでにミルを持っている人や、コーヒー粉を入れるだけの方が楽、という人にはドリップ式が良いでしょう。豆や挽き方にこだわっている人は、ミル付きのコーヒーメーカーがおすすめ。お気に入りの豆を買ってくればすぐ粉状にできるので、挽きたてのコーヒーを飲みたい人にはぴったりです。
最近は、豆を挽くところから抽出まで行える、ミル付きの全自動コーヒーメーカーが数多く登場し、家庭でも手軽に豆からコーヒーを楽しめるようになりました。しかし、ミルに付着したコーヒー豆の残りかすは掃除をしっかりしないと不具合が生じることもあるので、注意が必要です。

石井 和美さんのアドバイス
ミル付きの全自動コーヒーメーカーはここ数年で価格も下がり、手に入れやすくなりました。手軽に挽きたてのコーヒーが自宅で飲めるのは格別です。ただ、挽き方によってコーヒーの味は大きく変わります。プロペラ式(※1)はコンパクトで価格も安いものが多いですが、味と香りをとことん楽しみたいのであれば、摩擦を抑えながら豆を均一に挽ける臼式やコーン式(※2)のミルを搭載したモデルがおすすめです。
※1:プロペラ状の刃を回転させて豆を粉砕する。価格のお手頃なものが多い。
※2:円錐状の歯が回転することで豆を切り刻む。風味が保たれ雑味が少ないコーヒーに仕上がる。
②ミルクメニューに対応しているかどうか
ブラックコーヒー以外にも、カフェオレやラテなどミルク入りがお好みの場合は、ミルクが出てくるミルクメニューに対応しているコーヒーメーカーがおすすめです。
豆に高い圧力をかけて、少量のお湯で抽出するエスプレッソマシンも基本的にミルクが出てくるので、ブラックコーヒーよりエスプレッソを飲むことが多かったり、カフェメニューを飲むことが多い人は、エスプレッソマシンも良いでしょう。
ただし、カフェオレやカプチーノなど、ミルクスチーム対応のコーヒーメーカーやエスプレッソマシンは、対応していないものに比べて価格が高くなる傾向にあるのと、牛乳は熱で固まる性質があるため、その分お手入れも難しいです。

石井 和美さんのアドバイス
ふわふわの決め細かい泡立ちのフォームミルクを自分で作るのは大変ですが、フォームミルクが得意な最新コーヒーメーカーにまかせれば、見事な泡立ちをいつでも楽しめます。外で毎日のように飲む方は短期間でモトをとれるため、ここ数年は高級エスプレッソマシンもよく売れています。
③手軽さ重視派にはカプセルタイプも

手間をあまりかけたくない人には、カプセルタイプのコーヒーメーカーなら、カフェオレやカフェモカなど様々なフレーバーのカプセルがあるのでおすすめです。その日の気分に応じて選べるのもまた楽しいですよ。

石井 和美さんのアドバイス
カプセルタイプは種類も増えており、最近はカフェインを取り除いた「デカフェ」のカプセルなども登場しています。カプセルタイプは市販されている場所が限られ、切らしたときにすぐに手に入れることが難しいので、定期便などを利用するのも一つの方法です。
また、忙しい合間に手早くコーヒーを飲みたいという方は、タイマー付きがおすすめです。あらかじめタイマーでセットしておけば、忙しい朝などには大変重宝します。
監修者おすすめのコーヒーメーカー2選
ここからは、おすすめのコーヒーメーカーをご紹介していきます。まずは、家電プロレビュアーである石井和美さんイチオシの商品です(この章の商品は、2021年9月に選定いただきました)。

石井 和美さんのコメント
一人用の全自動コーヒーメーカー。タンブラーに直接注いで、そのまま飲むことができます。ペーパーレスタイプで、コーヒーのオイルまでしっかり抽出されます。大きめのタンブラーなので、コーヒーカップ2杯分ほど一度に抽出可能。氷をたっぷり入れて濃いめのコーヒーを注げば、アイスコーヒーも楽しむことができます。スリムで場所をとらない本体サイズも魅力。コーヒーサーバーを洗う必要がないのでお手入れもラクです。手軽に挽きたてのコーヒーを楽しみたい方におすすめです。

石井 和美さんのコメント
挽きたての豆で本格的なドリップコーヒーが1杯から4杯まで楽しめるミル内蔵の全自動コーヒーメーカー。価格が安い全自動コーヒーメーカーはプロペラ式(※1)のタイプがほとんどですが、フラットカッター式ミル(※2)を採用しています。そのため、コーヒー豆を均一性のある中細挽きの粉に仕上げることができ、ムラなく抽出できます。さらに“蒸らし”機能により味や香りを引き立たせるので、スッキリとしたドリップコーヒーが好みの方にぴったりです。
※1:搭載されているプロペラ上の歯を回転させることでコーヒー豆を粉砕する。比較的お手頃で、短時間で豆を挽ける。
※2:向かい合ったー対の平面の歯の間に入ったコーヒー豆を回転しながら粉砕する。プロペラ式と比べると少々時間はかかるが、雑味は少なくコーヒー本来の味を引き出す。
【編集部PICK UP】ミル付きの全自動コーヒーメーカー

Moovoo編集部
豆から挽くコーヒーは格別だけれど、手動のミルで挽く時間が無いという人には全自動がおすすめです。掃除までしっかりしてくれるタイプもあるので、予算と相談しながら選んでください。この章からは編集部が選んだ人気商品を紹介します。
デロンギのマグニフィカは、コーヒーの抽出が全自動というのはもちろんのこと、お手入れまでしっかり考えられているのが特徴です。従来のエントリーモデルと比較すると、こちらのSタイプは日本人好みの「カフェ・ジャポーネ」機能が搭載されています。
タイマー付きで、抽出時間を飲みたい時間にセットしておけるというのは便利です。また、内部フィルターや水槽タンクは水洗い可能で、お手入れしやすいのも特徴です。抽出したコーヒーはステンレスポットで保温され、酸化を防ぎます。
カフェバッハ店主田口護氏が実際にテイスティングしながら開発した商品です。味はもちろんのこと、ミルは取り外しが可能なため、付属のブラシで簡単にお手入れできるのも特徴です。
抽出前にお湯を沸騰させて活性炭フィルターによりカルキをカットするのが特徴です。デカフェ豆コースが搭載されているので、コーヒーは好きだけれどカフェインは控えたいという方にもおすすめです。
抽出時間のタイマーだけでなく、豆を挽く時間も設定できるため、忙しい朝でも挽きたて淹れたてを楽しめます。こちらはガラスサーバータイプで保温機能がついていますが、他に保温なしのステンレスサーバータイプもあるので、お好みで選ぶことができます。
ミルの中でも臼式は均一に豆を挽くことができ、コーヒーを淹れると甘みが増すためファンも多いです。こちらの商品は臼式のミル搭載というのが特徴です。また、コーヒーメーカーにしては珍しいベージュの外観が落ち着いていておしゃれです。
業務用から家庭用までコーヒー機器を専門に扱うカリタのコーヒーメーカーは、豆から挽きたてを手軽に美味しく飲める決定版です。本体の作りはシンプル、コンパクトですが、耐久性も高いのが人気です。
ミル付きのコーヒーメーカーとしてはかなりお得な価格が魅力です。安いのに浄水フィルターも付いていて、アイスコーヒーにも対応しているなど十二分な機能も特徴です。
【編集部PICK UP】ドリップ式コーヒーメーカー
既にミルを使って豆を挽いている方、コーヒーの粉を購入している方は、粉さえ入れればボタン一つで抽出してくれるミルなしドリップ式コーヒーメーカーがおすすめです。
蒸らし時間の有無や抽出温度など、抽出方法は異なりますので、好みに合うタイプを選んでください。
ホットにもアイスにも対応したサーモスのコーヒーメーカーは、ステンレスポットで保温するタイプなので煮詰まる心配がなく、持ち運びにも便利です。ドリップ用の予約タイマーが付いているので、朝から美味しいコーヒーを楽しむこともできます。
クイジナートはアメリカの調理用品ブランドで、フードプロセッサーやミキサーが有名ですが、コーヒーメーカーも展開しています。こちらは14人分が作れる大容量なので、大家族や職場での利用におすすめです。少人数用の「1-4ボタン」も搭載しています。
洗って繰り返し使えるステンレスメッシュフィルターがついているので、紙フィルターいらずなのが特徴です。クリーニング時期をお知らせしてくれるランプやクエン酸洗浄モードもついているので、お手入れも忘れずにできます。
耐熱ガラスメーカーハリオが誇る一つ穴のドリッパーV60が搭載された最新版のコーヒーメーカーです。蒸らしから抽出まで最適な高温を保つ仕組みで、コーヒーの美味しさを逃すことなく味わうことができます。
シンプルなデザインで、基本的な機能はしっかり持っているミニマムなコーヒーメーカーです。ステンレスポットに氷を入れてから、水の量を半分にして抽出すればアイスコーヒーもできるので、季節を問わず活躍します。
こちらのコーヒーメーカーは、ポットが付属しておらず、愛用のカップに直接抽出できるのが特徴です。温度や時間をお好みに調節することで、自分だけの味を作り出すことができるこだわりが人気です。
柔らかなパステルピンクの色合いが珍しいラドンナのコーヒーメーカーは、シンプルな作りでおしゃれな見た目が人気です。お部屋のインテリアにこだわりがある人にもおすすめです。
この値段でいいの?というくらい安いのが特徴です。とにかくコーヒーメーカーにお金はかけたくないという方におすすめ。これだけ安いと外でコーヒーを飲むのが馬鹿らしくなってしまうかも?
ネスカフェ レギュラーソリュブルコーヒーの「エコ&システムパック」専用のカフェシステムで、ネスレブライトを使用するとカフェラテまたはカプチーノも楽しむことができます。
【編集部PICK UP】カプセル式コーヒーメーカー
コーヒーの粉をカプセルに閉じ込めたカプセル式なら、抽出後もカプセルを捨てるだけの簡単スタイルで、時間がない人にもおすすめです。
上島珈琲のドリップポッド専用コーヒーメーカーですが、通常のレギュラーコーヒーの粉も使用できるのが特徴です。忙しい日はカプセルタイプ、気分を変えてみたいときはレギュラーコーヒーといった具合に、使い分けることもできます。
【編集部PICK UP】コンパクトなコーヒーメーカー
コーヒーメーカーは欲しいけれど、置き場所がない人におすすめな、持ち運びもできるタンブラー型のコンパクトタイプを紹介します。
粉の粗挽きコーヒー豆を入れ、4分ほど蒸らせば完成するフレンチプレスのコーヒーメーカー。シンプルできれいなメタリックのデザインがおしゃれです。
注意点としては、飲み物が入ったまま移動ができないので、外出先でコーヒーを作るようにすること。職場のオフィスやアウトドアにも最適です。
フィルターやカップなど不要で、ソロキャンプでも美味しいコーヒーが作れる一人用コーヒーメーカーです。すべてマニュアルなので、電池も電気も必要とせず、自然の中でもコーヒーを楽しむことができると好評です。
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コーヒーメーカーのお手入れの仕方
最近は、コーヒーメーカーに水洗い可能なパーツが多いものや、掃除モードが搭載されているものも増えていますが、それでもこまめなお掃除は本体を長持ちさせるために重要です。
ドリップ式コーヒーメーカーのお手入れ
ドリップタイプなど水タンクがあれば、クエン酸を用いてお掃除するのがおすすめです。
水タンクにクエン酸水を入れ、コーヒーの豆や粉を入れずに空回しします。そうすることでクエン酸があらゆるパイプを通り、きれいにしてくれます。
クエン酸を溶かした水で空回ししたら、通常の水を入れて数回空回ししてすすぎます。
カプセル式コーヒーメーカーのお手入れ
カプセルタイプのバリスタについては、ネスカフェ公式チャンネルでお手入れ方法に関する動画がありますので参考にしてください。
まとめ
コーヒーメーカーは、豆から挽けるミル付きや、粉を使用するドリップ式、豆を挽くところから抽出まで全自動で行えるもの、取り付けるだけで簡単なカプセルタイプなど、さまざまな種類のものがあります。
こだわりの豆で挽きたてのコーヒーを味わいたい人は、ミル付きや全自動がいいでしょう。カフェラテなどのミルクメニューも欲しい人は、カプセルタイプやミルクが加えられるコーヒーメーカーがおすすめです。
コーヒーの味の好みや、ライフスタイルに合ったコーヒーメーカーを選んでくださいね。
※価格は特に記載がない限り、2022年6月時点のAmazonの価格です。