除湿機、衣類乾燥のコツや電気代は?最新の製品で確かめました
最新除湿機を検証して除湿機のメリットや特性をチェック
部屋の湿気対策として役立つのが除湿機です。最近の機種は乾燥機能も充実し、梅雨時などの強い味方になっています。ただ、購入を考えている方の中には「電気代はいくらかかるの?」「雨の日でも早く乾かせる?」「部屋干しの臭いがなくなるの?」といった疑問をお持ちの方も多いと思います。
Moovoo編集部で、実際に除湿機を使ってこうした疑問を検証してみました。
【検証内容】
①部屋干しした衣類、本当に早く乾く?
②電気代はどのくらいかかる?
③運転中の音の大きさは?
④使いやすさは?
①部屋干しした衣類、本当に早く乾く?
Moovoo編集部の一室で、十分に湿らせたTシャツやバスタオルを使って部屋干しをしてみました。使い方として奨励されている除湿機の真上と、除湿機から約1.5m離した位置に衣類を干してみて、乾燥時間に違いがあるのか確かめてみました。部屋の広さは約10畳、乾燥機能をオンにして6時間乾かしてみました。その結果は・・・。
検証中、除湿機からは風が勢いよく吹き出て、洗濯物を揺らしていました。部屋の中なのに、まるで外干しした衣類に風が当たっているかのようでした。
6時間経過して様子を見たところ、除湿機の真上に干した衣類はしっかりと乾いていました。生乾きの不快な臭いも一切ありません。一方、約1.5m離して干した衣類は、まだ生乾きの状態でした。乾燥に時間がかかると雑菌が増えるため、早く完全に乾燥させることが臭い防止には有効です。
除湿機の乾燥機能は実際、素早く洗濯物を乾かすことに成功しました。ただ、今回の検証結果では、除湿機を上手に使うにはコツもあることが分かりました。
部屋干しのコツ①|風が当たりやすい除湿機の真上に衣類を干す
まずはこちら。今回の検証では、除湿器の真上では衣類が素早く乾いた一方、1.5m離れると乾くスピードが遅いという結果を確認しました。そこで、特に厚手の衣類など乾きにくいものは除湿機の真上に干し、下着や小物類は離れた場所に干すといった工夫をすると、洗濯物全体が素早く乾かせます。
部屋干しのコツ②|部屋を閉め切る
検証スタート時は湿度61%でしたが、検証を終える6時間後には57%に下がっていました。部屋をきっちり除湿することで、洗濯物が乾きやすい環境ができあがります。湿気を含んだ空気が外から入らないよう、部屋を閉め切ることが大切です。
部屋干しのコツ③|衣類を密着させない
今回の検証では、バスタオルが厚手で、しかも重なって干してしまったため、乾くまでに最も時間がかかりました。衣類は密着させず、隙間を開けて風の通り道を作りましょう。
②消費電力と電気代
部屋の除湿や衣類乾燥に便利な除湿機ですが、電気代がどれくらいかかるのかも気になるところです。使い道に合わせて除湿機の運転モードを切り替えて、消費電力を測ってみました。結果はこちら。
除湿運転 | サーキュレータ運転 | 衣類乾燥 | |
---|---|---|---|
消費電力 | 195〜207W | 8.6W | 200〜500W |
電気代 8時間使用した場合 |
約43〜45円 | 約2円 | 約43〜108円 |
運転モード① 除湿
部屋の湿度を下げて快適な空気にするための運転モードです。8時間使用した場合の電気代は約43~45円でした。
今回使った除湿器は、空気を冷却して除湿する「コンプレッサー方式」で、比較的電気代が安いのが特徴。ヒーターを使って除湿する「デシカント方式」では、600W以上の電力を消費するため8時間の電気代は130円以上になります。
ただ、デシカント方式はコンプレッサー方式が苦手とする気温の低い冬場でも、除湿機能が落ちないという特徴があります。主に使うことの多い時期なども考えて、どちらの方式にするか選びましょう。
運転モード② サーキュレータ運転
空気を循環させるために強力な風を送る機能です。送風機能だけなので、消費電力が小さく、電気代は扇風機並でした。ランニングコストを気にすることなく、部屋の湿気対策をしたい方には便利な機能です。
運転モード③ 衣類乾燥
部屋干しした衣類を乾燥させるための運転モードです。今回検証した除湿機は強力な乾燥機能が売りで、消費電力は200W〜500W。8時間運転した場合の電気代は500Wの場合108円と、除湿に比べて2倍以上かかります。
③運転音の大きさ
夜中に部屋干しした衣類を乾かしたいという方や、テレビや音楽を楽しみながら部屋の除湿をしたいという方には運転音の大きさも気になるところ。除湿機から約1m離れた位置で、騒音チェッカーで計測してみた結果がこちらです。Moovoo編集部の約10畳の会議室を閉め切って計測しました。
除湿運転 | サーキュレータ運転 | 衣類乾燥 | |
---|---|---|---|
運転音 | 40〜46dB | 44dB | 43〜49dB |
除湿、サーキュレータ、衣類乾燥のすべての運転モードで40dB台で、大きな違いはなし。
一般的な扇風機の「強運転」がおよそ50dBなので、それよりも小さい運転音であることがわかりました。テレビを見ながら動かしても、部屋の離れた位置で動かすなら、音が気にならない大きさです。
今回検証で使った除湿機は、比較的静音性に優れたモデルです。一般的なコンプレッサー方式の除湿機であれば、50dBを超えるモデルが多いため、運転音を気にされる方はカタログなどで50dBを一つの基準として選んでください。
もっと運転音を抑えたい方は、デシタント方式や、ペルチェ方式の除湿機がおすすめです。どちらもコンプレッサー(圧縮機)を内蔵していないため、運転音が小さいのがメリットです。
ただ、デシタント方式はランニングコストが比較的高く、しかも部屋の温度を上げるため夏場に向かないといったデメリットがあります。また、ペルチェ方式は音の小ささに加えてコンパクトサイズも魅力ですが、パワーが小さく、脱衣所や玄関などの狭い空間の湿気取りに向いています。
使用時期や用途に適しているか確認してから選ぶことが大事です。
④使い勝手の良さ
検証機を実際に使って、どんな点が使いやすさを左右するのか調べました。
最近の除湿機は多機能なだけに、ボタンが大きく、設定変更が楽にできるので、押し間違いも起きにくいと感じました。選ぶ際はボタンの押しやすさに加え、表記されている設定内容が分かりやすいかどうかにも注目してみてください。
除湿した水をためるタンクも、度々出し入れするので使い勝手に影響します。今回検証で使用した除湿機は4.5Lと大容量タンクを搭載しています。それでも今回の部屋干し検証では、6時間動かしてタンクの約半分の2.2Lの水がたまりました。
除湿機はタンク内の水が満タンになると自動で停止するため、洗濯物が多い家庭や、長時間除湿を行いたい方は大容量タイプを選ぶと排水の手間が少ないので便利です。
排水のしやすさも注目ポイントです。こちらの除湿機のタンクは、フタの1箇所を開けるだけで排水ができます。洗面所などへ持ち運びやすいように取手があるのも優しいです。
まとめ
除湿機に充実した乾燥機能があることを、ご存じなかった方もいるのではないでしょうか。Moovooでは、おすすめ除湿機20選や、手頃な価格の除湿機15選を詳しく紹介する記事も掲載中です。ぜひご覧ください。
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