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PARCOが目指す「2020年の買い物体験」、SXSW 2018で未来のショッピングを提案

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ショッピングビルのPARCOは近年デジタル化にも注力しており、2017年から世界最大のクリエイティブの祭典SXSWに出展も行っている。2018年のトレードショーのブースでは、VRとMRを活用したデモ体験で、未来を感じるショッピングの在り方が提案されていた。

2年連続のSXSW出展

SXSWのトレードショーには世界中の企業がクリエイティブなプロダクトやコンセプトが展示され、多くの国内企業もブースを出展している。2017年に続いて2年連続の出展となったPARCOのそのうちの一つで、2018年はVRとMRを使ったウィンドウショッピングなどを体験できた。

複数人でVRショッピング「STYLY OS UMWELT」

VRヘッドセットを装着することで、実際のリアル店舗では表現できないショッピング空間を演出できる「STYLY OS UMWELT」。デモでは3人同時に体験でき、仮想現実の中でリアルタイムで隣の人が洋服に反応する様子がわかるようになっていた。

VR空間内でユーザーが動く必要はなく、あちこちに洋服が展示された空間を自動的に進んでいく。途中で気になった服があれば、ハンドコントローラーから伸びるポインターを服に向け、ボタンを押せば後でゆっくり見返せるようになるのだ。

すべての空間を通り抜けると、これまでに保存した洋服がずらりと並んだ展示場にたどり着く。例えば複数の店舗をVRで通り抜け、異なるブランドの服を見比べるといった体験も可能になるだろう。

MR販売アプリ「chloma OS UMWELT」

HololensなどのMRゴーグルをかけると、現実空間に洋服を配置できるアプリ。目の前に浮かぶ洋服はハンドジェスチャーでカラーや向きを変えることが可能。気に入った服に目線を向けたままピンチすると、「決済」の項目が表示されそのまま購入できるコンセプトとなっている。

なお、PARCOは2017年に「chloma OS UMWELT」を使ったファッション展示会も実施している。

PARCOがSXSW出展を続ける理由とは?

PARCOは国内でも、同様のショッピング体験を提供するデモや展示販売会を実施している。広大なリアル店舗を持つPARCOが、物理的制約のない買い物体験を追求するねらいとは何なのか、グループICT戦略室の安藤寿一氏が語ってくれた。

ーー 今回の出展のコンセプトは?

安藤:「2020年の買い物体験」をコンセプトに、VRとMRを使ったデモンストレーションを出展しています。

ーーショッピングビルを運営するPARCOがSXSWに出展する狙いは?

安藤:SXSWは日本国内でも出展企業が増えているので、そうした企業様へのPRの側面もあります。一方でSXSWの特徴でもある「ネットワーキング」を通じて、新しい仕事の形が生まれるようなことも期待しています。

また、海外のお客様から、我々のサービスへフィードバックをいただけることも大きなポイントです。2017年の「VRによるショッピング体験」を出展した際に、「これは実際に買えるの?」という声が非常に多かった。そのため今年は、実際の買い物イメージに近いところまで体験できるように、「MR」を使ってさらにコンテンツを改良して出展しています。

ーー 今回の「VR」「MR」は、実際のPARCOの店舗でも体験できる?

安藤:2019年に「渋谷PARCO」がリニューアルするのですが、そこでお客様がVRやMRを通じて、実際にお買い物をしていただけるようにすることも考えています。

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SXSWのフィードバックを受けてコンテンツを改良するなど、デジタル化の波に積極的に取り組むPARCO。「2020年の買い物体験」という少し先の未来を見据えたコンセプトを掲げ、近いうちに「バーチャルPARCO」が誕生するのかも?

▼イベント名/店舗名:

2020 Shopping Experience -STYLY OS UMWELT-(スタイリー オーエス アンヴェルト)/ -chloma OS UMWELT- (クロマ オーエス アンヴェルト)
▼場所:
SXSW 2018 トレードショー #1235ブース
▼開催期間:

3月11日〜14日(現地時間)
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