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楽器に挑戦したけど挫折してしまった、自分には音感がない、リズム感がない……
PCキーボードで演奏するピアノや、鼻声で吹けるサックスといった「ゆる楽器」を開発することで、子どもから大人までゆるっと音楽に親しめる素敵な試みです。
「ゆるスポーツ」から「ゆるミュージック」へ
年齢・性別・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる「ゆるスポーツ」を開発してきた世界ゆるスポーツ協会。これまでの知見をいかして、今度は誰でも演奏を楽しめる「ゆる楽器」の開発をスタートしています。
https://bouncy.news/16132
そんなだれも見たことのない「ゆる楽器」が、4月に行われた体験イベント「YURU MUSIC NIGHT&DAY」で初披露されました。
アイデアあふれる数々の「ゆる楽器」
イベントが開催されたのは銀座ソニーパーク。B1〜B4のエリアに、いくつもの体験エリアが設けられ、ふらっと立ち寄った人が気軽に体験できました。
鍵盤の代わりにキーボードを搭載した、タイプライター型のピアノ。楽譜も「W」や「左Shift」で書かれているため、鍵盤の「ドレミ」の位置は知らなくても、タイピングの要領でピアノが弾けちゃいます。
一見するとおもちゃのサックスは、「うーうー」と鼻歌を鳴らすとサックスの音色を奏でる仕組み。キーは単なる飾りで、難しそうな指使いも一切不要。直感的に演奏できるので、子どもから大人まで楽しそうに演奏していました。
ギターに挑戦して挫折した人って、けっこう多いんじゃないでしょうか。POSE GUITARは腕を振るだけかき鳴らせる、新感覚のブレスレット型ギター。
細かいモーションを検知できるため、手を上げると「F」、仮面ライダーみたいに横に振ると「C」のように、好きなコードを動きに割り当てられるようになっています。
乾杯!で3つのグラスを合わせると、クリスマスを感じる素敵な和音を奏でます。グラスのサイズや、注ぐドリンクの量で、決まった音階が鳴る作りです。
ボールを転がすと、テクノなメロディを奏でるボード。カメラがボールの位置や色を見分けており、法則を理解し出すと止まらなくなるやつ。
ミキサーとキーボードを組み合わせた、インベーダー的な音ゲー。何列ものフェーダー(上下に動かすつまみ)が敵となって迫ってきます。
フェーダーに対応するノブ(回すつまみ)を回して適正カ所を見つけると、「ピピピ」と音が鳴り、そのタイミングで鍵盤をたたくとフェーダーを一番上まで追い返すという仕組み。DJみたいな動きながら実は宇宙人と戦っているという、すごい世界観。
人が悪いのではなく「楽器が悪い」
銀座ソニーパークは東京メトロのコンコースに連結しているため、多くの通りがかりの人が興味をひかれ、「ゆる楽器」を演奏していました。
不思議な楽器を手に取り、恐る恐る挑戦し、演奏が終わると、みんな笑顔を見せていたのが印象的でした。
そんな「ゆる楽器」の開発を推し進める、世界ゆるミュージック協会の澤田智洋さんに話を伺ってみました。
時間がない人でも楽しめる楽器について考えていて、会社の仲間の仕事風景を見ていると、タイピングの動作がピアニストみたいに見えたんです。
毎日使うキーボードなら、練習しなくてもピアノを弾けるんじゃないか。そういったところに着目して、「ゆる楽器」の開発を始めました。
例えば、ピアノって複雑怪奇ですよね。あんなに鍵盤があって、よくわからない楽譜があって。あれこれ覚えなければいけないって、そもそもが無理ゲーですよね。
人が楽器に合わせるのではなく、楽器が人に寄り添うべき時代に入ってきているんですよ。いろいろなテクノロジーを使えば、それが実現できると思っています。
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アイデアとテクノロジーで生まれる、新しい音楽のかたち。
楽器を演奏できない筆者が、ゆる楽器のウルトラライトサックスで「かえるの合唱」を演奏したところ、スタッフの人がカホンでリズムを作ってくれて、ちょっとしたセッションに。合奏にドキドキして、「音楽の楽しみ」に触れられた気がしました。
世界ゆるミュージック協会