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「人間失格」の名シーンの香りを体験? ソニーのAROMASTIC新カートリッジ「文学の香り 太宰治」体験会レポート

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小説を読んでいるとき、その場面が頭に浮かんでくることってありますよね。
そこに、さらに「香り」をプラスできたら……?

ソニーのパーソナルディフューザーAROMASTICの新カートリッジ「文学の香り 太宰治」を使って、そんな読書を体験してきました。

「文学の香り」が楽しめる体験会

ソニーのスタートアッププログラムから生まれたAROMASTIC。いつでもどこでも片手で手軽に、好きなアロマを楽しめるデバイスです。ミストではなく空気で香りを噴射するため、周囲に香りが広がりにくく、オフィスの自分の机などでも気兼ねなく使えます。


AROMASTICはさまざまなカートリッジを用意しており、交換すればいろんなアロマを楽しめます。今回登場した新カートリッジは、「文学の香り 太宰治」というもの。太宰治の代表作「人間失格」から、5つのシーンをイメージした香りが封じ込められています。

2019年6月19日は太宰治生誕110周年ということで、「文学の香り 太宰治」の体験会が開催。読書好きな筆者、「文学の香り」が気になってしまったので、体験会へ参加してみました。「なるほど……」と思わされる結果となりました。

香りで読書する新体験!

体験会の参加者には、入り口で「文学の香り 太宰治」がセットされたAROMASTICを手渡されます。そのまま試すとほど良い香りのアロマで、「これが文学の香り……」とはならず。

しかし、俳優の萬波 大輔氏を招いて行われた朗読会で、その真価を発揮します。迫真の演技で人間失格の各シーンが朗読され、それだけでもぜいたく。そして該当するカートリッジ番号が会場のスクリーンに表示され、その香りを吸ってみると……


描写シーンの背景に漂っていそうな香り!人によって感想は異なると思いますが、「言われてみると確かに」という程度ながら、確かにわかる。

筆者が最も気に入ったのは、「たばこ屋の娘」のシーン。石けんのいい香りというか、女性らしい香りがします。
ヨシ子と話していると、こんな香りが漂っているのかも……と想像させてくれました。


アロマっぽいふんわりとした香りなのは、人それぞれ想像する香りが異なるからなのかな、と思いました。あえて香りに幅を持たせることで、読者の感覚を制限しないようにしているのかも。

各シーンの場面と、香りの説明は以下のようになっています。

本当にいままでのひとの中で、
あの貧乏くさいツネ子だけを、すきだったのですから。
初めて好きになった女性、ツネ子を思い出して泣いているシーン。当時の香料産業事情をベースにイメージした香り。


そっと、ドアを閉め、自分は、また銀座に行き、
それっきり、そのアパートには帰りませんでした。
記者のシヅ子の家での居候生活をやめたシーン。関東大震災後に建てられた高円寺の木造アパートをイメージした香り。


ああ、しかし、自分は、大きな歓楽も、
また、大きな悲哀もない無名の漫画家。
京橋のバーのマダムのもとで暮らしていた時期。当時のエリートが集う華やかな社交場をイメージした香り。


ゲンマンしたんですもの。
飲んだなんて、ウソ、ウソ、ウソ。
ヨシ子との結婚を決めた瞬間。昭和初期の幸せな家庭をイメージした棒石鹸の香り。


人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました。

病院に入院したシーン。鉄格子の嵌った病室をイメージした香り。

・ ・ ・

そのまま使えば心落ち着かせるアロマにもなる「文学の香り 太宰治」。紙の書籍だと両手が忙しいことになりますが、オーディオブックとの相性は良さそうに感じました。

香りで紐解く、新しい読書の形を体験してみては?


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