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プラごみ問題について、今、私たちができること

Sponsored by 東京都

近年、メディアでも取り上げられるようになったプラごみ問題。私も、昨年たまたまインスタグラムで海に漂う大量のペットボトルの動画をみてからというもの、気になっていた。

しかし、大きな声で、恥ずかしげもなく「プラスチック止めよう!!」というにはまだ世間にこの問題が浸透していない気がしている。

そもそもプラスチックが、私たちの生活に、必要不可欠なものとなりすぎている。

私もできることから始めようと、「コンビニでレジ袋をもらわない」「なるべくマイボトルやマイカップを使う」ことを心がけていた。

でも、これってもっとみんなで話し合うべき問題だよね?ということで今回は、各ジャンルで活躍する同世代の3名と一緒に、プラスチックごみ問題について、フランクに話してみようと試みた
声をかけたのは、友達で自身のアパレルブランドのデザイナーをしているComiちゃん、bouncyの動画ライターもやってくれているDJのSakikoちゃん、直接は知り合いではなかったけど、前から注目していた無人島開拓者のTessiくんの3名。

まずは彼らが、プラスチック問題について、どのように興味を持ったのか聞いてみた。

無人島には、全部のしわ寄せがやってくる

Tessi:職業は、無人島の開発や開拓、あとは和歌山県の無人島を中心に管理しています。
常に島にいるし、常に海と向き合っているので、ごみは切っても切り離せない問題として目の前にあります。

いろんな無人島に行くと、どの島に行っても絶対ペットボトルが流れついてます。

日本語、韓国語、中国語のものまである。

前川:量は、どのくらい?

tessi:南の浜になにもなくても、北の浜に流れついてる。1個や2個じゃなくて、大量にガサッと。

前川:ペットボトルが主?

tessi:ペットボトルと発泡スチロールと浮きです。船が使うフェンダーというものがプカプカして、砕けて、こんな小さいピースでそこらじゅうにあります。
しかも無人島だから、片付ける人がいない。

前川:無人島に行く時、ペットボトルは持っていかないようにしている?

tessi:持っていきます(笑)。でも必ず持ち帰るようにしています。やっぱペットボトルって便利は、便利なんですよね。

野外フェスのごみは、細かい分別

Sakiko:自分はDJをやっていて、野外フェスでDJをやることもあります。
プラスチックごみに限定しないでいうと、フェスの会場にはごみステーションがあって、細かく分別されていた。
私もプラスチックのカップがあったら、ごみ箱まで持っていこうと思ったり、日々心がけている。

前川:フェスは、ごみが多いイメージだった。

Sakiko:今年のとあるフェスは悪天候もあり、椅子とかテントを置きっぱなしになっていて大変だった。とはいえ、一番多いのは飲み物や食べ物のごみ。そこは、分別がしっかりされています。

人間が作った問題は、人間がどうにかしないと

Comi:私は、洋服のデザイナーをしています。2年前に子供を産んで、環境問題に興味を持つようになりました。
きっかけは、娘と動物のドキュメンタリー番組を見ていたら、それが海の生物が絶滅していく回で、クジラが苦しんでいたり。

そのあとに、インスタで環境問題について取り組んでいる団体を見つけて。わかりやすく解説されていたから、それを朝まで調べちゃった。

Comi:そこに書かれていたのは、例えば、ウミガメの赤ちゃんの話。

海に入るまで天敵をかいくぐって海に入って、海の中の魚もかいくぐって、成長過程に入った時に、プラスチックごみを食べたり、網に引っかかって死んでしまうの。

ただでさえ、生き残るのが難しいのに、それを人間によって潰されちゃう。
その現状が、とてもショックだった。

しかも海の生物の臓器の中からマイクロプラスチックが出てきている。人間が作ったもので他の生物が苦しんでいることを、どうにか変えれないかと思って考えるようになりました。

前川:もともと海の生物に興味があったの?

Comi:全然ない!

前川:じゃあ、その番組をみて?

Comi:見て、あまりにもショックだった。噂によると、40年後にはお寿司が食べられなくなるらしい。
それぐらい人間が、生態系を壊しているということもショックで。

人間が汚したものは、なんとか人間の力で解決しないと。

前川:それを見て他人事じゃなくて、自分事として考えれたら、全員の意識が変わっていくかもしれないね。

Comi:思えない人もいるのかな?

前川:いるでしょう! 遠い国の話しとして、考えてる人もいると思う。

例えば、Tessiくんは海の近くにいるから、リアルなことも知れるかもしれないけど、東京にいたら海なんてほとんど接しないし、ウミガメも見ないし、別に…、へぇー、となってしまう人もいると思う。

私もプラスチックごみを気にし始めたのは、インスタの動画だった。
私がやったことで、世界的に変化があるかはわからないけど、とりあえずコンビニの袋はもらわないとか、コーヒーはマイカップで買うとかしてる。

みんなは、個人的にどんなことをしている?

アドベンチャーバック

Tessi:僕は、旅人も職としてやっていて、“アドベンチャーバッグ”というムーブメントがあることを、世界の旅人コミュニティーの中で知りました。 内容は、1回のアドベンチャーで、1袋分のごみを持って帰りましょうというもの。

SNSで、流行り始めていた。それをインフルエンサーが始めたので、同じようにやろうと思った!

前川:確かにインフルエンサーと同じようにやったらかっこいい、という風潮はあるよね。それをフォロワーが真似して、世間にどんどん広がっていくという流れも作りやすい。

Tessi:僕がそれを知った時、日本では、まだ“アドベンチャーバッグ”を誰もやっていなかった。なので、僕がやり始めました。

Comi:SNSはでかいよね。どんな袋?

Tessi:誰しも、絶対何かしらの袋は持ってる。空いた袋にごみを詰めて持って帰りましょうって感じです。

最終的にエコに繋がったマイボトル

Sakiko:フェスに行く時や会社に行く時に、マイボトルは持っています。
きっかけは、単純に自分の好きな飲み物を温かいままで飲みたいっていうもの。
ごみ問題解決のためということではなかったですけど、自然にそこにつながったのかな。

メッセージを服のデザインに

Comi:私は、自分のブランドで、「プラスチックを減らそう」「海を守ろう」というメッセージが書いてあるデザインの洋服を作りました。
そして、その売り上げの10%を環境問題に取り組んでいる団体に寄付する予定です。

前川:反響はどう? いい感じ?

Comi:みんな、言わないと伝わらなくて。説明すると、へーってなって、感度の高い人だと買ってくれる。
私は、全員の心に響くと思ってたけど、そうでもないんだなって。興味ないみたいな人も多い。グッとくる人と、うーんってなる人がいるんだなって思いました。

前川:この動画を見て、プラごみ問題に対して、グッとくる人が増えるといいんですけど。

Comi:この現状を聞いて、何も思わないってどういうことなんだろうって疑問に思う。
やばいとか思うけど、実際5秒後には、明日何着ようとか、今夜何食べようとか考えるんだろうね。

だから、それに勝ったらいい。
今夜何食べよう→魚じゃん!で、そこからプラごみ問題に繋げていける人が増えたら、何か変わるんだろうなとは思う。

前川:言い足りないことがある人いますか?

Tessi:とりあえずみんな無人島いけばいいかなって(笑)。リアルを知りたいなら、無人島にくれば、死んだ魚も亀も目にする。

Sakiko:それが自然のものだったら、循環していくけど、プラスチックがあるから循環していかないとかね。

前川:この記事や動画をみて、いろんな人がプラごみ問題を考えるきっかけになったらいいな。今日はみなさんありがとうございました!

・・・

撮影前に、一つ不安だったことがありました。それは、Sakikoちゃんだけ、プラごみ問題について、特別に何かをやっている訳ではないと知っていたこと。でも、撮影は無事に終わり、座談会もとても盛り上がりました。

そして数日後、Sakikoちゃんとやりとりをしていく中で、「こんなものを見つけた!」とメールがありました。 1500人のDJが#PlasticFreePartyの誓約に署名
その後も、「友達からタイのフェスのお土産でカップをもらったんだけど、タイのフェスではそれでしか飲み物がもらえないらしいの!」とメールが来て、「プラごみ問題って、みんな気にしているんだね!私も気にしていこうって思った!改めて、とても素敵な機会だったなぁ」と言われました。

多分、この記事を最後のこの部分まで読んでるってことは、きっとあなたはすでにプラごみ問題についてものすごく考えている人だと思う。

そういう人が、特に私たちの世代で、もっともっと増えて、考えて、行動に移せるようになると、世界はもっといい方向に向かうのではないかと、思っています。

Re-Think 海ごみ 見直そう プラスチックとの付き合い方(1分Ver. 日本語字幕)

CREDIT
Videographer / Writer :Marina Maekawa
Curator :Marina Maekawa
SNS :にしまり

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