〈プロ解説〉ウイスキーグラス、おすすめ人気13選 高級品から手頃で安い商品まで
家庭でおいしいウイスキーをたしなむために、そろえておきたいのがウイスキーグラス。ロックやハイボール、ストレートなど、さまざまな飲み方があり、それぞれ適したグラスの形状が異なります。
今回はグラスのプロとして30年以上積み重ねてきた経験をもとに、ウイスキーグラスの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
目次
まずは筆者が選ぶ、おすすめウイスキーグラス8選
おすすめポイント
バーで使われるロックグラスなら重厚感のあるものがおすすめですが、家使いには軽く、手になじむ大きさのものがおすすめ。スール オールドは取り回しのいいサイズ感で、口部が大きく開いているため氷を入れやすく、洗いやすいのが魅力です。シンプルで深いカットは手に収まりやすく、酔いが深まってきたときにもグラスを持つ手助けになります。口元の厚みは存在感がありすぎず、かつ割れづらい絶妙な厚みで、お茶や水などを入れる普段使い用のグラスとしてもおすすめです。
おすすめポイント
ハイボールなどを楽しみたいときにおすすめなのが、飲み口の薄いグラス。日本の職人が技術を結集させ、限界まで薄く作製したグラスです。口元が薄いほどグラスは存在感を消し、お酒や炭酸の清涼感を感じられ、喉越しがよくなります。バーでも定番の商品で、一度この薄さに慣れるとほかのグラスでは飲めないと言われるほど。ハイボールを作れるだけでなく、350ml缶のお酒が1本入る使い勝手のいいサイズ。スペースの限られた食器棚に、1つは置いておきたいグラスです。
おすすめポイント
ストレートを楽しむテイスティンググラスにおすすめな、小さめのチューリップ型をしたグラスです。ウイスキーは度数が高いことからアルコール感のインパクトが強くなりがちですが、口元が広がっていくこの形はウイスキーの口当たりをまろやかにしてくれます。自宅でさまざまなウイスキーを楽しむ際に、味や香りの違いを見極めるためには、まず基本となる1つのグラスで飲みたいもの。このチューリップ型グラスは、どんなウイスキーでも寛容に受け入れてくれる、まさに良き相棒のような存在です。
おすすめポイント
樹グラスシリーズはボウルが楕円状になった珍しいグラスです。銀座の有名フレンチ、エスコフィエの元オーナー平田之孝氏によって作られました。「通常の円形のグラスは、お酒が注がれた瞬間にお酒の分子を結合させてしまう。中心を2つにし、楕円形にすることで、瓶の中にあるときのお酒そのものの味が味わえる」という彼の理論のもと、研究・開発の末作られた、飲料のポテンシャルを最大限に引き出すオールマイティグラスです。グラスの中に中心を作らないよう、スワリング(グラスを回す行為)をせずにお楽しみください。
おすすめポイント
テイスティンググラスの澄ました雰囲気とは打って変わって、ワイルドさを感じさせる見た目の一品。お酒を注ぐと宙に浮いているように見える、見た目にもかっこいいグラスです。アメリカで作られるバーボンウイスキーは、日本やスコッチなどほかの地域のウイスキーと比べ味わいが力強いため、個性を失わずにそのまま楽しめるショットグラスがおすすめです。ぴったりワンショット(30ml)入るようになっているので、メジャーカップがいらず便利に使えます。
筆者撮影
おすすめポイント
ロックグラスには氷を入れるもの、というのは先にご紹介した通りですが、実はロックグラスでストレートのウイスキーを飲むことも可能です。欧米で受け入れられているこの飲み方は、テイスティンググラスに比べウイスキーをよりカジュアルに楽しめます。クラシックなスタイルのオールドグラス(ロックグラス)です。気取らない、普段のウイスキーにおすすめします。
おすすめポイント
テイスティンググラスながら、バーボンをロックで飲むと甘味が出てやさしいテイストになります。ロックグラスは大きな氷を入れるために大きめのサイズになっていますが、家の製氷機で作るような小さい氷を入れるのであれば、実はテイスティンググラスでも十分ロックを楽しめるのです。ロックグラスと同じように30mlのバーボンを注ぎ、小さな氷を浮かべると、見た目にも可愛くおすすめです。
おすすめポイント
グレンケアングラスはお酒好きには言わずと知れたテイスティンググラス。もちろんストレートで飲むのに秀逸なグラスですが、筆者のおすすめは「氷なしハイボール」です。見た目はほかのグラスと変わらないようでも、味わってみるとお酒の全く違う個性を引き出してくれるのが不思議。雑味のない、洗練された口当たりのおいしさを楽しめます。氷なしのハイボールはお酒を薄めないため、出来立てのおいしさを長く味わえるのがいいところ。大きさとしても、氷を除いた通常のレシピの分量がそのまま入ります。
ウイスキーグラスの選び方、4つのポイント
Photo by iStock
家庭用のグラス選びでは、お酒をおいしく飲めるのはもちろんのこと、以下4つのポイントをおさえるのがおすすめです。
以下でそれぞれを解説していきます。
① お酒とグラスの相性|飲み比べて好みのグラスを探す
Photo by iStock
同じお酒であっても、グラスが違えば味も全く変わってきます。お店であればバーテンダーやソムリエの方々が完璧な組み合わせで提供してくれますが、家ではどんなグラスで飲めばいいのか迷ってしまうもの。
家飲みだからこそ、自分向けのグラスコレクションができれば、お酒をもっと楽しめます。この記事ではウイスキーの飲み方とグラスの一般的な相性を紹介していきますが、より自分の好みを知るためには、さまざまなグラスでの飲み比べがおすすめです。
② 使いやすさ|気軽に使えて洗いやすいものが便利
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どれだけいいグラスを買っても、飲むのに気を遣って食器棚に眠らせておくのでは、宝の持ち腐れになってしまいます。
口のすぼまったグラスや細長いグラスは洗うのに専用の道具が必要で、活躍の場が減ってしまいがち。また重すぎるグラスも、バーでは高級感があるものの家では取り回しがよくないため注意しましょう。
③ 普段使いできる価格帯|割れても納得できるものを
江戸切子やハンドメイドのグラスは美しく、生活を豊かにしてくれますが、高価なため、やはりギフトでもなければなかなか手が出ないものです。グラスは割れやすいため、手の届く価格帯のものから選ぶと良いでしょう。
④ 耐久性|口元が分厚いロールエッジなら割れにくい
グラスで最も破損しやすい箇所は、口元です。耐久性のみを重視するのであれば、口元だけが分厚くなったロールエッジがおすすめ。ただし、ロールエッジだと口当たりがすっきりしないこともあります。
ポイント解説
記事後半では、ロールエッジでないグラスと、ロールエッジでもそれを超えてお酒をおいしく楽しめるグラスをご紹介します。
ウイスキーグラスを取り扱う際の注意点
Photo by iStock
グラスの破損が最も多いのはグラスを洗うとき。なぜならグラスは、外側の力よりも圧倒的に内側からの力に弱いためです。
U字のスポンジがあれば力をかけずに洗うことができますが、一般の家庭では置き場になかなか困るもの。通常のスポンジで洗う際は、グラスを外側と内側から挟みながら力をかけずに動かすのがポイントです。
Photo by iStock
また、グラスを美しく保つためには、水垢がつかないようにすることが重要。洗ったあとのグラスはすぐに拭き上げないと、グラスに不純物が残ってしまいます。長いあいだ放置した水垢は取れなくなってしまうので、日々のお手入れが欠かせません。
拭きあげる際はタオルの毛羽がつくのを避けるため、専用のクロスがあるとベストです。ウイスキーグラスの取り扱いに注意して、より長く使いましょう。
飲み方別、ウイスキーグラスの種類
ポイント解説
ウイスキーグラスはウイスキーをどのように飲みたいかによって、適した形状が変わります。好みの飲み方に合わせて、選ぶグラスを決めましょう。
オンザロック|飲み口が広く、背の低いロックグラス
ウイスキーの定番の飲み方であるオンザロックを楽しむなら、ロックグラス、オールドグラスと呼ばれるグラスが適しています。氷を入れやすい広い飲み口と、ハイボールなどとは違い炭酸水や水を混ぜないため比較的背が低いことが特徴です。
日常で使う湯のみ茶碗とサイズや形状が近いので、今回ご紹介するような気取らないグラスであれば普段使いにも向き、長く愛用できます。
ハイボール|量を調節できる背の高いタンブラーグラス
筆者撮影
ウイスキーに炭酸水を混ぜて作るハイボールは、背の高いタンブラーグラスで飲むのがおすすめです。氷の大きさによって分量を調節でき、サイズは10〜14oz(オンス)ほどまで、手に取りやすい大きさを選べます。
10oz(約300ml)であれば取り回しやすい普段使いのグラスとして、14oz(約420ml)であれば350ml缶の飲み物を1本丸ごと注ぐグラスとしても便利に使えます。
ストレート|味わいを堪能できるテイスティンググラス
筆者撮影
ウイスキーそのものの味わいを楽しめるのがストレート。氷を入れたり水で割ったりせずに飲むストレートには、味わいに向き合うために作られたテイスティンググラスが適しています。
ウイスキーを作る際にその味を決めるプロのテイスターたちは、樽から注いだウイスキーをテイスティンググラスで口に含み、味わいを見極めます。
ワイングラスの形に似ていて、香りを閉じ込めるためのボウル部分が丸く膨らんでいる点が、ほかのグラスとの大きな違いです。ボウルの大きさや口元の広がり方などによって、ウイスキーの味わいが全く変わってくるのが、テイスティンググラスの面白いところと言えます。
ステム(脚)がないテイスティンググラス(Photo by iStock)
好きなウイスキーを好みの味わいに仕立ててくれるテイスティンググラスを探すのも、ウイスキーを極めるはじめの一歩としておすすめの方法です。ステム(脚)は長いものが高級感を引き立てますが、家使いなら短いものやステムのないものでも十分。
ストレートではほかの飲み方と違い氷や水を全く加えませんが、あえて数滴の水を垂らすとその味の開き方に驚くことも。そのときにおすすめなのが、フレアピッチャーとミニバースプーン、グレンケアンピペットです。
ピッチャーに水を入れ、必要な分だけの水滴をバースプーンやピペットで垂らすことにより、少しずつ香りやテイストが開いてくるのを楽しめます。
〈編集部PICK UP〉ウイスキーグラス、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるウイスキーグラスの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- HUKKA DESIGN
-
ソープストーン ウイスキーグラス 15309
- 税込み6,600円(楽天市場)
-
おいしい温度を保つストーンとグラスのセット
-
ガラス製のグラスと、蓄熱性を持つ天然素材のカレリアンソープストーンを組み合わせた商品です。
ストーンをあらかじめ冷凍庫で冷やしておけば、飲み物の冷たさをキープできます。
グラス部分は取り外しが可能で、ストーン部分は傷ついたり欠けたりした場合に、ヤスリで磨いてメンテナンスができます。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
容量 |
重さ |
種類 |
---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】創吉 スール オールド |
口元を強化した洗いやすいグラス |
直径8.7×高さ9.4cm |
315ml |
記載未確認 |
ロックグラス |
|
【筆者おすすめ】田島硝子 薄吹 14oz タンブラー |
ウイスキーを堪能できる飲み口の薄いタイプ |
直径7.2〜7.4×高さ13.5cm |
420ml |
記載未確認 |
タンブラーグラス |
|
【筆者おすすめ】創吉 SK テイスティング 2 |
ウイスキーの持ち味をまろやかに引き出す |
直径4.8〜5.5×高さ11cm |
145ml |
記載未確認 |
テイスティンググラス |
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【筆者おすすめ】田島硝子 樹テイスティング -S |
底の形状を楕円にして、中心を2つにしたグラス |
直径4.3×高さ12.8cm |
240ml |
記載未確認 |
テイスティンググラス |
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【筆者おすすめ】Libbey リビーショット30 |
お酒を注ぐと浮いたように見えるのが魅力 |
直径5.6×高さ7.2cm |
30ml |
記載未確認 |
ショットグラス |
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【筆者おすすめ】創吉 ドラムバー |
カジュアルにストレートで飲むことも |
直径7.8×高さ7.2cm |
235ml |
記載未確認 |
ロックグラス |
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【筆者おすすめ】順陽玻璃有限公司 41G00224 テイスティング |
ロックも楽しめるテイスティンググラス |
直径5.1〜6.9×高さ11.7cm |
記載未確認 |
記載未確認 |
テイスティンググラス |
|
【筆者おすすめ】グレンケアン(Glencairn) ウイスキーテイスティング190 |
ウイスキー愛好家にぴったり |
直径4.6×高さ11.6cm |
190ml |
記載未確認 |
テイスティンググラス |
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HUKKA DESIGN ソープストーン ウイスキーグラス 15309 |
おいしい温度を保つストーンとグラスのセット |
口径8.2×高さ(ストーン+グラス)8.9cm |
150ml |
620g |
ロックグラス |
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Luigi Bormioli(ルイジ ボルミオリ) ウイスキー グラス LU30 |
繊細なカッティングがエレガント |
約直径7.5×高さ9cm |
255ml |
350g |
ロックグラス |
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iittala(イッタラ) カルティオ ハイボール ペア クリア 1008589 |
ウイスキーが映える洗練されたシンプルさ |
約直径9×高さ12cm |
約400ml |
360g |
ハイボールグラス |
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レオナルド(LEONARD) SPIRITII ウイスキーグラス 022758 |
マニッシュな雰囲気を楽しめるロックグラス |
直径9×高さ9cm |
360ml |
380g |
ロックグラス |
|
ZWIESEL(ツヴィーゼル) バースペシャル ウイスキー ノージング タンブラー 118742 |
ウイスキーの風味を引き立てる形状 |
最大径8.3×高さ12cm |
322ml |
190.51g |
テイスティンググラス |
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