モバイルバッテリーの選び方!容量、出力、機能などを徹底的に解説。
外出時でもスマホやPCを充電できるモバイルバッテリー。
スマホを常に使用するようになった今、学生にとっても社会人に取ってもモバイルバッテリーは必需品と言っても過言ではありません。
しかし、いざ購入を考えると製品が多すぎて何を考慮すれば良いのか分からなくなる方も多いはず...。
モバイルバッテリーの選び方についてを網羅的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
モバイルバッテリーの充電方法について
モバイルバッテリーを購入する際に一番気をつけなければならないのは充電方法について。
種類によって充電の仕方が異なることに加え、充電量や充電速度なども変わってくるため事前に知っておくことが重要になります。
種類は大きく分けて、
1. ケーブル型
2. コンセント型
3. 無接点型(ワイヤレス充電)
の3つが存在します。機能が併用されて、ケーブルとコンセントどちらもできるものや、ケーブルとワイヤレスどちらも対応できるものも多くあります。
モバイルバッテリーにおけるそれぞれの特徴を説明していきます。
充電方法①ケーブル型
こちらは最も一般的なケーブルを繋いで充電することができるモバイルバッテリー。
充電器本体とモバイルバッテリーを繋ぐことでモバイルバッテリーを充電し、モバイルバッテリーとiPhoneやアンドロイドなどの端末を繋ぐことで端末の充電をすることができます。
ケーブル型のモバイルバッテリーの特徴は使いやすく、持ち運びもしやすい点。
ケーブルを2つ使うため煩わしいと思うこともあるのでは?と考える方もいると思いますが、基本的に家で充電し、持ち運ぶ際にはケーブルは1つで十分なため、使いづらさを感じることもありません。
また、製品によってはケーブル内蔵型も存在します。
ケーブルを持ち歩く必要がないため、コンパクトさを求める方にはおすすめです。
充電方法②コンセント型
コンセントで充電できるモバイルバッテリー。
モバイルバッテリーとACアダプタが一体になっているため、直接コンセントに指すことでモバイルバッテリーの充電もできます。
容量も多く、モバイルバッテリーへの充電も非常に早いところが特徴。
AC充電器や、充電器につなぐケーブルも不要なため、非常に便利な製品ですが、ケーブル型のモバイルバッテリーに比べると少し重くて大きい製品が多いです。
それでも、そこまで重さや大きさについて変わりはないため、いつも使うバッグが小さかったり、充電器のデザインにこだわりたい人意外にはとてもおすすめできる種類となります。
充電方法③無接点型(ワイヤレス充電)
最後はワイヤレス充電が可能なQi対応のモバイルバッテリー。
ACアダプタにはケーブルを繋いでモバイルバッテリーの充電をする必要はあるのですが、スマホなどの端末への充電の際にはケーブルを繋ぐ必要がなく、
モバイルバッテリーとスマホを触れさせるだけで充電することができます。
充電のしやすさに関しては非常に便利なモバイルバッテリーなのですが、
いざ使ってみると、充電しながらスマホを使う際にモバイルバッテリーも離れないようにくっつけて持ち上げなければならなかったり、
Qi充電へ変換するための充電ロスが大きく、スマホに充電できる容量が少なかったりするため、個人的にはあまりおすすめできません。
モバイルバッテリーの充電方法まとめ
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ケーブル型 |
・持ち運びしやすい ・充電効率が良い |
・ケーブルが邪魔になることがある |
コンセント型 |
・充電器とバッテリーを繋ぐケーブルが不要 ・バッテリーの充電効率がとても良い |
・少し大きいため持ち運びがしづらい
・容量が小さい |
無接点型(ワイヤレス) | ・充電の際にケーブルが不要 | ・スマホへの充電効率が悪く、容量が小さい |
筆者としては、
コンセント型 > ケーブル型 > 無接点型(ワイヤレス)
の順番で利便性が高いと感じました。
充電の容量は使ったとしても1日で1回分なのでそこまで考慮せずとも困らないかと思います。
基本的にはケーブル充電はどのモバイルバッテリーでも搭載されているため、コンセント型が併用されたものをおすすめします。
モバイルバッテリーの選び方
充電方法の種類について記述しましたが、同じ種類でも多くのモバイルバッテリーが販売されています。
そこで、モバイルバッテリーを選ぶ際に考慮すべき観点を紹介していきます。
これらの踏まえることができればモバイルバッテリー選びで失敗することはなくなるはずです!
PSEマークが付いているものを選ぼう
PSEマークとは『電気用品安全法』という基準をクリアした製品のみが承認されるマークのことです。
このマークが付いていないものは故障や発火の危険性があるため、安いからといって購入することは無いように気をつけましょう。
今年の2月からモバイルバッテリーはPSEマークがつけられたものしか販売できなくなったため、店舗やオンラインショッピングでは特に気をつける必要はありませんが、
フリマやメルカリなどで購入する場合はPSEマーク非認証のモバイルバッテリーが紛れ込んでいる可能性があるため注意してください。
充電できる容量を確認しよう
次はモバイルバッテリーを選ぶ際にとても重要となる充電容量についてです。
「最大何mAhの充電が可能」で、「自分が持っているiPhoneの容量は何mAh」か、「何回充電できる」かは購入する前に知っておいた方が良いでしょう。
見方として、パッケージに「10000mAh!スマホ約4回分充電可能!」などと大きく記載されているものがほとんどだと思いますが、ここの記載を鵜呑みにしないようにしてください。
実は、ほとんどのモバイルバッテリーは記載されている容量の「60~65%ほど」の容量しかスマホに充電することができません。
スマホの周辺機器メーカーである株式会社オウルテックの情報によると、
iPhoneを充電する際は「5V」の電圧で電力を送らなければいけないのに対し、
モバイルバッテリーの記載では「3.6V~3.7V」で流すことのできるmAhが書かれているそうです。
そのため、「3.6V~3.7V」の電圧を「5V」に変換、また変換するための電力もかかってしまうため、記載されている「60~65%」ほどの電力しか使うことができず、
結果として、10,000mAhの充電器でも6,000~6,500mAhの電力しか送ることができないのです。
【モバイルバッテリー(3.7V/10,000mAh)の容量計算】3.7V × 10,000mAh / 5.0V = 7,400mAhこれに変圧するためのエネルギー(およそ15%の電力※)がかかるとすると、7,400mAh × 0.85 = 6290mAh実際に使用できる電力は10,000mAhから考えておよそ60%~65%となる。※変圧するためにかかるエネルギーは製品やモバイルバッテリーの使用回数によって差異があります
モバイルバッテリー本体に記載されていることが多いのですが、「定格容量」として記載されている数値がスマホなどの端末に充電できる容量となっています。
また、「スマホ約〜回分充電可能」という記載に対しても、使用しているスマホごとにバッテリー容量は違うため、自分が使っているiPhoneの容量を確認してから充電回数を検討してみてください。
iPhone 4 | 1,420mAh |
---|---|
iPhone 4s | 1,432mAh |
iPhone 5 | 1,434mAh |
iPhone 5c | 1,508mAh |
iPhone 5s | 1,558mAh |
iPhone 6 | 1,810mAh |
iPhone 6 Plus | 2,915mAh |
iPhone 6s | 1,715mAh |
iPhone 6s Plus | 2,750mAh |
iPhone SE | 1,624mAh |
iPhone 7 | 1,960mAh |
iPhone 7 Plus | 2,900mAh |
iPhone 8 | 1,821mAh |
iPhone 8 Plus | 2,691mAh |
iPhone X | 2,761mAh |
iPhone XS | 2,659mAh |
iPhone XS max | 3,179mAh |
iPhone XR | 2,942mAh |
数字はオウルテック社の独自調査に基づくものです。
このように、iPhone8とiPhoneXでも1.5倍ほどの差があります。
パッケージに書かれているものはiPhone7や8のものもありますので、注記をよく確認してみてください。
こちらのモバイルバッテリーだと、裏面に小さく「電池容量1,650mAhのスマートフォンの場合」と書かれています。
充電速度について
モバイルバッテリーの充電速度には、
「モバイルバッテリー自体を充電する速度」と「スマホを充電する速度」の2つの意味があります。
そのため、どちらか一方の充電速度だけが早い場合には勘違いをしないように注意してください。
「V数」はどのモバイルバッテリーでも一定なため、基本的に充電速度を表すのは「A数」となります。
現在であれば2.0A〜2.4Aが主流となっていて、2.4A〜であれば他のモバイルバッテリーと比較しても急速で充電できるものとなっています。
パッケージに「急速充電」と記載されているものでも、2.1Aのものから2.4Aのものまで様々なので製品仕様を信用するようにしましょう!
また、パッケージに記載されている製品仕様の「入力」と「出力」の数値を確認してください。
「入力」がモバイルバッテリーを充電する速度で、「出力」がスマホを充電する速度となっています。
ポート数について
何個まで同時に充電することができるのか、ポート数についても注意が必要です。
「ポート数が多いだけ便利なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、
ポートがたくさん付いていても合計の出力容量は超えられないため、同時に充電すればするほど充電スピードが遅くなってしまいます。
ポート数を見る際は「すべてのポートの合計出力容量」も確認するようにしましょう。
合計が2.4Aなら、iPhoneを2台挿せば1.2Aずつしか充電できません。
合計が6Aであれば、iPhoneを3台挿したとしても1つのiPhoneに2.4Aずつしっかりと充電できます。
記載されている製品はあまり多くは無いですが、記載されていない製品のほとんどは1つのポートの最大出力数が全体の最大出力数の場合が多いです。
また、自分が何を充電したいかによってポートの種類も違ってきます。Type-Cポートなどは出力できる製品が少ないため確認を忘れないようにしましょう。
耐久性について
充電使用回数についてもパッケージを確認する際に気をつけることがあります。
パッケージに記載されている使用回数とは、
「その充電回数を超えると、『自社で定めた基準の』充電容量を下回ってしまう」という意味です。
その基準は各企業によって異なるため、単純に記載されている使用回数を見れば良いというわけではありません。
記載されている使用回数が400回でも500回でも、どちらも同じ寿命である可能性があります。
おすすめのモバイルバッテリー7選
以上の選び方を考慮し、性能がよく使いやすいモバイルバッテリーを選びました。
「選び方を知ってもどのモバイルバッテリーを買えば良いのかわからない!」という方には必見です。
ケーブル型とコンセント型を5つずつ、それぞれ価格やデザインが異なっているため、自分好みのモバイルバッテリーを探してみてください!
ケーブル型おすすめモバイルバッテリー
充電容量 | 10,000mAh |
---|---|
大きさ | 6.8×14.4×1.6(cm) |
重さ | 216g |
充電速度(入力・出力) | 入力 microUSB(2A)・Type-C(2.8A) 出力 Type-A(2.4A)・Type-C(3A) 合計最大出力(3.1A) |
出力ポート数 | Type-A×2 Type-C×1 |
値段 | 税込3,990円 |
保証期間 | 12ヶ月 |
充電容量 | 10,000mAh |
---|---|
大きさ | 6×9.2×2.2(cm) |
重さ | 180g |
充電速度(入力・出力) | 入力 microUSB(2A) 出力 Type-A(2.4A) |
ポート数 | Type-A×1 |
値段 | 税込2,899円 |
保証期間 | 18ヶ月 |
充電容量 | 13,400mAh |
---|---|
大きさ | 8.0×9.2×2.3(cm) |
重さ | 245g |
充電速度(入力・出力) | 入力 microUSB(2.0A) 出力 Type-A(2.0A) 合計最大出力(3.4A) |
出力ポート数 | Type-A×2 |
値段 | 税込3,980円 |
保証期間 | 12ヶ月 |
コンセント型おすすめモバイルバッテリー
充電容量 | 5,000mAh |
---|---|
大きさ | 7×7.2×3.1(cm) |
重さ | 189g |
充電速度(入力・出力) | 入力 AC(2.0A) 出力 Type-A(2.1A) 最大合計出力(2.1A) バッテリー使用時(3.0A) 最大合計出力(3.0A) |
出力ポート数 | Type-A×2 |
値段 | 税込2,999円 |
保証期間 | 18ヶ月 |
充電容量 | 6,700mAh |
---|---|
大きさ | 8.1×7.5×2.7(cm) |
重さ | 195g |
充電速度(入力・出力) | 入力 Micro USB-B(2.0A) 出力 Type-A(2.4A) 最大合計出力(3.0A) |
出力ポート数 | Type-A×2 |
値段 | 税込2,999円 |
保証期間 | 30ヶ月 |
充電容量 | 6,700mAh |
---|---|
大きさ | 8.0×7.7×2.7(cm) |
重さ | 190g |
充電速度(入力・出力) | 入力 Micro USB(2.0A) 出力 Type-A(2.4A) 最大合計出力(2.4A) |
出力ポート数 | Type-A×2 |
値段 | 税込4,940円 |
保証期間 | 12ヶ月 |
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