〈プロ解説〉縦型洗濯機おすすめ13選 節水と汚れ落ちにも注目
この記事さえ読めば縦型洗濯機で迷うことはありません!
まず言っておきたいことは、乾燥機能を毎日使う方は迷わずドラム式洗濯機を選びましょう。なぜなら、縦型洗濯機の乾燥機能はランニングコストが高く、毎日使うと家計への負担が大きくなるからです。
一方、縦型洗濯機の最大の特長は、泥や油などの汚れ落ちが優れている点です。遊び盛りの子どもや、運動部の部活動に励む高校生がいるご家庭、現場作業で油・泥汚れの洗濯物が多い方なら、縦型洗濯機がおすすめです。
この記事では、縦型洗濯機で押さえておきたいポイントやベストマッチする世帯、おすすめモデルなどを、ズバリ解説します!
縦型洗濯機は、一般的なドラム式に比べておよそ3倍もの水量と、複雑な水流でざぶざぶと洗うのが特徴的。洗浄力は強力です。水道代などのコストはかかるものの、乾燥機能をあまり使わない方の中には、ドラム式から縦型洗濯機に乗り換える方もいるようです。近年の調査では、国内で販売された洗濯機の中で縦型洗濯機が全体の約8割を占めているというデータもあります(参照:2020年 家電・IT市場動向/GfK Japan)。
▼ 洗濯機の役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、縦型洗濯機5選
おすすめポイント
日立の縦型洗濯機「ビートウォッシュ」の最上位モデル。洗濯ものの量、水温、水の硬度、洗剤の種類、汚れ具合、布質など8種のセンサーで汚れ落ちを自動判定します。また、洗剤や水の量、すすぎ回数を最低限に抑えながら、洗浄力をキープ。日立独自の「ナイアガラビート洗浄」は、大量の水を攪拌するポンプと、洗濯ものを躍らせる水流で洗浄力をアップします。通常、激しく洗濯ものを攪拌するとシワになりやすいですが、脱水から乾燥までの工程で絡んだ洗濯物をほぐしながら乾燥するモードを備え、衣類にシワができにくくなっています。
おすすめポイント
2023年以降のモデルに搭載されている「次亜除菌」コースを採用しています。ペット臭などの消臭や、ウイルスやカビを抑制することで人気がある「ジアイーノ」の機能を洗濯機に取り入れたモデルです。衣類にしみこんだ汗や油臭さを消臭し、衣類に付着する菌も抑制するので、部屋干しのニオイを抑えられるのが特徴です。さらに、洗濯槽にも除菌効果を発揮し、カビにくいのも特徴です。洗剤自動投入やスイッチが奥に配置され、洗濯槽の奥まで手が届きやすくなっています。
▼「次亜除菌」コースを紹介する公式動画
おすすめポイント
シャープ独自の「穴なし槽」の30周年を記念するモデルです。一般的な洗濯槽は、側面のみステンレス製で底はプラスチック製で複雑な形をしているため、底にカビが発生しやすい構造ですが、シャープの洗濯槽はオールステンレス製で、黒カビの発生を抑制します。(※上部のバランサーのみプラスチック製ですが、水滴が残りにくいフラットサーフェスを採用)長年使用した洗濯機の場合、部屋干しした衣類が臭くなりやすいですが、その原因を解消しています。また、槽の下にあって水流を作り出す「パルセータ」が、イルカの尾びれを模して作られているのもポイント。尾びれの瞬間的なキック力で水を回転させながら、下の水流を一気に上まで持ち上げるパワーがあるので、汚れ落ちがよく、短時間で洗濯できます。
▼ES-SW11Hを紹介する公式動画
おすすめポイント
世界最大の家電メーカーで中国資本のHaier社は、ワールドワイドに家電を販売するだけでなく、部品の供給も世界各国から行っているため、量産効果で安く家電を生産しています。この2年で日本でも認知され、とにかく安さで選びたい人に人気の洗濯機です。AQUAの親会社でもあり、その技術も吸収しつつあるので、中国製とはいえ技術力・洗浄力もアップしています。10分で洗い~脱水まで行う「お急ぎコース」、P&Gと共同開発したジェルボール専用コース、柔軟剤の香をしっかり含ませるコースなど、独特のメニューも人気です。また世界では非常識の「ふろ水ポンプ」(※汚れたふろの残り湯を洗濯に使うのは世界では非常識)は付属せず、その分価格も安くなっているなど、細かいところに配慮しています。
- AQUA(アクア)
-
Prette plus AQW-VX14N
-
販売終了
※後継モデルは「AQW-VA12P」 -
大容量の14kg、超音波を使う独自技術で高い洗浄力を実現
おすすめポイント
AQUAは業務用洗濯機のトップシェアブランドで、ここ3年程で一気に認知され、洗濯機は人気です。その要因は「安さ」と「洗浄力」といえます。中でも、超音波を使った部分洗い機能はAQUAの独自技術で、襟や袖、化粧汚れなどを落とすのに最適です。また、洗剤の自動投入機能も備えています。ただ、乾燥機能は簡易乾燥のみなので、普段天日干しや部屋干しをしている人向けといえます。2023年5月現在、日本で最大容量を誇る14kgモデルをラインアップ。大容量ながら、設置サイズは12kgモデルと同じで、一般的な洗濯パンに収まります。ほかに8、9、10、12kgモデルもあります。
▼Pretteシリーズの機能を紹介する公式動画
縦型洗濯機の選び方
ポイント解説
縦型洗濯機を選ぶうえで注目してほしいポイントは以下の6点。これさえ押さえておけば、洗濯機選びの「?」が「!」になりますよ。
① 泥汚れや油汚れもよく落ちる
縦型洗濯機の最大の特長は汚れ落ちが非常にいい点です。一般的なドラム式洗濯機よりも大量の水を使い、洗濯槽内で作られる水流によって、洗濯物と洗濯物をこすり合わせることで汚れが落ちやすくなります。
とくに農作業や運動による泥汚れ、機械いじりによる油汚れなどは縦型洗濯機にかないません。ガソリンスタンドや工場などで使われている洗濯機は、縦型洗濯機がほとんどです。
② 省スペースな点もメリット、ただしフタに注意
Photo by iStock
縦型洗濯機は洗濯槽が縦に搭載されているため、ドラム式に比べてスリムな設計が可能。そのため、省スペースで選ぶなら縦型洗濯機です。
設置面積は問題なくても、注意したいのがフタ(ドア)の稼働範囲。ドラム式と違って上に開くため、水道栓や洗剤を置く棚などに接触しないか設置する環境を確認しておくことが大切です。
また、最近の縦型洗濯機の中にはフタの表面が強化ガラス製(ガラストップ)で、折りたためないタイプがあります。開けたときに当然、高さがでます。
もうひとつ、フタを開けた状態でもボタン操作がしやすいかをチェックしましょう。洗濯機の奥に操作パネルがあるタイプは、フタを開けた状態で操作がしにくくなります。できれば販売店などで実際に見て触れておくと安心です。
③ 水道代はドラム式より高い、節水タイプという選択肢も
1日6kg程度、衣類の洗濯からすすぎまでするファミリー世帯の場合、縦型洗濯機では1回につき180リットル程度の水を使用します。一方でドラム式洗濯機はその1/3程度の約60リットルです。
1ヶ月間でかかる水道代を比べると、縦型洗濯機は約1,380円(1回あたり約46円)、ドラム式洗濯機は450円(1回あたり約15円)と大きな差があります。ドラム式洗濯機から縦型洗濯機に買い替えた方は、基本的に2ヶ月に1回ある水道料金の請求金額に驚くかもしれません。
ただ、縦型洗濯機でも節水性能が進化しているモデルもあるので、コストを抑えながら使いたい方は節水タイプをぜひ検討してみてください。
ポイント解説
シャープ製の縦型洗濯機は圧倒的に使用する水量が少なく、他社に比べて75%程度で済みます。一般的な洗濯機は、洗濯槽に脱水用の穴がありますが、シャープは独自開発で特許を持つ「穴なし槽」により、節水を実現しているのです。シャープの洗濯槽は形状がプリン型で、穴がなくても遠心力で槽の上部から排水できるようになっています。
▼「穴なし槽」を紹介する公式動画
④ 簡易乾燥機付きで節約
Photo by iStock
縦型洗濯機には乾燥方式の違いから「洗濯乾燥機」と「簡易乾燥機付き洗濯機」の2種類があります。それぞれの違いについて解説します。
洗濯機で乾燥までするなら、洗濯乾燥機
ドラム式洗濯機も洗濯乾燥機ですが、縦型洗濯機の場合は電気ヒーターによる温風を洗濯物に当て、湿った温風を冷却水で冷やした金属の中で結露させて排水します。電気と水を使うため、ドラム式洗濯機よりもランニングコストがかかります。
忙しいご家庭や一人暮らしの方など毎日洗濯機で乾燥させたいなら、毎月かかる電気代・水道代に注意して使用しましょう。
天日干し・部屋干しメインなら、簡易乾燥が便利
簡易乾燥機付き洗濯機は、温風と水を使わない簡易的な乾燥機能を搭載しています。天日干しや部屋干しをする前に使えば、洗濯物が乾くまでの時間を短くできます。
洗濯乾燥機付きのモデルと比べて電気代や水道代を抑えられ、本体価格が安めなのもポイントです。「乾燥機能までは必要ない」という方は、検討してみてください。
⑤ おしゃれ着洗いに注意、正しい洗濯方法で
Photo by iStock
大量の水を使い、激しい水流で汚れを落とす縦型洗濯機はおしゃれ着洗いが苦手。「おしゃれ着コース」などのモードを設定できるモデルもあるものの、必ず説明書に従って洗濯用ネットなどに入れるなど、正しい方法で洗濯しましょう。
また、縦型洗濯機の基本はこすり洗いなので、傷みやすいシャツや服(綿系)は何回も洗濯すると毛羽立つことがあります。ただ、Tシャツやタオルなどは毛羽立つことで肌触りが良くなるという一面もありますが。
⑥ 「子どもの成長」にあわせた買い替えも
Photo by iStock
子どもの泥汚れなどがとくに気になるご家庭では、子どもの成長にあわせて洗濯機を買い替えるのもひとつの手です。
まず洗濯機の寿命を考えた場合、一般的に故障などで洗濯機を買い替える時期が、購入から8~10年です(内閣府が令和3年に実施した調査では、洗濯機の平均使用年数は10.2年)。それを踏まえて、子どもの成長と洗濯機の買い替え時期を重ねて考えてみます。
子どもの衣類に泥汚れが目立ってくるのは、幼稚園などに通い始める3~4歳ころ。そこで、3歳までは所有している洗濯機を使い続け、幼稚園などへの入園にあわせて新しいものに買い替えた場合、小学6年生(11〜12歳)になるまでは使えるでしょう。
それから中学生になり、運動系の部活に入るころにまた新しく買い替えると、高校生になって運動部に入っても泥汚れ問題は解決します。これこそが私の考える「人生設計ならぬ洗濯機設計」です。
もし普段、家族全員の衣類汚れがそれほどひどくない場合は、乾燥まで全自動でできるドラム式洗濯機を選ぶのもよいでしょう。
ポイント解説
縦型洗濯機はドラム式洗濯機に比べ、乾燥機能のランニングコストが高めという弱点はあるものの、汚れ落ちのよさと省スペース性に優れています。縦型洗濯機のメリットを踏まえると、「幼稚園~中学生までのお子さんがいる」または「泥・油汚れの洗濯物が多い家庭で、普段は天日干しをしている」世帯にぴったりです。もしあなたが毎日乾燥機能を使用し、衣類の汚れは主に皮脂汚れ程度であれば、ランニングコストの面でドラム式もよいでしょう。ただ、縦型洗濯機でもメーカー独自の節水機能を搭載したタイプがあります。選ぶうえで最終的なポイントは「水道代と乾燥のコスト」になるでしょう。浴室乾燥や部屋干しがメインの方は、簡易乾燥機能や、いっそのこと乾燥機能のない機種を選ぶのもありですよ。
〈編集部PICK UP〉縦型洗濯機、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある縦型洗濯機の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
洗濯容量8kg以下の縦型洗濯機4選
ポイント解説
シャワーヘッドでも有名ですが、東芝だけのウルトラファインバブルが洗剤の成分と合体して繊維の奥まで入り込み、衣類から引きはがした汚れを再び衣服にくっつかないようにする界面活性作用があります。
ポイント解説
洗剤投入時に空気を含ませ泡立てる「スゴ落ち泡洗浄&パワフル立体水流」で汚れをこすって引きはがしてくれます。操作パネルを奥にしたことで、洗濯槽が前面に配置でき、洗濯物が取りやすくなっているのもポイントです。
ポイント解説
ナイアガラビート洗浄の洗浄力はそのままに、衣類の色あせや痛みが少なくなりました。
洗濯容量9kg以上の縦型洗濯機4選
ポイント解説
機能強化版のウルトラファインバブル洗浄に加え、洗剤自動投入機能を搭載しています。洗濯機っぽくないブラウンも人気モデルのひとつです。
ポイント解説
日立独自の大量の水を循環させる「ナイアガラビート洗浄」を採用しています。洗剤自動投入機能を備えているのもポイントです。乾燥機能はシワを抑えてくれます。
ポイント解説
高級機で、空気除菌機の「ジアイーノ」の機能を洗濯機に取り入れています。次亜塩素酸(ナトリウムではない)を使うことで、部屋干しなどによるニオイを抑制し、さらに洗濯槽のカビ防止もできます。洗剤と柔軟剤の自動投入機能を搭載し、ついつい多く入れがちな洗剤を適量入れられるので、すすぎの回数なども減り、電気や水道の節約になります。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
洗濯容量 |
標準使用水量 |
電力消費量 |
インバーター |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】日立 ビートウォッシュ BW-DX100J |
日立独自の「ナイアガラビート洗浄」で洗浄力アップ |
幅61.0×奥行66.0×高さ110.5cm |
約55kg |
10kg |
約103L(洗濯標準コース)、約126L(洗濯〜乾燥標準コース) |
50Wh(洗濯標準コース)、約2,030Wh(洗濯〜乾燥標準コース) |
有 |
|
【筆者おすすめ】 Panasonic(パナソニック) NA-JFA8K2 |
「次亜除菌」コースでニオイの原因菌を除菌 |
幅59.9×奥行64.3×高さ104.7cm |
43kg |
8kg |
約109L |
58Wh |
有(ハイパーウェーブインバーター) |
|
【筆者おすすめ】 SHARP(シャープ) 穴なし槽 ES-SW11H |
穴なし洗濯槽が、節水と黒カビ抑制を実現 |
幅60.0×奥行65.2×高さ105.5cm |
約44kg |
11kg |
115L |
110Wh |
有 |
|
【筆者おすすめ】 Haier(ハイアール) JW-UD80A |
とにかく安く購入したいなら、独特のメニューも注目 |
幅55.0×奥行54.5×高さ97.0cm |
32.0kg |
8.0kg |
98L |
37Wh |
有 |
|
【筆者おすすめ】 AQUA(アクア) Prette plus AQW-VX14N |
大容量の14kg、超音波を使う独自技術で高い洗浄力を実現 |
幅65.0×奥行63.3×高さ106.9cm |
約56kg |
14kg |
約169L |
77Wh |
記載未確認 |
|
東芝(TOSHIBA) ZABOON AW-8DH4 |
メーカー独自のウルトラファインバブル洗浄を搭載 |
幅60×奥行56.9×高さ98cm |
約41kg |
8kg |
約95L |
約82Wh |
有 |
|
パナソニック(Panasonic) インバーター全自動洗濯機 NA-FA8H2 |
泡立てた洗剤と立体水流で汚れにアプローチ |
幅59.9×奥行62.8×高さ102.4cm |
約41kg |
8kg |
97L |
55Wh |
有(ハイパーウェーブインバーター) |
|
日立(HITACHI) ビートウォッシュ BW-V80J |
布傷みを抑えながら洗うナイアガラビート洗浄 |
幅60.8×奥行61×高さ100cm |
約40kg |
8kg |
92L |
51Wh |
有 |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 全自動洗濯機 6.0kg IAW-T605 |
コスパに優れた、一人暮らし向け縦型洗濯機 |
幅55.5×奥行52.5×高さ92cm |
31kg |
6kg |
132L |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
東芝(TOSHIBA) ZABOON AW-10DP3 |
すすぎ工程でもウルトラファインバブルを活用 |
幅63.7×奥行64.2×高さ98.6cm |
約48kg |
10kg |
約119L |
75Wh |
有 |
|
日立(HITACHI) ビートウォッシュ BW-X100J |
洗剤と柔軟剤の自動投入機能を搭載 |
幅60.8×奥行65.0×高さ105.0cm |
約42kg |
10kg |
103L |
53Wh |
有 |
|
シャープ(SHARP) 穴なし槽 ES-GV10J |
無理なく節水できて、清潔に保てる穴なし槽 |
幅60×奥行59.7×高さ100.9cm |
約41kg |
kg |
102L |
98Wh |
有 |
|
パナソニック(Panasonic) インバーター全自動洗濯機 NA-FA12V2 |
衣類と洗濯槽を清潔に保てる専用コースを搭載 |
幅64.3×奥行69.4×高さ108.6cm |
55kg |
12kg |
150L |
98Wh |
有(ハイパーウェーブインバーター) |
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