〈プロ解説〉ヘッドセットおすすめ13選 ビジネスやゲーミングに活躍
在宅勤務やWeb会議の広まりにより、導入する人が増えてきたヘッドセット。
ヘッドホンや片耳イヤホン、骨伝導タイプなど様々な形状の製品がある一方で、Bluetooth・USBといった接続方法、また長時間装着する際の疲れにくさなど、利用シーンに適した選び方のポイントがあります。
そこで今回は、オーディオ・ビジュアルライターの折原一也さんに、使い勝手の良いヘッドセットの選び方や、おすすめ商品を解説していただきました。ぜひ参考にしてください。
目次
▼ ヘッドホンやヘッドセットの役立つ情報を紹介
まずはプロのおすすめ、ヘッドセット4選
おすすめポイント
ノイズキャンセリング対応のブームマイクを搭載し、自分の声を高音質で相手に届けます。そのマイクの高音質ぶりは、PC内蔵マイクやBluetoothのワイヤレスによる通話と比べると次元が異なるもので、発言内容への説得力も増すでしょう。PCとの接続はUSBと3.5mmジャックに対応。両耳タイプの「Stereo」と片耳タイプの「Mono」が用意されています。本格的にテレワークに集中するなら「Stereo」、他方の耳で家族や同僚とコミュニケーションを取りたいなら「Mono」を選ぶと良いでしょう。
▼Evolve 30 II MS 「Mono」(片耳タイプ)
おすすめポイント
口元に伸びるような形状。動きながら通話しても落下しにくいフック付きの構造は専用品ならではの作り込みです。バッテリー持続時間は6時間。PCとスマホのように通話デバイス2台と同時に接続しておける点もテレワークに向いているといえます。音楽リスニングと兼用ではなく、通話用のワイヤレスヘッドセットが欲しい人におすすめです。
「Talk 45」の機能を説明する公式動画がこちら
おすすめポイント
ゲーミングヘッドセットの製品は、ゲーマーがボイスチャットで会話するために高音質なブームマイクを搭載していて、実はテレワークやWeb会議にも相性が良いのですが、Virtuoso RGB Wireless XTはさらに接続性がユニーク。3.5mmの有線接続、USBによる有線接続、Bluetoothによるワイヤレス、USBドングルによるワイヤレスと4通りの接続が可能です。さらに、このうち2つの接続を同時に維持して音声をミックスして流せる機能も。PCとスマホの両方を接続しっぱなしにする用途にも適しています。
- Shokz
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骨伝導ヘッドセット OpenComm ビジネスモデル
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販売終了
※後継モデルは「OpenComm 2」 -
耳をふさがない骨伝導タイプで疲れにくい
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業界初をうたうテレワーク向けの骨伝導ヘッドセット。
従来のスポーツ向けのイメージから一転、ノイズキャンセリング対応のブームマイクを搭載することで、テレワークやWeb会議への親和性を高めています。
おすすめポイント
相手の声や音楽リスニングの音質はそれなりですが、必要十分といったところ。一方、通話用デバイスとしてはマイク音質も良く、自分の声が相手に届いている安心感があります。自宅でWeb会議をしている最中でも周囲の音が聞こえて、家族や来客の様子が分かるメリットは絶大。装着していて疲れも小さく、連日テレワーク続きという人には最優先でおすすめしたいヘッドセットです。
「OpenComm」の機能を説明する公式動画がこちら
ヘッドセットはWeb会議にぴったり
筆者撮影
ヘッドセットは、通話の際に相手の声を聞くためのイヤホンまたはヘッドホンと、自分の声を相手に届けるためのマイクを搭載しています。
音楽リスニング用のイヤホン・ヘッドホンも、マイクを搭載している製品であれば通話に利用できますが、なかでも音声通話やWeb会議といったマイクの利用に重点を置いた製品をヘッドセットと呼びます。
形状・タイプ別の選び方
ヘッドセットには、様々な形状があります。用途や利用シーンに応じて、自分のイメージする形を選んでみましょう。
イヤホン・ヘッドホンタイプ|通話音質重視ならブームマイク付き
スタンダードなのは、両耳に装着するイヤホン・ヘッドホンタイプのヘッドセットです。通話用マイク搭載のイヤホン・ヘッドホンであれば、どんな製品でもヘッドセットとして活用できます。
テレワークやWeb会議を重視する場合には、特に口元までマイクが伸びているブームマイク付きの製品が適しています。形状やカラーが特徴的なゲーミングヘッドセットも、イヤホン・ヘッドホンタイプの一種です。
片耳タイプ|長時間やハンズフリーの通話に
音声通話に特化したヘッドセットが、片耳イヤホン・片耳ヘッドホンタイプです。他方の耳から周囲の音が聞こえるため、家族の呼びかけなどにも反応しやすく、また長時間付けたままの利用にも向いています。
屋外や自動車内でのハンズフリー通話も考えている人には、特に片耳イヤホンタイプがおすすめです。
骨伝導タイプ|装着していてラクな新方式
骨伝導タイプのヘッドセットは、顔周辺の骨の振動によって音を伝えます。仕組み上、耳を塞ぐ必要がないため、スピーカーのような感覚で周囲の音を聞きながら通話でき、長時間装着していても疲れません。
元々はランニングなどスポーツ用途で人気でしたが、最近はテレワークやWeb会議で利用するケースも増えています。
ポイント解説
ヘッドセットを長時間装着していると、疲れてしまうという声もよく聞きます。長時間頭部を圧迫されたり、耳が塞がれたりすると、どうしてもストレスを感じることは避けられません。片耳タイプや骨伝導タイプは、長時間装着しても比較的疲れにくいですよ。
接続方法の違い
製品によってUSBやBluetoothなど、様々な接続方法があります。PCに使うのか、スマホやタブレットにも接続するのか、利用シーンに応じて最適なものを選びましょう。
3.5mmプラグ接続|音の途切れ・充電の心配なし
PCによるWeb会議やテレワークでよく用いられる有線のアナログ接続端子です。音途切れの心配がなく、充電も不要というメリットがあります。
PCの機種によっては、イヤホンとマイクを別の端子に接続する必要があるケースも。自宅のデスクやオフィスなど、決まった席で使う人におすすめです。
USB有線接続|音質劣化やノイズを防ぎやすい
Photo by iStock
基本的にはUSB端子を備えたPCとの接続に用途が限定されてしまいますが、音質の劣化やノイズなどが発生しにくい点はメリットです。3.5mmプラグと同じく接続するだけでPC側はすぐに認識するため、使い方は難しくありません。
Bluetooth|ケーブルなしで身軽に使える
Photo by iStock
ノートPCのほかスマホ・タブレットでも利用できる接続方式が、Bluetoothによるワイヤレス接続です。Bluetoothによる伝送は音質劣化が生じるため音質面では不利ですが、Web会議で使うなら問題になることはないでしょう。
ワイヤレスなのでケーブルの煩わしさがなく、外出先で使用する際にも便利。ただし、バッテリー駆動のため定期的に充電する必要があります。
ゲーム用途ならUSBドングルも
Photo by iStock
ゲーミングヘッドセットなどの一部製品では、PC側のUSB端子にUSBドングル(USBレシーバー)を挿すことで無線接続ができるタイプもあります。Bluetoothとの違いは音質が良く、音声遅延が小さいことです。
ただ、バッテリー駆動なので定期的にヘッドセットを充電する必要があります。ヘッドセット本体とUSBドングルをセットで使う必要があるため、持ち運ぶよりは、自宅など決まった場所で使う用途向きです。
マイクの種類・性能の違い
Web会議やテレワークで使うなら、周囲の騒音が邪魔になって音声が伝わらないようでは困りものです。ビジネス用途に適したマイク性能をもつヘッドセットを選びましょう。
ブームマイク|通話メインなら最重要
Photo by iStock
Web会議や通話用で音質を重視してヘッドセットを選ぶなら、注目すべきポイントはマイクの位置。
口元までマイクが伸びるブームマイクは、音質の良さ、周囲の音の拾いにくさで圧倒的に有利です。製品によってはマイクの角度調整ができたり、取り外したりできる機種もあります。
ポイント解説
Web会議に参加するだけでなく、多数の人を相手にしたカンファレンスで講演するような立場の方は、音質に優れたブームマイク付きのヘッドセットがおすすめです。
マイクの数|多いとより高度な機能も
ブームマイクを搭載していない機種から選ぶ場合、搭載しているマイク数を性能の目安としてチェックしましょう。一般的なイヤホン・ヘッドホン型では左右1つずつのマイク搭載で2個がスタンダードです。
より高度な機能を備える機種では、4個、6個といった複数のマイクを同時に動作させることで、声の出る位置を判別して声のみを拾ったり、ノイズキャンセルをしたりする技術も搭載しています。
ノイズキャンセル|騒音の中でもしっかり通話
特に騒音の多い環境で通話品質を向上させる手段として、ノイズキャンセル技術も有効です。業界内で大きなシェアを誇る技術が米クアルコム社によるcVc(Clear Voice Capture)で、周囲に騒音のある環境でも声をしっかり届ける性能に定評があります。
ポイント解説
cVc以外にもヘッドホンメーカー各社が独自に設計している技術もあるため、製品説明のなかでボイスピックアップ技術や、AIによるノイズキャンセルなどといった説明があれば、類似した技術を搭載していると考えていいでしょう。
〈編集部PICK UP〉ヘッドセット、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるヘッドセットの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
- EPOS
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PCヘッドセット VoIP PC 5
- 税込み3,080円(Amazon)
-
軽量で毎日使いやすい
-
77gの軽量さとコンパクトなサイズが特徴。耳を完全に覆わないオンイヤー型で、耳への負担が少ないつくりです。ノイズキャンセリングマイク搭載で、クリアな音質でWeb会議などを行えます。
耐久性の高い素材を採用しているため、テレワークや在宅勤務で毎日長時間利用したい人にもおすすめです。
外観 |
商品名 |
特長 |
重さ |
タイプ |
接続方法 |
マイク性能 |
---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】Shokz OpenComm ビジネスモデル 骨伝導ヘッドセット |
耳をふさがない骨伝導タイプで疲れにくい |
33g |
骨伝導タイプ |
Bluetooth 5.1 |
DSPノイズキャンセリング |
|
【筆者おすすめ】Jabra Evolve 30 II Stereo 5399-823-309 |
音声通信にぴったりのクリアな音質 |
93.2g(ケーブル除く) |
ヘッドホンタイプ |
3.5mm端子、USB-A/USB-C |
パッシブノイズキャンセリング |
|
【筆者おすすめ】Jabra Talk 45 100-998009 |
周囲の雑音をブロック、便利なワイヤレスヘッドセット |
7.2g |
片耳イヤホンタイプ |
Bluetooth 4.0 |
無指向性MEMSマイク2個、ノイズキャンセリング |
|
【筆者おすすめ】CORSAIR Virtuoso RGB Wireless XT |
優れた互換性、4種類から接続方法が選べる |
約382g |
ヘッドホンタイプ |
3.5mm端子、USB、Bluetooth、USBドングル |
無指向性 |
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EPOS sennheiser GSP-600 |
密閉型で周囲の雑音をカット |
395g |
ヘッドホンタイプ |
3.5mmプラグ |
単一指向性、ノイズキャンセリング |
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ロジクール A10G2MN |
第1世代より約30%軽量化 |
246g |
ヘッドホンタイプ |
3.5mmプラグ |
単一指向性 |
|
Audio Technica(オーディオテクニカ) USBヘッドセット ATH-102USB |
オンライン授業に便利な軽量設計 |
約78g(ケーブル除く) |
ヘッドホンタイプ |
USB |
双指向性、ノイズキャンセリング |
|
ELECOM(エレコム) USBヘッドセット HS-HP27UBK |
USBで簡単接続、PCでWeb会議をする人向け |
約68g(ケーブル除く) |
ヘッドホンタイプ |
USB |
双指向性、ノイズキャンセリング |
|
HORI SPF-027 |
2種類のマイクを搭載したイヤホンタイプ |
約25g |
イヤホンタイプ |
3.5mmプラグ |
無指向性 |
|
ロジクール H390R |
ノイズキャンセリングマイクで雑音をおさえる |
197g |
ヘッドホンタイプ |
USB-A |
双指向性、ノイズキャンセリング |
|
ソニー INZONE H9 WH-G900NWZ |
ソニー独自の立体音響技術に対応 |
約330g |
ヘッドホンタイプ |
Bluetooth 5.0、USB2.4GHz |
両指向性、ノイズキャンセリング |
|
Razer(レイザー) BlackShark V2 X |
遮音性に優れたeスポーツモデル |
240g |
ヘッドホンタイプ |
3.5mm端子 |
単一指向性、ノイズキャンセリング |
|
EPOS VoIP PC 5 |
軽量で毎日使いやすい |
77g |
ヘッドホンタイプ |
3.5mmプラグ |
単一指向性、ノイズキャンセリング |
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