〈プロ監修〉HDMIケーブルおすすめ12選 SwitchやPS5などゲーム機のテレビ接続にも
パソコン・カメラ・ゲーム機・ブルーレイディスクレコーダーといった幅広い機器のデジタル信号を、モニターやテレビ、プロジェクターなどへ送信するのに使うHDMIケーブル。
商品の種類がさまざまで、どれを選べばよいのか迷うことでしょう。高性能なデジタル機器でも、使用するHDMIケーブルによって性能を最大限に活かせられない場合があるので要注意です。
そこで、ゲーミングモニターや周辺機器に精通するモニ研さん監修のもと、HDMIケーブルの選び方からおすすめ商品まで詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
▼ モニター用ケーブルの役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、HDMIケーブル2商品
モニ研さんのおすすめポイント
最新バージョン「HDMI 2.1」に対応し、従来のHDMI 1.4やHDMI 2.0では対応できなかった「4K/120Hz」を送信できます。HDMI 2.1は帯域幅がHDMI 2.0の約2.6倍で、「DisplayPort 1.4」と比べても帯域幅が広いのがポイントです。8K/60Hzや4K/120Hzに対応したモニターやテレビが今はまだ圧倒的に少ないものの、これから増えていくため、これを買っておけば間違いないといえるケーブルです。
- サンワダイレクト
-
500-HD024-50(5m)
- 税込み6,720円(Yahoo!)
-
HDMI 2.1に対応、3重のシールド処理によりノイズを低減
モニ研さんのおすすめポイント
サンワサプライから発売中の「HDMI 2.1」に対応したHDMIケーブルで、長さは5種類から選べます。ウルトラハイスピードHDMIケーブル認証品で、HDMI 2.1で拡張された48Gbpsの帯域幅に対応し、最新型ゲーム機「PlayStation 5」にも実装されています。ケーブルは3重構造を採用し、プラグ部は金メッキ加工となっているため高級感があります。
HDMIとは? DisplayPortとの違い
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HDMIと同じように映像信号を伝送するためのインターフェースとして、DisplayPortがあります。高解像度でリフレッシュレートの高いゲーミングモニターとグラフィックボードを搭載した高性能なパソコンを接続して臨場感ある映像体験を楽しみたい方は、HDMIとDisplayPortの違いについてチェックしておきましょう。
HDMI|汎用性の高いインターフェース
「HDMI」とは、High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略称で「映像信号」「音声信号」「操作信号」をまとめて伝送できるインターフェースの規格です。
パソコン・ブルーレイディスクプレーヤー・ゲーム機などの映像音声信号を劣化少なくテレビ・プロジェクター・モニターなどに出力します。HDMIの最新バージョンは2017年にリリースされた2.1で、8K/30Hz、4K/120Hzに対応しています。
ウルトラハイスピード認証を取得したHDMIケーブルであれば、HDMI 2.1に対応しています。
バージョン |
対応する解像度 |
伝送速度 |
対応するHDMIケーブル認証 |
---|---|---|---|
HDMI 2.1 |
8K/30Hz |
48Gbps |
ウルトラハイスピードHDMIケーブル |
HDMI 2.0 |
5K/30Hz |
18Gbps |
プレミアムタイプHDMIケーブル/プレミアムハイスピードHDMIケーブル |
HDMI 1.3〜1.4 |
4K/30Hz |
10.2Gbps |
ハイスピードHDMIケーブル |
HDMI 1.2以前 |
フルHD/60Hz |
4.95Gbps |
スタンダードHDMIケーブル |
モニ研さんのアドバイス
HDMIケーブルには下位互換性があるので、迷ったら上位バージョンがおすすめです。特に注意が必要なのが、ソニー製ゲーム機「PlayStation 5」での使用時です。解像度が最大4K/120Hzに対応していますが、これはHDMI 2.1に対応したケーブルを使用したときのみ実現できます。モニターやテレビのマニュアルを確認して、端末の性能をフルに発揮できるHDMIケーブルを選びましょう。
DisplayPort|高解像度の映像出力に適したインターフェース
高解像度の映像信号を伝送するために開発されたインターフェースが、DisplayPort。映像を滑らかに表示できるリフレッシュレートの高いゲーミングモニターなどに搭載されています。
HDMIとDisplayPortの大きな違いはデータの伝送方式で、HDMIが「R」「G」「B」「クロック同期」の4チャンネルにより順次データを送信するのに対し、DisplayPortはパケット方式と呼ばれる一定量の情報をまとめて送信する方式を採用しています。
DisplayPortはHDMIに比べて伝送するデータの大容量化に適しているのが特徴的で、2019年にリリースされたバージョン2.0ではHDMIに先駆けて16Kの映像出力に対応しました。
バージョン |
対応する解像度 |
伝送速度 |
---|---|---|
DisplayPort 2.0 |
16K/60Hz |
77.37Gbps |
DisplayPort 1.4 |
8K/60Hz |
25.92Gbps |
DisplayPort 1.2 |
5K/30Hz |
17.28Gbps |
HDMIとDisplayPortのメリット・デメリット
HDMIとDisplayPortの特徴について解説してきましたが、両者を比べたメリット・デメリットについてご紹介します。
HDMI |
DisplayPort |
|
---|---|---|
メリット |
モニター・テレビ・ゲーム機など幅広く使われている。 |
高解像度、高いリフレッシュレートに適している。 |
デメリット |
最新バージョン2.1に対応したモニターは少ない。 |
パソコンをスリープ、またはモニターの電源OFFでブラウザやアイコンの配置がリセットされる場合がある。 |
DisplayPortに性能面では一歩遅れているHDMIですが、パソコン以外にもさまざまな機器に採用され、広く認識されています。
モニ研さんのアドバイス
HDMI 2.1とHDMI 2.0を比較すると、高解像度の映像を伝送するための帯域幅(Gbps)はHDMI 2.1の方が2.6倍程度広い48Gbpsで、DisplayPort 1.4の25.92Gbpsと比べて勝っています。最新のDisplayPort 2.0はHDMI 2.1よりも性能が上回っているものの、2021年時点では搭載しているデバイスがまだ市場に流通していません。これまでは「性能で選ぶならDisplayPort」でしたが、HDMI 2.1の登場でその差はかなり縮まっているといえます。HDMI 2.1対応のHDMIケーブルを使用すれば、4K/144Hzに対応したハイエンドモニターに対して4K/120Hzの映像を圧縮なしで表示させることが可能で、画質の劣化が起きません。ただし、HDMI 2.1を搭載したモニターやテレビはまだまだ少なく、これからの普及に期待です。
HDMIケーブルの選び方|4つのポイントに注目
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HDMIケーブル選びで失敗しないための4つのポイントを分かりやすく解説していきます。初めて購入する方や、どれを選べばよいのかわからない方はぜひ参考にしてください。
① コネクタの形状|主流は3タイプ
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HDMIケーブルの接続端子は、タイプAからタイプEまで全5種類ありますが、一般的に使われているのはタイプA、タイプC、タイプDの3種類です。
それぞれの形状の違いと、主な用途を以下にまとめました。
タイプ |
形状 |
主な用途 |
---|---|---|
タイプAコネクタ |
パソコン用のディスプレイやテレビ、ゲーム機などに使用されているもっとも一般的なタイプ。 |
|
タイプCコネクタ |
ミニHDMIとも呼ばれ、ビデオカメラやノートパソコンなどで使われている。 |
|
タイプDコネクタ |
マイクロHDMIとも呼ばれ、スマホやデジカメなどの小型デバイスで使われている。 |
ほかには、4K映像の信号を伝送するために開発された「タイプB」や、カーナビで使われている「タイプE」があります。
タイプBはタイプAが4K映像に対応したため、現在はほとんど見かけなくなっています。また、タイプEはカーナビで使うのに適した、振動で外れにくい特殊な形状をしています。間違って購入してしまうという心配はないでしょう。使用する機器のコネクタを確認して、適したHDMIケーブルを選びましょう。
② ケーブルの形状|使用環境にあわせて選ぶ
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コネクタだけでなくケーブルにも形状の違いがあります。用途にあわせて使い勝手のよいものを選びましょう。
タイプ |
参考画像 |
特徴・メリット |
---|---|---|
スタンダード |
もっとも一般的なタイプで、直径5〜6mmが多い。長距離タイプでは8mmなどさらに太いものも。 |
|
スリムタイプ |
直径3〜4mmが多く、中には3mm未満の超スリムタイプも。取り回しのよさや配線のしやすさが魅力。 |
|
フラットタイプ |
カーペットの下や壁際の配線にぴったり。中には厚さ2mm未満のモデルも。 |
|
巻き取りタイプ |
ケーブルを巻き取ることで収納しやすいタイプ。持ち運びの際にかさばりにくいのがポイント。 |
|
カールコードタイプ |
伸縮自在で、動きにあわせて伸ばすことが可能。一眼レフカメラと外部モニターを接続するのに適したタイプ。 |
③ ケーブルの長さ|長距離のリスクと対策
HDMIケーブルの長さは70cm程度の短いものから、100mの長距離に対応したモデルなどさまざまな種類があります。購入前に使用する環境と距離を確認して適切な長さを選択することが肝心です。
また、長さによるリスクにも注意が必要。銅線を使用しているHDMIケーブルは、一般的に5mを超えると画像などの品質が下がる伝搬損失が起こる可能性があります。もし長い距離に適したケーブルを選ぶ場合は、以下の2つを参考にしてください。
① 光ファイバーHDMIケーブルを使う
HDMI信号を光信号に変換して伝送するのが「光ファイバーHDMIケーブル」。長距離でも安定してデジタル信号を伝送することが可能です。HDMI 2.1に対応した光ファイバーHDMIケーブルもあるので、状況や用途にあわせて選択してみてください。デメリットは、通常のHDMIケーブルに比べて格段に割高になる点です。
② HDMIケーブル補償器(リピーター)を使う
もうひとつが、ケーブルをつなげて延長させる方法です。この場合は信号を増幅して減衰を補償する「リピーター」と呼ばれる装置を介すことで、長距離でも安定して信号を伝送することが可能になります。
価格は安価なものなら3〜4千円程度で購入できるため、光ファイバーHDMIケーブルを新たに購入するよりも安く長距離伝送を実現するのに役立ちます。
モニ研さんのアドバイス
長さが短いとデスクの模様替えの際に困ることがあるので、少し「遊び」を持たせた長さのケーブルを選ぶのがおすすめです。
④ 人気メーカーから選ぶ
HDMIケーブルを開発する国内メーカーの代表格としては、ソニー・パナソニック・サンワサプライ・エレコム。
また、ケーブル開発に特化したホーリックもよく知られています。
ECサイトなどを見ると安価な海外メーカー製品が多数販売されていますが、中にはレビューコメントに「映らない」「ノイズがある」といった問題を指摘されている製品もあるため、安心して長く使い続けたい方は国内メーカー製品を検討してみるのがよいでしょう。
サンワサプライやエレコムは、PC周辺機器を豊富に取り扱っている大手メーカーで、HDMIケーブルの種類も豊富。巻き取り式やスリムタイプなど、用途にあわせて選べます。
ホーリック製HDMIケーブルは、低価格でありながら製品の評価が高く、コスパに優れています。
モニ研さんのアドバイス
最近のモニターやテレビでは、ほぼすべての端末にHDMI入力端子がついてます。しかし、HDMIにも種類があるため、端末の性能にあわせて正しく製品を選ばなければ、端末の性能を無駄にしてしまうことがあります。HDMIの種類をしっかりと把握して、信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしましょう。
〈編集部PICK UP〉HDMIケーブル、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるHDMIケーブルの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
外観 |
商品名 |
特長 |
対応バージョン |
コネクタの形状 |
ケーブルの形状 |
長さ |
---|---|---|---|---|---|---|
【監修者おすすめ】 エレコム HDMI2.1ケーブル ウルトラハイスピード DH-HD21E20BK(2m) |
HDMI 2.1に対応し、48Gbpsの高速伝送を実現 |
HDMI 2.1 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約6.0mm) |
1.0/1.5/2.0/3.0/5.0m |
|
【監修者おすすめ】 サンワダイレクト 500-HD024-50(5m) |
HDMI 2.1に対応、3重のシールド処理によりノイズを低減 |
HDMI 2.1 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約6.0mm) |
1.0/1.5/2.0/3.0/5.0m |
|
バッファロー ウルトラハイスピード HDMIケーブル スタンダード BSHDUN20BK/N |
信頼性の高いウルトラハイスピード規格認証ケーブル |
HDMI 2.1 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約6.3mm) |
1.0/1.5/2.0/3.0/5.0m |
|
エレコム(ELECOM) HDMIケーブルスリム ECDH-HD21ES20BK |
取り回しがしやすい柔軟なスリムケーブルを採用 |
HDMI 2.1 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スリム(直径 約4.5mm) |
1.0/2.0m |
|
サンワサプライ(Sanwa Supply) 光ファイバウルトラハイスピードHDMIケーブル KM-HD20-UFB100 |
長距離の引き回しに適した光ファイバケーブル |
HDMI 2.1 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約5.5mm) |
10/15/20m |
|
ソニー(SONY) プレミアムHIGH SPEED HDMIケーブル DLC-HX20 |
ノイズの影響を低減する3重シールド構造 |
HDMI 2.0 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード |
1.0/1.5/2.0m |
|
ホーリック(HORIC) HDMIケーブル 1.5m ゴールド HDM15-891GD |
高級感のあるメタルヘッドを採用したHDMIケーブル |
HDMI 2.0 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約6mm) |
0.7/1.0/1.5/2.0/3.0/4.0/5.0m |
|
エレコム HDMI ケーブル プレミアム ECDH-HDP30S(3m) |
曲げに強いナイロンメッシュケーブルを使用 |
HDMI 2.0 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約7mm) |
1.0/2.0/3.0m |
|
ホーリック(HORIC) プレミアムハイスピードHDMIケーブル ABS樹脂ヘッド HA100-692BB |
信号の減衰を抑えた長距離対応のHDMIケーブル |
HDMI 2.0 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約7.3mm) |
1.5/3.0/5.0/10m |
|
サンワサプライ(Sanwa Supply) ハイスピードHDMIケーブル KM-HD20-10FC |
電磁波ノイズを吸収するフェライトコア搭載 |
HDMI 1.4 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード(直径 約5.7mm) |
1.0/1.5/2.0/3.0/5.0m |
|
バッファロー HDMIケーブル スリムタイプ BSHD3S50(5m) |
3m以上の転送を実現するリピーターICを搭載 |
HDMI 1.4 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スリム(直径 4.4mm) |
0.7/1.0/1.5/2.0/3.0/5.0m |
|
SONY(ソニー) イーサネット対応 HIGH SPEED HDMIケーブル DLC-HJ15 |
省スペースにすっきり配線できるスリム設計 |
HDMI 1.4 |
タイプA(オス)ータイプA(オス) |
スタンダード |
1.0/1.5/2.0/3.0m |
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