スキーワックスのおすすめ10選 初心者でもわかる塗り方と選び方を解説
スキーワックスは、スキー板の滑りを良くし、雪上での滑走性能を向上させるアイテムです。
大きく分けて「簡易ワックス」と「ホットワックス」があり、雪質や気温に合ったワックスを塗ることで、高いパフォーマンスを引き出せます。
この記事では、スキーアイテムに詳しい編集者が、初心者でも分かるスキーワックスの塗り方や選び方、人気メーカーのおすすめ商品を紹介します。
タケダナオヤ
ワクシングが簡単で、効果が約1日続くところがおすすめのポイントです。レジャースキーを楽しむなら十分な効果でしょう。
目次
スキーワックスって何?なぜ必要なの?
Photo by iStock
スキーワックスを滑走面に塗ることで、雪面との摩擦が少なくなり、滑りがよりスムーズになります。
ターンの操作性も向上し、ワックスが滑走面を保護するため、スキー板の寿命を延ばす効果もあります。
スキーワックスはスキーを楽しむうえで、多くのメリットをもたらします。
スキーワックスの種類
まずは、簡易ワックスとホットワックスの特徴を見てみましょう。
簡易ワックス
簡易ワックスは、イージーワックスとも呼ばれ、滑走面にそのまま生塗りできるワックスのこと。初心者でも施工しやすく、さまざまなタイプが揃っています。
- スプレータイプ
先端のスポンジを滑走面に押し当てると、ワックスが染み出してそのまま塗布できます。乾いたら滑走可能です。
- リキッドタイプ
液体状のワックスで、滑走面に適量を塗布し、スポンジなどでワックスを全体に伸ばします。乾いたら滑走可能です。
- ペーストタイプ
ペースト状のワックスで、スポンジなどで滑走面全体に均一に伸ばします。乾いたら滑走可能です。
- 固形タイプ
やわらかい固形状のワックスを滑走面に生塗りし、コルクなどで伸ばせば滑走可能です。
簡易ワックスはゲレンデでも手軽にワクシング(ワックスがけ)できます。
滑走性に優れていますが、効果の持続性は低いため、半日程度滑ったら塗り直す必要があるでしょう。
ホットワックス
ホットワックスは、固形のワックスを熱で溶かし、滑走面に塗り広げて定着させます。簡易ワックスと比べて、滑走性と持続性に優れています
下地作りに使う「ベースワックス」と、滑走性を良くする「滑走ワックス」の2種類があり、雪温や雪の状態に応じて組み合わせて使用します。
また、ホットワックスの施工には、アイロン、スクレーパー、ブラシ、コルク、ワクシングペーパーといった専用工具が必要になるため、スキーの前日などに施工しておくのが良いでしょう。
ワックスの配合成分
スキーワックスに使用されている成分は、スキー板の滑走性に大きな影響を与えます。主な成分とその特徴を見てみましょう。
パラフィン
パラフィンは、ほとんどのワックスに使用されている成分で、滑走面への吸着性、浸透性が高いことが特徴です。
さまざまな硬さのパラフィンワックスがあり、雪温に応じて使い分ける必要があります。雪温が低いときは硬めのワックス、雪温が高いときはやわらかめのワックスを使用します。
ポリエチレン
滑走面と同じ素材であるポリエチレンをベースとしたワックスです。
パラフィンワックスよりも耐久性が高く、長持ちします。また、高温下でも安定した性能を発揮し、汚れが付きにくいといった特徴があります。
フッ素
フッ素を配合したワックスは、加速性が大幅に向上するため、スピードを追求するスキーヤーに人気がありますす。
ただし、環境への影響が懸念されるため、2022-2023シーズン以降のFIS公認大会においてはフッ素系ワックスの使用が禁止されており、規制が進む傾向にあります。
グラフェン
グラフェン(黒鉛)を配合したワックスは、静電気が起こりにくいため、不純物の付着を防ぐ特徴があります。
土や黄砂、オイルなどが多い春先のスキーなどでの使用に適しています。
初心者でもできるワックスの塗り方
ホットワックスは、相応の知識と作業が必要になるため、敷居が高いと感じている初心者も少なくないようです。そこで、初心者でもできる、簡易ワックスの滑りを良くして、長持ちさせる塗り方をご紹介します。
手順1.クリーニング
まず、ワックスを塗る前に、必ず滑走面をクリーニングしましょう。
クリーニングは、ワクシング作業の中でも重要な工程のひとつです。滑走面が汚れていると、どんなに良いワックスを塗っても、本来の効果が得られません。
手順2.ワクシング
クリーニングが終わったら、滑走面に簡易ワックスを塗布します。
各簡易ワックスのワクシング手順に従い、ムラにならないよう薄く均一に塗ることがポイントです。
手順3.コルク掛け
ワックスが乾いたら、コルク掛けをします。
ワックスを均一に伸ばすように、コルクでまんべんなく擦って、ワックスを滑走面に定着させます。
手順4.ブラッシング
毛先のやわらかいナイロンブラシなどで、滑走面全体を優しくブラッシングします。
強く力を入れてブラッシングするとワックスがはがれてしまう場合があるので、 注意しましょう。
手順5.仕上げ
最後はワクシングペーパーやフェルトなどを使い、滑走面全体を磨いて仕上げます。
タケダナオヤ
これだけの作業で、滑りの違いを実感できるでしょう。ぜひ、お試しください。
スキーワックスの選び方
気温や雪質、スキーヤーのレベル、手軽さや耐久性など、スキーワックスを選ぶ際のポイントを紹介します。
気温に応じたワックスの選び方
スキーワックスには、低温、中温、高温といった、使用に適した温度帯が表記されています。この温度帯は、気温ではなく「雪温(雪面温度)」を指しています。
とはいえ、レジャースキーにおいて雪温を計測することは、現実的ではありません。
そのため、競技を除きワックスの適正温度は、気温あるいは気温プラス3℃程度を目安に選ぶと良いでしょう。
雪質に合わせたワックスの選び方
雪温と並んで雪質も重要なポイントです。
- 新雪
雪の粒が細かくサラサラとした新雪には、低温~中温用ワックスが適しています。また、雪面との摩擦が大きいため、滑走性を高めるフッ素配合ワックスも効果的です。
- 湿雪
水分の多いシャーベット状の雪には、高温用ワックスが適しています。春先などの湿雪には、ポリエチレンワックスや静電気が起こりにくいグラファイト配合ワックスがおすすめです。
- アイスバーン
圧雪や凍ったバーンには、耐久性が高い低温用ワックスが適しています。
初心者におすすめのワックスの選び方
初心者は、幅広い雪温や雪質に対応した、全雪質用(オールラウンドタイプ)のスプレーワックスやリキッドワックスから試してみることをおすすめします。
これらの簡易ワックスは、施工が簡単なうえに、滑りも十分です。フッ素配合のものはとくに滑走性に優れています。
スキーの腕前が上がってきたら、ホットワックスにチャレンジして、より高いレベルの滑走を目指しましょう。
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Moovoo編集部
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