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ロックバンド「nayuta」のギタリスト・宮本章太郎さんは、大阪の人気カレー店「北摂スパイス研究所」でカレーを作っています。異なる2つの道をゆく先にはどんな相互作用があるのか、お話を聞いてきました。
キュレーターの吉田航です。美術展や音楽ライブの企画・制作に携わる仕事柄、アーティストの方々とお話する機会があります。そんな彼らのクリエイティビティはどうやって生まれるのか、この連載で掘り下げていきます。
2足のわらじそれぞれの活動について
Q:まず、アーティストとしてはどんな活動をしていますか?
宮本:「nayuta」と言うバンドでギターを弾いています。また、ソロで弾き語りをしたり、他のアーティストの録音をしたり、アルバムのジャケットをデザインすることもあります。
Q:では、アーティスト以外ではどんな活動をしていますか?
宮本:箕面にある「北摂スパイス研究所」というお店でカレーを作っています。
Q:アーティストとしての活動と、カレー屋としてカレーを作る事に繋がりを感じる部分はありますか?
宮本:どちらもアンサンブルが面白いと思っています。音楽でこの楽器が前に出過ぎているなと感じると整えます。スパイスで何かが強すぎると、鼻についたりするので、ならしていきます。アンサンブルを整えるというような所が、カレーと音楽とは近いかなと思います。
Q:カレー屋さんをしている時の一番の楽しさを教えてください。
宮本:スパイスを煎る時に火の通り具合で匂いが変わってきます。日によって、湿度などでも変わってくるので、その匂いの変化を感じるのが面白いです。
Q:今後、別のわらじを履くとしたらどんな事をやってみたいですか?
宮本:出張シェフをやってみたいです。絵も描きたいです。わらじになるかは分かりませんが……いっぱい遊びたいなと思います。
nayuta
北摂スパイス研究所