こんにちは、3DプリンターYouTuberのえふてぃーです。日本で実用化が進む建築用3Dプリンター。今回、東京都清瀬市にある大林組技術研究所にやって参りました。実はここ、3Dプリンターを使った建築物があるんです。
建築用3Dプリンターで建てられた「3dpod」
研究所内に建てられた「3dpod」と名付けられた建物。これは国内で初めて壁や天井を全て3Dプリンターにより建設された建物です。鉄筋や鉄骨を使用せずに3Dプリンター用の特殊モルタルや、中にはスリムクリートと呼ばれる超高強度繊維補強コンクリートを採用しています。新たな構造形式を開発し、モルタルの中に充填することで建築を実現させています。
この建物は、国内初の建築基準法に基づく国土交通大臣の認定を取得した構造形式を用いた建築物でもあります。天井部の出力は難しいとされてきましたが、力の流れに沿った形状の突起(リブ)で床版を補強。この課題を克服し実現しました。
建築物としてだけでなく設備層まで一括印刷
単に建築物として完成しただけではありません。建築・構造・設備の各設計と施工を一括で印刷することで、空調ダクトや配線を通す設備層を実装。エアコン、水道や空調設備まで備わっています。
この建物には屋上もあり、階段部分も3Dプリントされており屋上部分は屋上に3Dプリンターを上げて直接印刷している模様です。
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株式会社大林組