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「僕なんかヌルゲーじゃん」人生をかけて単身フィリピンへ。農村を養鶏事業で支える日本人【動画ライター】

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海外ノマドワーカーのフィリピン下鳥です。

今回は、私の住むフィリピンのネグロス島に、若干26歳の日本人が運営する養鶏場があると聞いて、取材に来ました。

養鶏場を運営するのは、峠慶太郎(たお・けいたろう)さん。峠さんは大学時代に留学で訪れたフィリピンで、ネグロス島のサトウキビ農家の村に魅せられ、ここで村人を支援しながら生きていくことを決意したそうです。

人生がヌルゲーじゃない人のために頑張りたい

農家を支援したいと思った理由を、峠さんはこのように語ります。

フィリピンでは農家が貧しい。その中でもサトウキビ農家の、土地を持っていない人たちは本当に大変です。収穫がない時期は無収入になってしまうし、収穫期も貯金ができるほど蓄えられません。

彼らの困難の中で、わかりやすいものの1つは病気です。病気になったとわかっても、お金がないから病院に行けない。ただ死を待つだけという事態が普通に起こります。

シンプルに、「自分は恵まれすぎている」と実感しました。 「こんなに辛いんだ人生」「僕なんかヌルゲーじゃん」と。 僕は衣食住が揃っていれば満足できるから、それ以外の部分は、ヌルゲーじゃない人のために頑張るのもいいかなと思ったんです。

農家で卵の生産体制を整え、生まれた卵を買い取る

峠さんの事業は、農家に親鳥・餌・鶏舎を提供し、卵を生産してもらって、その卵を買い取りふ化して鶏を育て、鶏肉として出荷するというものです。つまり、卵の購入額がそのまま、農家の収入になります。

峠さんのこの事業を支援しているのは、日本企業のボーダレス・ジャパン。国境を越えて社会問題の解決に取り組む起業家を対象に、ビジネスプランニングや資金調達など、様々なサポートを行っている企業です。

峠さんはボーダレス・ジャパンのもとで事業をプランニングし、25歳で単身フィリピンへ渡りました。有識者の助言を得ながら現地で事業を立ち上げ、なかなか通らない電気や熱帯ならではの豪雨など様々な問題に直面しながらも、試行錯誤を経て1年未満で出荷まで漕ぎ着けました。

誇りを持ってたくましく生きる村人を尊敬

現地の言葉も独学で習得し、地元のレストランやリゾートへ飛び込みで営業して契約を取っています。また、峠さんとサトウキビ農家の人たちとのやりとりを見ていると、強い信頼関係が築かれていることがうかがえます。

農家の人たちについて、不幸なところばかりを話すと、「すごくキツそう」「悲惨そう」と思われるかもしれませんが、 実際に彼らを見ると、きっとそういう感覚にはならないと思います。

誇りを持って立って、一生懸命生きている人たちだから、そこにたくましさのようなものを感じるんです。困難を受け入れて、わきまえて生活しているんだなと。そんな彼らを、僕はすごく尊敬しています。

・ ・ ・

峠さんは、これからの1年で事業を安定させて、参画する農家の数を増やし、ゆくゆくは農村だけでなく、漁村のサポートもしていきたいと考えています。

今後、峠さんの事業がどのように成長していくか、とても楽しみです!

※峠さんのより詳しいストーリーを、私のYouTubeチャンネル「ダイヤルイレブン」で紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください!

Bisaya Native/Heritage Chicken

Bisaya Native/Heritage Chicken

CREDIT
Videographer :フィリピン下鳥
Support :のだ ゆうた

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