楽天モバイル、デメリットを5つ解説 メリット5つも
2020年4月にサービスを開始した楽天モバイル。後発のため、「ほかのキャリアに比べてつながりにくい」といった声も聞かれます。
楽天モバイルはお得で使い勝手がよいのか、それともほかのキャリアを選ぶべきなのか、新しいキャリアとの新規契約や乗り換えを検討している方にとって気になるところでしょう。
そこで、7月1日からスタートした新料金プランにも注目しながら、楽天モバイルのデメリットとメリットについて解説します。
この記事は、2022年7月時点の楽天モバイル公式サイトの情報をもとに解説しています。
- 楽天モバイル
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Rakuten UN-LIMIT Ⅶ
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税込み 1,078(3GBまで)〜3,278円(無制限)/月
※2022年7月1日からの新料金プラン -
データを使いすぎても3,278円、申し込みでポイント還元も
目次
楽天モバイルの料金|7月1日に新プランスタート
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楽天モバイルの料金プランは、シンプルに1種類のみ。7月1日からスタートした新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」のサービス内容は以下の通りです。
楽天モバイルユーザーの不満・困りごとをリサーチ
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楽天モバイルの公式Twitterアカウント「楽天モバイル_お客様サポート(@Rmobile_Support)」では、ユーザーの不満や困りごとに関するツイートに対してサポートメッセージを送っています。
Moovoo編集部で確認したところ、2022年5月25~29日までの5日間で、この公式アカウントがやりとりを行ったユーザーの不満や困りごとの数は、のべ68件でした(一つのツイートに複数種類の指摘が含まれる場合は、それぞれをカウント)。
内訳は以下の通りで、「電波状況への不満」がもっとも多い傾向にあることがわかりました。
2022年5月25~29日、Moovoo調べ
デメリット・注意点① 「プラチナバンド」を利用できない
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口コミ分析でもわかったような「楽天モバイルはつながりにくい」という声が出ている原因のひとつに、「プラチナバンド」を利用できないことがあげられます。
プラチナバンドとは、700〜900MHzの周波数帯域を指します。コンクリートを透過しやすく、障害物があっても回り込んで裏側まで伝わりやすい性質により、建物の中にいても電波が届きやすく、圏外になりにくいのが特長です。
総務省からプラチナバンドを割り当てられていない楽天モバイルは、ドコモ・au・ソフトバンクに比べて環境の影響を受けやすく、つながりにくい場合があるというデメリットを抱えています。
ポイント解説
編集部の楽天モバイルユーザーが、電波状況に関する体験談を以下記事でまとめています。よろしければ参考にしてください。
デメリット・注意点② パートナー回線は月間5GB超で速度制限
楽天モバイルは月間20GBを超過しても速度制限がなく、「3,278円で無制限に利用できる通信サービス」が魅力。
ただし、これは「楽天回線エリア」内の場合で、「パートナー回線エリア」なら月間5GBの使用量を超えると最大1Mbpsに速度制限される点に注意が必要です。
楽天モバイルの人口カバー率は4月時点で97%を超えているものの、公式サイトを確認すると、パートナー回線エリアも広いことがわかります。
参考サイト:通信・エリア
また、楽天モバイルによると「地下、屋内、大きな商業ビルの屋内等では、楽天回線エリアであっても、電波の状況によってパートナー基地局を利用するパートナー回線エリアとなる」場合があるといいます。
速度制限を避けたい人は、パートナー回線エリアでデータを使い過ぎないよう注意しましょう。
接続中の回線エリアを確認する方法
楽天回線エリアとパートナー回線エリアのどちらに接続しているか、「my 楽天モバイル」から確認できます。
my 楽天モバイルのアプリ版では、「ホーム」画面にある契約電話番号の下に「楽天回線エリア接続中」または「パートナー回線エリア接続中」と表示されます。どちらの回線にも接続されていないと「エリア情報が取得できません」という表示です。
ウェブサイト版では、ログイン後に表示される画面の契約電話番号の下に、アプリ版と同様に表示されます。
「パートナー回線エリア」では、データ使用量が5GB(海外は2GB)を超えると速度制限がかかるため、以下のように表示されるデータ残容量を気にしながら上手に利用しましょう。楽天モバイルは、パートナー回線エリアを順次、楽天回線に切り替えていくと表明しています。
デメリット・注意点③ 大量にデータ使用すると制限がかかることも
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公式の情報ではありませんが、SNSでは「1日のデータ使用量が10GBを超えたら3Mbpsに速度制限された」といった楽天モバイルユーザーからの投稿が多数確認できます。
中には、通信回線のスピードテストの結果をスクリーンショットして投稿しているものや、「制限された日の夜中12時を過ぎたら制限が解除された」といった投稿もあり、1日に大量のデータ通信をすると速度制限される可能性があります。
テザリングを利用してパソコンに何GBもの大容量データをダウンロードするといった場合には、この制限に注意しましょう。一方でメールやウェブ閲覧であれば、一般的にはそこまで多くのデータは使いません。
ポイント解説
楽天だけでなく、他社でも回線がひっ迫するのを防ぐため「直近3日間のデータ使用量が◯◯GBを超過すると、翌日のデータ通信を制限する」といったルールを設けているところもあります。
デメリット・注意点④ 店舗数が大手キャリアに比べて少ない
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第4のキャリアとして2020年にサービスを開始した楽天モバイルは、まだ日が浅いこともあり、大手キャリアであるドコモ・au・ソフトバンクに比べると展開している店舗数は少ないのが実情です。そのため、スタッフに直接相談しながら契約を進めたい方や、スマホの使い方に関するサポートを希望する場合、地域によっては近くに店舗が無いことも考えられます。
自宅や職場の近くに店舗があるか知りたい方は、公式サイトで検索しましょう。
一方で、同じく低価格なpovoやLINEMOは契約・サポートがオンライン限定です。ahamoはオンラインのほかに、ドコモショップで一部のサポートについて有料で受け付けています(修理受付は無料)。
楽天モバイルは各種手続きや操作サポートを店舗でも受けられ(一部サポートは有料)、低価格サービスとしては手厚い面があるともいえます。
ちなみに、国内のモバイル市場を調査している株式会社MCAによると、国内キャリアショップのブランド別の割合は以下の通りです。
上記の店舗数は量販店にあるコーナーや併売店などは含まず、販売からサポートまでフルに対応できるキャリアショップのみを集計した結果です。楽天モバイルでは、そうしたキャリアショップのほか、郵便局に受付カウンターを構えた「楽天モバイル 郵便局店」も増やしています。
デメリット・注意点⑤ スマホが対応しているか確認しよう
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各キャリアでは、提供する通信サービスに対応したスマホかどうか、動作確認が取れている製品について公式サイトで公開しています。
楽天モバイルも同じで、公式サイトから楽天回線対応製品を確認できます。手持ちのスマホを使いながら楽天モバイルへ新規に申し込む方や、乗り換えを検討している方は、事前にチェックしましょう。
iPhoneやAndroidスマホのほかに、Apple WatchやChromebook、Wi-Fiルーターなどが楽天回線対応製品には含まれています。
ポイント解説
手持ちのスマホが対応製品にない方は、料金プランの契約とあわせてスマホの購入を検討してみるのもよいでしょう。楽天モバイルで取り扱いのあるスマホなら安心して使えます。参考サイト:スマートフォン売れ筋ランキング/楽天モバイルまた、スマホ購入とセットで申し込むと利用できるキャンペーンなどもあり、スマホ代の割引きや、ポイント還元などの特典があります。
▼ 楽天モバイルのクーポンやキャンペーン情報について
楽天モバイルを利用する5つのメリット
Moovoo編集部
ここからは、楽天モバイルのメリットを5つ紹介します。現在利用している通信サービスと比較して、より自分にあった使い方ができるのかチェックしてみてください。
- 楽天モバイル
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Rakuten UN-LIMIT Ⅶ
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税込み 1,078(3GBまで)〜3,278円(無制限)/月
※2022年7月1日からの新料金プラン -
データを使いすぎても3,278円、申し込みでポイント還元も
メリット① 月間20GB超を使っても3,278円
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楽天モバイルの料金プランは、使用するデータ通信量に応じて料金が変わるシンプルな内容です。月間3GB以上20GB以下なら2,178円(税込)ですが、月間20GBを超過しても楽天回線なら3,278円(税込)で速度制限なく利用できます。
また、楽天モバイルでも「5G」サービスを提供してるため、対応したスマホがあれば、5Gエリア内で高速通信を利用することができます(通信・エリア)。
キャリア名 |
プラン名 |
月額料金 |
月間データ容量 |
---|---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅶ |
3,278円(税込) |
無制限 |
|
5Gギガホ プレミア |
7,315円(税込) |
無制限 |
|
ahamo |
2,970円(税込) |
20GB |
|
使い放題MAX 5G/4G |
7,238円(税込) |
無制限 |
|
Povo2.0データトッピング「データ追加20GB」 |
2,700円(税込) |
20GB |
|
メリハリ無制限 |
7,238円(税込) |
無制限 |
|
スマホプラン |
2,728円(税込) |
20GB |
メリット② アプリを使えば国内通話が無料
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楽天モバイルがユーザー向けに提供している通話方法は、OS標準アプリを利用する通話と、「Rakuten Link」アプリを利用する通話の2種類あります。
OS標準アプリを使った国内通話は30秒22円(税込)ですが、オプションサービスに加入すると、毎月1,100円(税込)で15分(標準)通話かけ放題のサービスを利用することができます。
もうひとつの「Rakuten Link」アプリを使う通話は、楽天モバイルユーザーだけが利用できるサービスで、国内の携帯電話や固定電話に通話料無料でかけられるサービスです。さらに、海外指定66の国と地域から国内へかける通話も無料になります。
参考サイト:Rakuten Link/楽天モバイル
通話時間や料金を気にせずに電話をかけたい方にとって、Rakuten Linkが使えるのは大きなメリットです。
ポイント解説
Rakuten Linkアプリは通話にデータ通信を使用するため、通信環境によっては通話品質が低下することがあります。通話品質を重視する場合は、オプションサービスのかけ放題を検討しましょう。
メリット③ 契約・解約ともに手数料0円、契約期間の縛りなし
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楽天モバイルを試しに利用してみたい方にうれしいのが、契約・解約時に手数料がかからない点です。また、契約期間の縛りもないので、使い勝手が悪いと感じたら気軽に解約することができます。
解約時にかかる「契約解除料」については、総務省の働きかけで他社でも廃止をしていますが、楽天モバイルでは契約時にかかる「契約事務手数料」も0円です。
ほかにも楽天モバイルが掲げる「ZERO宣言」によると、「SIM交換」や「SIM再発行」、「MNP転出」といったサービスも手数料0円で利用できます。
メリット④ 豊富なキャンペーン、最大24,000ポイント還元も
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楽天モバイルでは、さまざまなキャンペーンを実施中です。
中には、はじめての申し込みとあわせて、対象iPhoneの購入とアップグレードプログラムへ加入することで、最大24,000ポイントをもらえるキャンペーンもあります。
アップグレードプログラムとは、楽天カードで対象の端末を48回払いで購入し、24回分の支払いが完了したら端末を返却することで25回目以降の支払いが不要になるサービスです。返却時に事務手数料として3,300円かかりますが、割安な料金で機種変更ができます。
参考サイト: iPhone激トク乗り換え!対象のiPhoneが最大24,000ポイント還元!
ポイント還元以外にも、楽天が提供している「Rakuten MAGAZINE」や「Rakuten music」、または「YouTube Premium」といった有料サービスを3ヶ月間無料で利用できる特典もあり、試しに使ってみたい方にとってメリットです。
参考サイト:Rakuten UN-LIMIT VIIご契約者様限定!エンタメコンテンツ初回3カ月無料
ポイント解説
新規契約者向けのキャンペーン以外にも、すでに契約しているユーザーももらえるクーポンやポイント還元があります。特典を上手に利用すれば、お得に使い続けることができます。
メリット⑤ 楽天市場のポイント還元率がアップ
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楽天では、対象サービスを利用することで楽天市場でもらえるポイントがアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」を実施しています。楽天モバイルもSPUの対象サービスに含まれているため、楽天市場でショッピングを楽しみたい方にメリットがあります。
楽天モバイルでは、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」スタートキャンペーンとして、楽天市場のポイントアップ最大16倍をうたっています。
ただし、16倍を達成するにはさまざまなサービスを利用する必要があるので、まずは楽天モバイルユーザーになるだけでどこまでポイントアップを狙えるか押さえておきましょう。
▼ 楽天モバイルの契約と楽天回線利用あわせてポイント +2倍に
従来の料金プランでは、楽天モバイルを契約すると「楽天モバイル +1倍(上限5,000ポイント)」の条件をクリアしていましたが、Rakuten UN-LIMIT Ⅶスタートでさらに「楽天回線利用 +1倍(上限1,000ポイント)」がプラスされ、よりお得に買い物が楽しめます。
▼ 楽天市場アプリで買い物すると +0.5倍に
楽天市場の買い物で「楽天市場アプリ」を利用すると、ポイント+0.5倍に。ただ、会員ランクによって獲得ポイントの上限が決まっています。
獲得上限ポイント:ダイヤモンド会員15,000、プラチナ会員12,000、ゴールド会員9,000、シルバー会員7,000、その他会員5,000
▼ ダイヤモンド会員なら +1倍に
楽天市場をよく利用する方は、会員ランクが上がるようになっています。中でも「ダイヤモンドランク」の方は、買い物で得られるポイントが+1倍です。
会員ランクを上げるにはそれぞれ条件があり、ダイヤモンド会員では「過去6ヶ月で4,000ポイント以上、かつ30回以上ポイントを獲得、かつ楽天カードを保有(引用:ランクアップ・キープの仕組み)」する必要があります。
▼ 楽天モバイルキャリア決済を利用して +0.5倍に
Androidスマホユーザーに限られますが、「楽天モバイルキャリア決済」を月間合計2,000円(税込)以上利用するとポイント+0.5倍になります。
「楽天モバイルキャリア決済」とは、GooglePlayストアで購入したアプリ代やアプリ内で利用したサービスへの支払いなどを、楽天モバイルの支払いと同じ方法で決済できるサービスです。
普段、ゲームアプリの課金や電子マガジンの購入、LINEコインなどを利用している方は、決済方法を楽天モバイルにまとめると楽天市場の買い物で得られるポイントがアップします。
ポイント解説
楽天モバイルキャリア決済を利用してアプリ購入やアプリ内課金をすると、その決済に対しても10%ポイント還元が適用されます。参考サイト:楽天モバイルキャリア決済/楽天モバイル
楽天モバイルのキャンペーンやクーポン情報について
- 楽天モバイル
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Rakuten UN-LIMIT Ⅶ
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税込み 1,078(3GBまで)〜3,278円(無制限)/月
※2022年7月1日からの新料金プラン -
データを使いすぎても3,278円、申し込みでポイント還元も
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