〈プロ解説〉ファン付きウェアおすすめ4選、暑さ対策に上手な選び方

生地の万事屋 ナイロンポリエステル(高機能ウェア専門家)
2022-05-13

真夏の工事現場など、炎天下で働く方々をサポートしてくれるファン付きウェア。電動のファンが服の内側に風を送り込むことで、涼しさを感じながら作業ができる画期的な服です。

仕事以外にも着られるデザイン性の高い商品が続々と登場し、キャンプや釣りなどのアウトドアにも活躍の場が広がっています。

ただ、いざ手に入れようと思うと「バートル」や「ワークマン」など人気ブランドがいくつもあり、形状や素材もさまざま。「どれを選んでいいのか、わからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで、ファン付きウェアの選び方からおすすめ商品まで詳しく紹介します。

高機能ウェア専門家
生地の万事屋 ナイロンポリエステル
繊維商社に10年勤務し、アディダス、ナイキ、パタゴニアといった大手ブランドと1,300点以上の機能性生地を開発。経験や知見を生かし、スポーツ・アウトドアウェアの機能性に注目した詳細なレビューなど、役立つ情報をわかりやすくYouTubeで紹介しています。【リンク】公式YouTubeチャンネル

ファン付きウェアおすすめまとめ画像

ファン付きウェアとは

ファン付きウェアのイメージ

ファン付きウェアとは扇風機(ファン)を搭載した服です。背中側に穴があり、そこにモバイルバッテリーとつなげたファンを取り付けて駆動させると、周りの空気を取り込んで服の内側に風を流すことができます。

体の表面を空気が循環し、かいた汗が気化することで体温が下がり、涼しく快適に過ごすことができるのです。冷房費を節約できるだけでなく、熱中症を防ぐアイテムとしてもメリットが期待できます。

ファン付きウェアの選び方

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

生地の万事屋 ナイロンポリエステルさん

ファン付きウェアを選ぶポイントについて詳しく解説します。

形状|用途や好みにあわせて

ベストタイプのファン付きウェア

ファン付きウェアには長そで・半そで・ベストの3種類があります。

① 長そで|露出が少なく、紫外線防止にも

腕までしっかりと涼しさを感じられるため、根強い人気の主流タイプです。安全上の理由から夏でも肌を露出できない現場作業などで選ばれています。

「日焼けを防ぎながらアウトドアを涼しく快適に楽しみたい!」という方にも長そでタイプはぴったり。UVカット機能付きもあるので、紫外線が気になる方はチェックしてみてください。

② 半そで|カジュアルな見た目で幅広く使いやすい

腕周りがふくらむのがわずらわしいと感じる方に適したタイプ。肩のあたりまで空気が循環するので、適度な涼しさを感じることができます。見た目のカジュアルさもポイントで、アウトドアなどでも着やすいことでしょう。

③ ベスト|初めて使う方にもぴったり

長そでや半そでタイプに比べて気軽に使用しやすく、ファン付きウェア初心者の方でも試しやすいタイプです。肩から腕周りに風を送ることはできませんが、温度が上がりがちな体幹部を涼しくするのに役立ち、アウトドアでの熱中症対策としても活躍してくれます。

サイズ|空気の通り道を考え、やや大きめを

ファン付きウェアの商品画像

ファン付きウェアは、取り込んだ空気をウェア内で循環させ、首元などから出すことで体を冷やしてくれます。そのため、体にピッタリとフィットするようなジャストサイズを選んでしまうと、空気の通り道がなくなり循環が上手くいきませんので、やや大きめを選びましょう。

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

ポイント解説

普段よりもワンサイズ上ぐらいを選んで着ることによって、風が循環して涼しさを感じやすくなります。メーカーによってもサイズ感が違うので、可能であれば購入前に試着することをおすすめします。

生地の素材|種類によってメリット・デメリットあり

ポリエステル製ファン付きウェア

ファン付きウェアの素材は主に以下の3種類です。

① 綿100%|肌触りのよさと耐熱性

綿100%のファン付きウェアは熱に対する耐性が高く、万が一、キャンプ時に焚火による火の粉が飛んできても燃え広がりにくいといった利点があります。肌触りのよい柔らかさもポイントで、敏感肌の方は化学繊維のものよりも綿のウェアを選ぶとよいでしょう。

日本特殊織物株式会社によれば、綿が燃焼する温度は275〜456℃なのに対し、ポリエステルは255〜260℃で溶融しながら燃焼するとあります。綿はほかの一般的な繊維と比べて燃えにくい点がメリットです(参照:一般繊維の性能表)。

一方で、空気を外部に逃がさないように高密度に織られているため、ポリエステル素材のウェアに比べて重さがあります。また、洗濯しても乾きにくく、毎日洗って使用し続けるのは難しいこともあるでしょう。

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

ポイント解説

綿100%のファン付きウェアを毎日使いたい場合は、複数枚の替えを持っておきましょう。

② ポリエステル100%|密封性が高く、軽量

ポリエステル100%のウェアは綿100%に比べて軽量です。耐久性にも優れ、擦れなどの摩耗への強さもポイント。また、綿に比べて撥水剤が乗りやすく加工もしやすいため、撥水性能を付与したウェアもあります。

加工によって生地の密封性を高められる点も魅力で、綿100%や、ポリエステルと綿の混紡のものよりも風の循環をより向上させることが可能です。さらに、洗濯で型崩れしにくく、速乾性にも優れているため使用頻度が高い方にもぴったりです。

デメリットは熱への弱さ。火の粉が飛んでくるような仕事場やキャンプの焚火近くで使用すると生地が溶ける恐れがあります。静電気を帯びやすいこともあり、ウールやナイロンなどのインナーと併用するのは避けたほうがよいでしょう。

ファン付きウェアの材質

筆者撮影(ポリエステル100%のウェア)

③ 綿とポリエステルの混紡|耐熱性と軽量性を兼ね備える

綿とポリエステル両方のよいところを併せ持っているのが大きな特徴です。柔らかな肌触りと熱への耐性もありながら、ポリエステルとしての軽量性と速乾性、耐摩耗性も備え、ある意味ファン付きウェアにとって最強の素材といえるかもしれません。

とはいえ、ハイブリッド素材なのでポリエステル100%のものに比べると乾くまでに時間がかかり、綿ほどの高い吸湿性もないので過信しないようにしましょう。また、ポリエステル100%のファン付きウェアと比べると軽量性は劣ります。

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

ポイント解説

ファン付きウェアの中にはナイロン素材のものも存在します。耐久性に優れていますが、ポリエステルと比べると素材のコストが高くなるため、あまり多くありません。

▼ ナイロン製ファン付きウェアの商品例

ナイロン製ファン付きウェア

そで・わき・すそ部分|しっかりと密閉できる構造か

すそがドローコード

筆者撮影(ドローコードで調節できるすそ部分)

服内部に取り込んだ空気が首元などから出ていくまでの途中で漏れにくいように、ファン付きウェアの生地には高密度のものが使用されています。しかし、裾(すそ)やそで口、ベストの場合はわきなどから空気が出てしまうと効果が十分に発揮されません。

すそ・そで・わき周りのすき間を抑えるために、ゴムで伸縮するものやドローコードで調節するものなど、メーカーによって作りがさまざまです。試着できる機会があれば、すき間なく密閉できるか、締まり具合についても確認しておきましょう。

▼ わき部分に伸縮素材のニットバインダーを使用している例

わき周りの画像

筆者撮影

バッテリー|長時間タイプは重さに注意

バッテリー

各メーカーで専用のバッテリーとファンを販売しています。どれも同じではなく、容量や連続使用時間に違いがあるので、1日何時間程度使うかを考えて適したものを選ぶことが肝心です。

「どうせ買うなら容量が大きくて長時間稼働するバッテリーがいい!」と思うかもしれませんが、容量が大きいとその分重くなり、活動時間が長くなるほどポケットに入れたバッテリーの重さがストレスになってくることも。大容量であれば便利というわけではないのです。

1日中屋外で作業するなら長時間使用できる大容量バッテリーは安心ですが、デイキャンプやガーデニングなど比較的短い時間で足りるなら、容量が少ない軽量なタイプのほうが使いやすいといえます。

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

ポイント解説

ウェアのほか、ファンやバッテリーはできるだけ全て同じメーカーでそろえるようにしましょう。デザインや好み、性能にこだわってそれぞれ別々に購入すると、ぴったりとはまらなかったり、はまっても使用中に落下したりすることも考えられます。

バッテリーにも性能の違いがあるので、1回の充電で長時間使いたい方や風が強いタイプがほしい方は、連続使用時間やボルト数を見て、まずはバッテリーから選ぶという手もあります。
主要メーカーのバッテリー例

製品

容量/重さ

連続使用時間

充電時間

空調服 LIULTRA 1

6,500mAh
254g

7.2V:約8時間
6V:約12時間
5V:約18時間
3.3V:24時間以上

約8時間

空調服 LINANO1

3,250mAh
141g

7.2V:約4時間
6V:約6時間
5V:約9時間
3.3V:20時間以上
ゆらぎモード:約4.6時間

約5時間

バートル AC300

3,350mAh
310g

17V:1時間+約5時間(12V)
12V:約7.5時間
9V:約15時間
6V:30時間

約3.5時間

ワークマン WZ3700

記載未確認
約260g

15V:約3時間
13V:約4時間
10V:約7時間
8V:約15時間

約5時間

ワークマン WZ3300

記載未確認
約130g

8V:約7時間
6V:約9時間

約3時間

ファン付きウェアのお手入れ

掃除用の道具イメージ

Photo by iStock

ファン付きウェアはファンを外せば普通の服と同じく洗濯機で洗えます。使っていて見落としがちなのがファンの汚れ。外気を取り込むファンには、気づかない間にホコリが溜まっています。

綿棒やマイクロファイバー製などの柔らかい布を使って、汚れを取り除きましょう。付着して落ちにくい汚れは、柔らかい布に中性洗剤を含ませてふき取るのが効果的です。

続いては、筆者が選ぶファン付きウェア4選

ナイロンポリエステルさんおすすめ①
  • BURTLE(バートル)
  • エアークラフトブルゾン(AC1181)

  • 税込み27,528円
  • 耐久性に優れた綿100%を使用、着心地と空気の漏れを防ぐ高密度を実現

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

おすすめポイント

本体と肩部分や胸ポケットが2色のカラーブロッキングになっているのが特徴的です。素材は綿100%で着心地のよさと耐熱性に優れます。肩部分にはポリエステル65%、綿35%の混紡生地を採用することで耐久性を高め、重いものを肩に背負うことが多い場合にも安心です。

すそ周りは伸縮性があり、体にフィットしやすく、収納できるポケット数が多めで作業現場や小さいギアを扱うことの多いキャンプにも活躍しそう。サイズはS~3XLまで展開し、女性から体格の大きい男性まで幅広く対応しています。

色は3色展開で、中でもミルスグリーンはミリタリー調でかっこいいですね。
サイズ展開:S〜3XL
カラー:ミルスグリーン/ネイビー/シルバー
形状:長そで
素材:綿100%(本体)/ポリエステル65%・綿35%(配色)
ナイロンポリエステルさんおすすめ②
  • ジーベック
  • 空調服ベスト(XE98010)バッテリーセット

  • 税込み18,810円
  • シンプルですっきりとした見た目のベストタイプ、ポップなカラーが豊富

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

おすすめポイント

ベストタイプで初心者の方におすすめしたい商品がこちら。ポリエステル100%で着心地は軽く、キャンプや釣りなどでも着やすいでしょう。わきは伸縮するニットバインダー仕様で、すそにも伸縮素材を使用することで気密性を高め、体にフィットしやすくなっています。

ポケットは左右と胸の位置の計3ヶ所でとくに多くはないですがすっきりとした見た目を好む方に適しています。サイズがSSから5Lまで幅広く展開しているのもポイントです。

カラーバリエーションは6色あり、夏に映える明るい色合いを豊富にラインアップしています。
サイズ展開:SS〜5L
カラー:シルバーグレー/迷彩シルバグレー/イエローグリーン/オレンジ/ディープネイビー/ターコイズブルー
形状:ベスト
素材:ポリエステル100%
ナイロンポリエステルさんおすすめ③
  • BURTLE(バートル)
  • エアークラフトブルゾン(AC1171)

  • 税込み26,209円
  • 空気漏れを防ぎ、撥水性・耐久性にも優れた素材、UVカット機能も(UPF50+)

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

おすすめポイント

ポリエステル100%の素材で軽量です。とくに注目なのが撥水性とUVカット機能。小雨程度なら安心して使用できて、キャンプでも活躍してくれます。紫外線遮蔽率は99.9%と高く、日焼けが気になる方にもぴったりです。

すそに伸縮素材を使用し、気密性を高めています。カジュアルな見た目で普段使いしたい方にもおすすめです。サイズは男女問わず着られるS〜3XLをラインアップ。カラーブロッキングがオシャレな3色を含む5色から選べます。
サイズ展開:S〜3XL
カラー:インディゴ/マーベリック/ブラックウッド/ネイビー/シルバー
形状:長そで
素材:ポリエステル100%
ナイロンポリエステルさんおすすめ④
  • ワークマン
  • Windcore 制菌シェルジャケット(WZ1300)

  • 税込み3,900円(ウェアのみ)
  • 制菌加工でニオイなどの原因菌を抑制、価格を抑えてファン付きウェアを手に入れるなら

生地の万事屋 ナイロンポリエステル

おすすめポイント

ウェアだけなら3,900円と低価格で、しかも制菌加工を施している点が大きな特徴です。気になるニオイの原因菌が増殖するのを抑え、汗が気になる夏のアウトドアシーンなどでも役立ちます。

小さく折りたたんで背中部分のポケットに収納できる便利なパッカブル機能を備え、荷物の多いアウトドアにも嬉しいポイントです。そで口は面ファスナーで絞る仕様で、すそはドローコードで締めるタイプになっています。これまで紹介した3商品に比べると気密性ではやや劣る印象です。

とはいえ、ファン・ハーフバッテリーあわせて1万2,700円(出典:公式カタログ)でそろうので、ファン付きウェアを手軽に試したい方は検討してみてください。
サイズ展開:M〜LL(ブラック・ブルーは3Lあり)
カラー:ネイティブブルー/ブルー/ブラック/イエロー/レッド
形状:長そで
素材:ポリエステル100%

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