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こんにちは、動画ライターのフィリピン下鳥です。
海外ノマドワーカーは自由で快適な働き方にも思えますが、一方で日本ではなかなか起こり得ないような困難に見舞われてしまうこともあります。
今回は、フィリピンでノマドワークをしている私が、ちょっと辛かった体験談を3つご紹介します!
1. 前歯が折れた!フィリピンの田舎で病院探し
ある日外を歩いていた際に、前方不注意で顔面から派手に転んでしまい、なんと前歯を3本折ってしまいました。
まず大変だったのが病院探しです。私が住んでいるのはフィリピンの地方都市で、マニラやセブのような都会と違い、日本語が通じるような大病院はありません。
日本語の口コミ情報ももちろんなく、そもそもちゃんとした治療が受けられる歯科があるのかさえわかりませんでした。
そこで、地元の人に直接聞いたり、Google マップで歯科を検索したりしながら、1軒ずつ周って探しました
幸い私の場合は2軒目で信頼できる歯科に出会えて、根幹治療を受けてジルコニアクラウンをつけられました。1年経った今も問題なく使えています。
今回私はラッキーでしたが、周りでは「ろくな治療を受けられなかった」「何件も病院を周った」といった体験談も多く聞かれ、急を要する怪我や病気の場合は日本よりもリスクがかなり大きいと感じます。
そして、私の場合は、この前歯治療の保険金の申請もなかなか大変でした。
海外ノマド保険「SafetyWing」で治療費を申請したのですが、英語でのやりとりに四苦八苦し、担当者との会話がなかなか先に進みませんでした。
結局、全額補償を得られるまでに2ヶ月半もかかってしまいました。こういった困難も海外ならではと言えるかもしれません。
2. 新型コロナウイルスワクチンを打つのも大変!
フィリピンでは外国人も新型コロナウイルスワクチンの接種の申し込みができます。
ただ、オペレーションの問題なのか、私の場合は申し込んだ後いつまで待っても連絡が来ませんでした。(連絡が来て接種できた人もいます)
また、フィリピンではたくさんの種類のワクチンが承認されていて、メーカーは基本的には選べず、どのワクチンになるかわからないというのも不安要素でした。
日本で承認されていないワクチンにあたってしまった場合、帰国の際に日本側からはワクチン未接種扱いになってしまうといったリスクもあります。
私の場合はありがたいことに、日本とフィリピンの協力のもと実施されたフィリピン在住邦人向けのワクチン接種プログラムで、日本承認のワクチンを接種できました。
ただ、接種会場は隣の州で、移動が大変でした。フィリピンではコロナ禍以降、州をまたぐ移動にさまざまなルールが課されていて、行き来は決して簡単ではありません。
私の場合は、病院で抗原検査を自費で受けて陰性証明を獲得し、行政とやりとりをして移動許可証を取得する必要がありました。
さらに、コロナ禍で飛行機が運航していなかったため、接種会場まではバスとフェリーで半日かけて移動しました。
このように行き来が大変なため、2回接種が終わるまでの約1ヶ月間、接種会場近くの宿泊施設に自費で滞在しました。
同じフィリピン国内でもいろんなケースがありますが、私の場合はお金と時間と労力がかかるワクチン接種になりました。
それでも、仕事や家族の都合で接種会場に行くことができない人もいる中、私は打てただけラッキーでした。
3. 電気も水もネットない!どうやってリモートワークする?
私の住んでいる街では、ほぼ毎月、朝の6時から夕方の6時まで12時間の計画停電が実施される日があります。
さらに、水を送るポンプも電気で動いているため、多くの住宅では水も止まってしまいます。
電気と水がないと生活も不便ですが、ノマドワーカーの場合、最も困るのが仕事です。自宅のインターネットも当然使えないため、自家発電設備のあるカフェやホテルに行ったり、あらかじめその日は仕事を入れないように調整したりして乗り切ります。
また、2021年のクリスマス前に巨大台風が襲来した際は、電気・水道・Wi-Fi・携帯の通信すべて使えない状態が2日近く続きました。クライアントに状況の連絡すらできなくなってしまい、この時は非常に困りました。。
私の地域はこれでもマシな方で、電気の復旧までに半年かかると見込まれている地域もあります。こういったインフラの脆弱さも、日本だったら滅多に生じないリスクかなと思います。
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こういった海外ならではの困難は、海外ノマド生活において間違いなくデメリットではあるんですが、一方で私は、実は「楽しい」と感じる時もあるんです。
「探してみたら良い歯医者さんが見つかるかもしれない」とか、「次回の計画停電はどうやって乗り切ろう」とか、毎回新しいミッションに立ち向かって、努力と工夫でクリアしていくような面白さを感じます。
そしてそうやって困難に立ち向かう中で、たとえば英語のボキャブラリーが増えたり、現地の人とのコミュニケーションがもう一歩深まったりして、自分の成長を実感しやすいという面もあります。
もちろん、そんな悠長なことを言っていられないケースもあるので、注意が必要です。
それでも、自分で選んだ働き方や生き方の延長にある困難だからこそ、意外と打ちひしがれることなく、ポジティブに向き合えているのかもしれません。