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ロボットを身につけ、人間が主導となって動かす「産業用パワードスーツ」。物流業や建設業、また、最近では介護現場でも導入されている。
パワードスーツを導入するメリットは、疲労軽減や労災防止、作業効率の向上。肉体を酷使することなく長時間稼働することができたり、体力が衰えた人でもこれまで通り働くことができる。
パワードスーツの形状に多いのは、背中や腕、足など、筋肉を使う部分のみにロボットを装着させるようなもの。
しかし、アメリカ・ユタ州のSarcos Robotics社が開発した「Guardian XO」は、全身を覆うパワードスーツ。
装着するオペレーターのパワーを最大20倍まで増幅させ、最大約90kgの重量物を運ぶことができる。
想定される現場は、自動車製造の組み立てラインや空輸・物流の搬送。オペレーターに最大20倍の力を与えてくれるので、40kgのものを2kgに、80kgのものを4kg程度の感覚で持ち上げることができるのだ。
人が持てないほどの重い物体を持つことができ、それでいて疲れ知らず。装着した人は、まるでスーパーヒーローにでもなったかのような気分になるだろう。
Sarcosによると、Guardian XOは2021年中の発売を予定。
パワーだけでなく「繊細さ」も
産業用ロボットは重量物の搬送はできても、機械類の部品をはめたりなど、人が得意とする繊細な動きは中々できない。Guardian XOの最大の魅力は単にパワーが強力な点だけではなく、細やかさが必要な作業にも対応できるところ。
付属のかぎ爪のフック等で、引っ掛けて運んだり部品をはめたりできる。重量のあるものを運べる上に、運べる形を選ばず作業の幅が広がるのが魅力だ。
Guardian XOの強力なパワーと細やかな操作を使っていけば、体が衰えてきてしまった人でも、体力的な問題で身体を使う仕事を諦める必要のない未来にしてくれるかもしれない。
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体力を使う仕事を行う上で、人間の欠点を補ってくれるパワードスーツ。
ロボットだからこそできることを活かせば、「もう若くないから…」「男より女の方が力がないから…」なんてことで悩む必要はなくなり、ロボットが人の可能性を広げてくれるだろう。
Sarcos Robotics