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対面のコミュニケーションはプレミアム化? Slack、Zoom日本代表が語る働き方の未来【bouncy初オンラインイベントレポート後編】

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bouncy初のオンラインイベント「令和のキーパーソンと『新しい働き方』について考える」が開催されました。(開催概要はこちら

令和のキーパーソンとは、チームコミュニケーションツール「Slack」日本代表の佐々木聖治氏と、ウェブミーティングツール「Zoom」日本代表の佐賀文宣氏。

両ツールともリモートワークが広がるなかで一気に普及した、今年前半の象徴ともいえるWebサービスです。

イベント参加の応募は700名近くにのぼり、年齢層も中学生から70代までと幅広く、注目度の高さがうかがえます。

普段からどちらのツールにもお世話になりまくっていることと、これからの働き方の示唆を得たいと思い、とても興味深くお話をうかがいました。

オンラインコミュニケーションが
当たり前になった未来に待つものとは?

当日は4つのテーマについてトークセッションが行われました。

テーマ1:新型コロナの感染拡大で世界はどう変貌した?
テーマ2:会社・組織の管理体制の変化
テーマ3:変化するコミュニケーション方法
テーマ4:働き方の未来とは?

コロナ禍によってリモートワークが急速に広がりましたが、あまりにも速い変化で、現状の課題や今後の展望について、企業側も働き手側もまだ整理できていないのが現状ではないでしょうか。

しかし、リモートワークを支える2大ツールの代表お二方から、上記4テーマの見解をうかがうなかで、どこか曖昧だった課題感や今後目指すべき方向性が、一気に輪郭を帯びてきたように思います。

この記事ではテーマ2と4を取り上げ、対面のコミュニケーションがプレミアム化していく可能性や、未来の働き方に向けて、これから必要なことについて紹介していきます。

オンラインがスタンダードで
リアルな対面はプレミアムに

オンラインコミュニケーションによって組織内の風通しが良くなり、意思疎通や情報共有がスムーズになりました。しかし、テーマ2「会社・組織の管理体制の変化」でお二方から共通してあがったのが、それでも対面コミュニケーションは重要だというお話です。

Slackの日本拠点では早い段階で全社員リモートワークに切り替わり、現在も継続しているものの、五感で情報を感じ取る対面コミュニケーションの重要性も改めて認識。メンバー全員が「早くオフィスにも行けるようになりたい」と感じているそうです。

そして佐賀氏からも、ここ数ヶ月の状況は極端すぎるという意見が。通勤や客先への移動といった隙間時間が一切なく、セミナーや仕事終わりの飲み会までもがZoom尽くしで、これではオンライン疲れが起きてしまっても仕方がないのでは、と。

オンラインコミュニケーションによって垣根がなくなり、効率化が進んだ一方で、「会いたい人には直接会いたい」「現場をこの目で直に見たい」「生の議論を交わしたい」というシチュエーションも必ず存在します。

佐賀氏は、コロナ禍によってそういった対面コミュニケーションが逆にプレミアムな存在になり、オンラインコミュニケーションの方がスタンダードになったと分析。オンラインを過信しすぎず、スタンダードとプレミアムのバランスをとることが重要と言及されました。

ちなみにYouTubeの生配信チャットではこのとき、「会社に行くことがオフ会」というコメントがあがり、個人的にとてもしっくりきました(笑)。web上のコミュニティではまさにオンラインの方が通常で、実際に会えるオフ会の方がプレミアムですよね。

今後はビジネスシーンもそれが当たり前になっていくのかもしれません。

未来の働き方に向けて
これから必要なこと

テーマ4「働き方の未来とは?」では、佐賀氏から、オンラインコミュニケーションをスタンダードとして定着させるうえでの提言がありました。

一つ目は先ほども触れた、オンライン(スタンダード)と対面(プレミアム)のバランスを上手くとっていくこと。オンラインを過信すると、重要な部分でコミュニケーションが疎かになったり、オンライン疲れが生じてしまうためです。

二つ目は、オンラインコミュニケーションを「普段使い」用に最適化すること。リモートワークはこれまでは主にBCP(災害など緊急時の対策)として検討されてきましたが、それでは対応がきかないことがコロナ禍でわかりました。

パフォーマンスを上げる目的で普段使いしておくことによって、それが結果的にBCPとしても効果を発揮することになります。

また、コロナ禍では間に合っていなかったセキュリティ対策(自宅や屋外でのインターネット通信の安全性など)や、ツールの使い分け(複数のコミュニケーションツールがルール無しに乱立していないかなど)も、普段使いするうえではしっかり検討する必要があります。

佐賀氏はさらに基礎固めの部分として、義務教育など早い段階からインターネットリテラシーを身につけていく重要性も言及されました。

正しいセキュリティ対策を学んだり、オンラインで起きがちな「ネットいじめ」などの防止に効果を発揮していくと考えているようです。

・ ・ ・

フリーランスでフィリピンからリモートワークをしている私は、まさにオンライン100%対面0%の状態なので、対面コミュニケーションがプレミアムというお話にとても共感しました。正直、とても人恋しいです(笑)。

オンラインと対面のバランスは、企業側だけでなく、個人個人でも自分に最適なバランスを見つけていく必要があるんだろうなと思いました。

そしてインターネットリテラシーについても、義務教育を終えてしまっている大人だからこそ、自発的にしっかり学んでいく必要がありそうです。

今回は特に印象的だったトピックを紹介してきましたが、本当に内容盛りだくさんのトークセッションで、他にも興味深いお話がたくさんありました。

イベントのアーカイブ動画は、bouncyのYouTubeチャンネルに上がっているので、気になる方はぜひ視聴してみてください!


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