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海外ノマドワーカーのフィリピン下鳥です。
フィリピンは近年、日本人親子の移住先としても人気が高まっています。その理由は、子育て環境が日本と全然違うからなんだとか。
一体どんな風に違うのか、フィリピン在住の日本人ママにお話を聞いてみました。
Case1.子育てにポジティブになれたかかとさん
ブロガー(ブログ「ドゥマゲテに骨を埋めたい」)やライターをしながら、5歳の息子さんと一緒にフィリピンで暮らしているかかとさん。
フィリピンでは月曜〜土曜の週6日間、午前9時〜夕食後までメイドさんに来てもらい、掃除・料理・買い物などの家事全般と子守をお願いしています。
費用は基本給が月5,000ペソ、日本円にして約10,800円。別途交通費と社会保険代が少しかかりますが、それでも日本の感覚からすると驚きの安さです。
フィリピンは人件費が安いため、中流以上の家庭ではメイドやシッター、家庭教師などを雇用するのが一般的です。
探すのも簡単で、仲介業者に依頼することもできるし、FacebookなどSNSを通して直接募集・契約することもできます。かかとさんはFacebookの人材マッチンググループで今のメイドさんを見つけました。
かかとさん談:
日本では私はワンオペ育児(一人だけでこなす育児)だったんですが、夫は仕事が忙しくて、日中は基本的に子どもと二人きりの生活でした。
そんな環境だと、自分の気持ちに限界が来るときもあるんですが、一人になりたくてもなれないんです。子どもを置いて出かけられないし、家の中でも子どもはどこまでもついてくるし。
でも今はメイドさんがいることで、「ちょっとカフェ行ってくるから子どものことお願い」って頼めたり、自分の好きなときに一人になれるっていうのが本当に天国です(笑)
そしてフィリピンで生活する中で、子育てにかかわる仕事を全部自分でやらなくても母親でいられるんだと気づきました。
たとえば子どものお漏らししたパンツを洗うとか、食べこぼしを拭くとか、そういった細かい仕事が本当にたくさんあって、日本では全部親がやるのが当たり前で。
それがすごくストレスだったんですが、こっちではメイドさんにやってもらえることで、子どもにも余裕を持って接せられるようになったし、子育てへの気持ちがすごくポジティブなものになりました。
「自分で全部背負わなくていい」というのが本当に大きな利点です。
Case2.周りとの付き合いで気持ちが楽になったみゆきさん
8歳の娘さんと一緒にフィリピンに移住したみゆきさん(ブログ「映画旅」)は、フィリピンに来てからママ友や近所の人たちとの付き合いで気持ちがとても楽になったそうです。
みゆきさん談:
フィリピンは日本に比べると良く言えば自由、悪く言えばゆるいので(笑)、親も子どもも、周りの目を気にしたり同調圧力を感じたりするようなことがあまりありません。
ご近所や学校で親同士で役割分担するときも、日本のようにピリついたり揉めたりすることはほとんどありません。全員が平等に役割を負うべきというよりは、そのときに余裕がある人がやればいいという感じで、助け合いの文化が根づいているように思います。
日本だと「周りに迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強いと思うんですが、フィリピンでは日本より困難なことも多いし、みんな必ず人の助けがいる状況なんですよね。
それがわかっているので、誰かに頼って感謝したり、自分も誰かを助けたりという信頼関係がとても自然にできあがっています。そのおかげで、日本にいたときのような焦りや緊張がなくなり、気持ちがとても楽になりました。
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私もフィリピンに来てから、公共の場で子どもが泣いたり喚いたりしても誰も嫌な顔をせず、むしろみんなで笑顔であやしたり、お母さんを自然に助けたりしている温かい雰囲気に驚きました。
今回お二人の話をうかがって、日本の子育てももっと楽になってもいいんじゃないかなぁと感じました。
フィリピンと日本、単純に比較してどちらが良い・悪いと一概に言うことはできませんが、海外の子育て環境にも視野を広げることで、少子化が進む日本社会に解決の糸口が見えてくることもあるかもしれません。