※bouncyではアフィリエイト広告を利用しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がbouncyに還元されることがあります。
京都「哲学の道」沿いに静かに佇む法然院。この寺院の参道に設置された現代アート作品が話題を呼んでいる。
枯山水「つながる」は、リサイクルガラスでつくられたオブジェが苔や砂利とともに参道40mにわたって配置されたアート空間。リサイクルガラスの淡い煌めきが印象的で、季節や時刻によって景色の表情が繊細に変わっていく。
持続可能な社会について思いを巡らす契機に
ガラスのオブジェは、一度市場に出回り回収されたガラスびんを溶かして制作されたもの。オブジェに近づくと、ネジや底部分など、かつてガラスびんだった頃の姿が垣間見られる。あえてこのようなリサイクルガラスを用いることで、資源とのつながり、その循環性、そして持続可能な社会について思いを巡らせる機会になることを意図しているという。
枯山水は、絶え間なく流れ続ける水や、循環する生命の世界観をあらわす様式だ。一度生まれたガラスびんがアートとして生まれ変わる過程もまた、一つの命の循環をあらわしている。
・ ・ ・
古来、砂や石によってあらわされてきた枯山水だが、今を生きる私たちには、リサイクルガラスの現代式枯山水だからこそ感じられるものも大きいのかもしれない。
西中千人