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日本の家電ベンチャー「株式会社シリウス」が開発した、掃除機用クリーナーヘッド「スイトル」。家庭用のキャニスター型掃除機の先端に取り付けるだけで、通常掃除機では吸い取ることのできない、カーペットにこぼしてしまったコーヒーや醤油などのシミから、ペットや赤ちゃんの嘔吐物といった固形の汚れまで、何でも吸い取ることができる優れものだ。
クラウドファンディングで目標金額の1000%以上を達成
「スイトル」はクラウドファンディングサイト「Kibidango」にて、開始30時間弱で目標金額¥1,000,000を達成し、最終的には達成率1,164%の¥11,648,136もの資金調達に成功。弊誌「bouncy」でも、紹介した動画が100万再生以上を記録するなど、発売前からSNSを中心に多くの反響を集めた。
2017年4月に一般販売を開始すると、すぐに予約分の1000台が完売し、追加販売が決定するなど、この新しいプロダクトに対する消費者の期待の高さをうかがわせた。
本製品のヒミツは、特許技術となっているノズル機構とタンク上部の逆噴射ターボファンユニット。ノズルから水を噴射することで、汚れを水洗いによって綺麗にすることが可能となり、吸い取った汚水と空気は逆噴射ターボファンにより完全に分離されるという仕組み。汚水が掃除機本体に流れていかないよう、ホース部分には安全装置が施されており、掃除機が壊れる心配もない。
使い方は非常に簡単で、以下の3ステップで汚れを落とすことができる。
他にも、落ちにくい汚れには中性洗剤で一度よくこすってから「スイトル」ですすぎ洗いをするなどアイデア次第で使い方は様々。「スイトル」はレバーひとつで水の噴射のON/OFFを切り替えることができ、水洗いで湿ったカーペットを、水噴射ナシの吸引で乾かすというテクニックも。
また、別売りで除菌水の素が用意されており、これをタンクの水に混ぜれば除菌消臭も可能となる。これで、ペットや赤ちゃんのおしっこや嘔吐物なども、汚れはもちろん匂いまで落とすことができるという。
日の丸家電復活を目指した「スイトル」誕生秘話
「スイトル」誕生の裏側には、同社代表の元三洋電機の亀井隆平氏が、三洋電機で培ったノウハウを活かし、同社OB・OGを始めとする様々なパートナーと協力して日の丸家電復活を目指してきたストーリーがある。
「スイトル」の根幹を担う技術開発には、「川本技術研究所」代表の川本栄一氏がいる。スイトルの特許技術となっている、水を吹き出しながら吸い取るノズル機構、空気と汚水を完全分離する特殊なファンなどを発明した川本氏。15年間もの間、水掃除機について研究を重ね試作を繰り返してきたその姿は、平成の平賀源内とも呼ばれているという。
プロダクトデザインは、3Dプリンタで出力可能な電動義手の開発でiF Design Award並びにGOOD DESIGN AWARDで金賞を受賞し、国内外で広く実力が評価されている「イクシー株式会社」CCOの小西哲哉氏が手がけている。
こうした優秀な技術者やデザイナーを、製造・設計を一手に担う「ユウキ産業株式会社」や、コンセプト・ブランディングを全面サポートする「未来予報株式会社」などが支え、亀井氏の「株式会社シリウス」とともにチームを組み「スイトル」が生まれた。
「スイトル」の開発の裏側には、日本のものづくりを支えた「三洋電機」の遺伝子と、各領域のプロフェッショナルがチームを組んで開発をする、「新しい日の丸家電の作り方」ともいうべきプロジェクト体制があるのだ。
「スイトル」は、2017年4月に一般販売を開始し、さっそく好評を得ているようだ。
日本のものづくりの情熱と、チームワークが生み出した新たなプロダクトが、「日の丸家電」の復活に向けて動き出した。
Courtesy of SIRIUS Co.Ltd.