Culture

アメリカのエンジニアが作る本気のコスプレ「Diegator」

※bouncyではアフィリエイト広告を利用しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がbouncyに還元されることがあります。


漫画やアニメ、ゲームなどに登場するキャラクターに扮する「コスプレ」。日本から発祥したこの独特のカルチャーは、人々をあっという間に魅了し、「Cosplay」として、世界各国で熱烈なファンたちが活動している。

2003年から開催されている世界最大のコスプレイベント、「世界コスプレサミット」では、2016年には過去最多の世界30か国が参加したという。もはや、日本最大の輸出品の一つと言ってもいいかもしれない。

コスプレイヤーたちは、お気に入りのキャラクターになりきるために、プロ顔負けのクオリティのコスチュームやアイテムを自ら作り、表現に昇華している。その作り込みにかける熱意は、そのまま「キャラクターへの愛の証」とも言えるだろう。

そんなコスプレ界の中で、一人のアメリカ人による「コスプレ愛」が、SNSを中心に賞賛を浴びている。

「メタルギアソリッド」に登場する「Gray Fox」を完全再現


アメリカのコスプレイヤー「Diegator」氏がコスプレしたのは、日本生まれの人気アクションゲーム「メタルギアソリッド」に登場する「Gray Fox」のマスクとコスチュームだ。Gray Foxは、謎のサイボーグ忍者と言われ、ゲーム内でも大きな存在感を放っている。

エンジニアでもある「Diegator」氏は、自身のスキルを駆使し、誰もが驚くクオリティのコスプレを完成させたのだ。

光ってスムーズに自動開閉するマスク


Gray Foxのマスクは骨格をかたどった様なフォルムだ。あご付近にあるボタンを押すと赤くライトが点滅し、マスクが自動で開く仕組みである。

マスクを閉めるときは再びボタンを押すのだが、今度は赤いライトが強く光りマスク中央にある赤いパーツも印象的に光る。赤い光に包まれることで、よりゲームの世界感を味わえるだろう。

この仕組みが完成するまでに、彼が何度も試行錯誤している過程が、彼のInstagramに投稿されている。複数のLEDやモーターを搭載し、修正を繰り返し完成した開閉システムの完成度の高さに、Gray Foxファンもきっと納得するはずだ。

世界観を完全表現する本格的なコスチューム


身体全体を覆うコスチュームもまた、圧巻の出来である。素材はEVA発泡マットと呼ばれるポリエチレンよりも柔軟性と弾力性を持つといわれる素材が使用され、モッドポッジでコーティングした後、メタリックブルーと銅にペイントしている。

ちなみにモットポッジとはアメリカのクラフトショップでは定番の品で、最近日本のDIYでも多用される、ツヤ消しやラメ入りなど様々な仕上げ方ができるコーティング液のことである。コスチューム製作時のみならず、あらゆるDIYにぜひ取り入れたい材料である。

Diegator氏の人物像とは?


コスプレにここまでの情熱を注いでいるDiegator氏は一体どんな人物なのだろうか。Gray Foxのマスクとコスチュームのクオリティからも容易に想像できる通り、彼はただ者ではなく、機械工学の技術者なのである。

彼には8年間、プライベートジェットなどの座席からVIP内装品までを手がけていた経歴がある。そんな彼の技術を活かし、高度な3Dモデルを設計し、3Dプリンターにより各パーツを出力。それら一つ一つ丁寧に組み立てることで、ギミックにこだわったマスクが完成している。

ちなみに、弊誌が最初にこのDiegator氏のコスプレを紹介した動画は、Facebookで41万回再生、1000シェア。Twitterでは1400リツイートを瞬時に記録している。それに気をよくしたのかDiegator氏は、自身のTwitterでこのようにツイートしている。


日本生まれのキャラクター「Gray Fox」への愛を、日本生まれのコスプレで表現するDiegator氏。彼のInstagramには、日本を旅行する様子も多数アップされており、かなりの「日本好き」であることが想像できる。この愛すべき「コスプレ野郎」に、ぜひ日本からもエールをおくってあげて欲しい。

Diegator

Courtesy of Diegator


RECOMMEND



PAGE TOP