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持ち歩いて食べられる不思議な水「Ooho」

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ペットボトルのゴミなどのゴミ問題は、全世界で解決しなくてはならない大きな環境問題である。そのため企業は、小さく畳めるペットボトルや、材料の一部に植物由来素材を採用したりと工夫を凝らしている。

いっそのこと、パッケージそのものを無くしてしまったらどうだろうか…。そんな斬新なアイディアが、ロンドンの名門美術大学「Royal College of Art」の卒業生3人によって開発された。容器なしで水をそのまま持ち運ぶことができる球体状の水「Ooho」である。

水を持ち運べる仕組みとは

まるで宇宙空間での映像のように、水が球体になっている「Ooho」。一体どのような仕組みなのだろうか。

水を覆っているのは、植物や海藻から抽出した天然素材だという。果物のように、4~6週間で土に還る100パーセント自然からできた素材とのこと。この素材で作られたジェル状の膜で水を覆うことで、水をそのまま持ち運ぶという不思議な体験を可能としているのだ。

「Ooho」は中の水を飲むだけではなく、「Ooho」そのものを食べてしまうことも可能だ。「Ooho」は、パッケージを無くす、もしくは食べてしまうというプロダクトなのである。現在は無色透明だが、着色したり味を付けたりすることもできるという。

安価で最後は土に還る

「Ooho」は、ペットボトルを製造するよりも安く作ることができるという。驚くべきことに、市販されているペットボトルに入った水の価格の9割がペットボトル代だともいわれている。つまり、「Ooho」がペットボトルの代替品となれば、市販されている水の価格が下がることが期待できるだろう。

製造の過程でもペットボトルと比べ、二酸化炭素の排出量は5倍少なく、使われるエネルギーも9倍少ないという。「Ooho」は、省エネルギーで安価に作ることができるのだ。

さらに「Ooho」は、食べてしまえばゴミはゼロ、食べなくてもそのゴミのかさはペットボトルと比べものにならないほど小さい。土に還る素材なため、いずれにしても最終的にはゴミはゼロになるということだ。

「Ooho」が目指す未来

「Ooho」は、すでにマラソンなどの給水所や、街角での試飲で多くの人々に高評価を得ているそうだ。彼らの次なる目標はロンドンマラソンでの「Ooho」提供であるとのこと。

また更なる改良が進められており、将来的には水だけではなく、清涼飲料水・酒類・化粧品など他の液体にも応用が可能になるという。現在の「Ooho」は、中の液体を新鮮なまま数日保てるとのことだが、改良が進めばさらに長い期間の保存が可能になるかもしれない。

深刻化するペットボトルをはじめとするゴミ問題。「Ooho」がその打開策になるか…?

Ooho

Courtesy of Skipping Rocks Lab


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