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あなたが街中で「運命の人」とすれ違ったとして、はたしてあなたはそのことに気づくだろうか?すれ違った相手があなたをひと目で気に入り、熱い視線を送っていたとしても、あなたはそれに気づかずに立ち去ってしまうだろう。そして2人は永遠に会うことはない…。
そんな「運命の人」との出会いを、テクノロジーでサポートしようというウェアラブルデイバイスが開発された。「Imperial College London」と「Royal College of Art」の学生たち4人が開発した「Ripple」だ。
熱い視線をキャッチして教えてくれる
「Ripple」は、ジャケットのように着ることができるウェアラブルデイバイスだ。肩の部分には、2つのカメラと、レーザー印刷された特殊フィルムで作られた、イソギンチャクのような「触手」がファーのようにあしらわれている。
あなたとすれ違った異性(もしくは同性の場合もあるだろう)が、後ろからあなたに熱い目線を送ると、内蔵のカメラがそれを把握し、ワイヤーや触手が動いてあなたにさり気なく教えてくれるのだ。
驚くべきことに、カメラで相手の「反応」を解析し、様々な行動データと照らして相手があなたに「特別な人と会ったときに感じる興奮」を持っているかどうかを判断する研究も進められているという。
さらに進化する「Ripple」
現在、2つのタイプが開発されている「Ripple」。今後は、着用者の心拍数や発汗、お互いの目線なども把握できるようにし、お互いがどの程度の好意を持っているかどうかもわかるようになるという。
一見冗談のようなこのデバイス、開発者である4人の若者たちはこのように語っている。
テクノロジーの進化で、「仮想現実」の世界はどんどん充実する一方だが、「現実世界」はどうだろうか?他人と直接コミュニケーションを取ることはどんどん難しくなっている。「Ripple」は、私たちの周囲で今まさに何が起きているか、意識を拡張するデバイスだ。
VRなどの「リアル」な仮想世界に没入する一方で、たった半径数メートルの範囲で起きていることを、私たちはどれくらいリアルに把握しているのだろうか…?このインパクトのあるプロダクトに込められた問題提起に、ハッとする人も多いのではないだろうか。
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「そんな派手なデバイスを身に着けていたら、誰でも振り返るだろう」って?そう、どんなきっかけで恋が生まれるか、誰もわからないのだ。そして、これまでにすれ違っていたかもしれない「運命の人」に出会えるとしたら、テクノロジーの力に頼ってみるのも、一つの選択なのではないだろうか?
Courtesy of Ripple