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省スペースで必要に応じて広げることができる、伸縮式テーブル。とても便利で機能的な伸縮式テーブルの多くは折り畳み式であることが多い。
しかし、イギリス・ロンドンのデザイナーGeorge Johnson氏が手掛けた拡張できるテーブル「Expanding Circular Dining Table」は、折り畳み式ではない。さらに、その広がり方にアートを感じるおしゃれなテーブルなのだ。
時計回りに回して完璧な仕上がり
すべてのテーブルはひとつずつGeorge Johnson氏の手により作られているという「Expanding Circular Dining Table」。テーブルの広げ方は、時計回りにテーブルを回すと、テーブルトップが6つに分かれる。そして中央から、長方形の形をした6つの折り畳まれた板が出てくる。それらすべてを展開することで、完全な円形となる。そして、さらに先ほどと同じ時計回りに回すと、溝やつなぎ目が見えないほどキレイに、それぞれのパーツがくっ付き一つのテーブルトップとなるのだ。
テーブルを小さくする場合は、全く同じことを巻き戻しのように行えばいいだけ。反時計まわりにテーブルを回し、パーツがそれぞれに分かれたら、長方形部分の板を折り畳む。全て折り畳めたら、小さな円形になるまで反時計回りにさらにテーブルを回せば完了。
樹齢825年の木材が使われているテーブル
https://www.youtube.com/watch?v=yv5BvGYm2qI
「Expanding Circular Dining Table」は、様々な樹木により作られている。その中で、茶色のオーク材でできた円形のダイニングテーブル「Expanding Circular Dining Table in Brown Oak Burr」を紹介したい。
このテーブルは、特別な英国の木で、なんと樹齢825年だというオークの木でできている。長い歳月をかけて成長してきた特別な木を使ったこのテーブルは、長い歴史を感じさせる風合いで、贅沢な仕上がりとなっている。丁寧に作られているため、100年以上もの間使い続けることができるテーブルとのことだ。また1.5メートルから1.9メートルに広げることができ、6人から10人座ることが可能である。
仕掛けのデザインから配送まで本人が行う
一つ一つの「Expanding Circular Dining Table」の仕掛けは、注文製でレーザーによりカットしたスチールが使われている。また3Dプリンターの技術も取り入れられ、伝統的な技術と現代の最新技術の組み合わせにより、作られている。
テーブルのサイズやデザインは、人々のニーズにより変更しているという。さらにこれらテーブルにぴったりの椅子も彼の手によってつくられるのだ。そして、驚くべきことにテーブルや椅子は彼が直接クライアントまで届けているとのこと。直接彼らの反応を見ることが、George Johnson氏にとって最高の喜びとなっているのだ。
心を込めて作られたテーブルたちが自らの手を離れるのは、少し寂しいが、それと同時に次の作品に着手することにワクワクする、とGeorge Johnson氏は語っている。とことん自らの家具を愛している人物だということが伝わってくる。
祖父と父親が共に工房を持っていたことで、幼いころから家具作りに触れて育ったというGeorge Johnson氏。彼の趣味が、家具作りになったのは自然な流れだったのだろう。テーブルの動きや仕組みに興味を持ち、回転して展開するテーブルのアイディアに夢中になったのだという。そして誕生したのが「Expanding Circular Dining Table」である。
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様々なモノが薄利多売の時代。家具も例外ではない。さらに日本人は、家具は使い捨てだと考えている人が多くいるという説もある。しかし私たち日本人も、丁寧に作られた家具に出会えば、きっと一生使っていこうと感じるのではないだろうか。「Expanding Circular Dining Table」はきっと、人々が大切にしたくなる家具になるはずだ。
Courtesy of Johnson Furniture