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ワインのイメージを覆す“青いワイン”が、6人の若者により作りだされた。彼らが斬新なワインを作った理由とは。
創造的反乱を信じる集団「Gik」
伝統のあるワインにあえて挑んだのは、ワインに関して素人なクリエイター集団「Gik」である。彼らは、新しいものをつくることで過去を打ち破り未来を創造していく、創造的な反乱を信じている集団なのだ。
彼らは今回、長い歴史があり、閉鎖的な世界である「ワイン産業」に狙いを定め、今までのワイン(赤)とは根本的に異なる色(青)で、甘く飲みやすいワインを生み出したのだ。この戦略はまさに“レッド・オーシャン”を“ブルー・オーシャン”に変えるものだった。
2年間バスク大学と共同で研究を行い、厳格な品質チェックとEUの食品基準に準拠した素材を使って生み出されたのが、この青いワインである。
青い色はどうやって作られるのか
革新的なアイディアを模索した彼らが作った青いワインは、どのようにして生み出されたのだろうか。
青いワインは、スペインやフランスの様々なぶどう畑で育ったぶどうが使われている。選ばれるワイナリーは共に働く人々と革新的な性質の面で選定しているとのこと。そのため、このワインには○○産といったような特定の産地はないが、品質と独特な風味が保証されている。
そして肝心の色は、色素沈着のプロセスにより生成されるという。まず、赤と白のぶどうを混ぜ合わせたベースを作り、そこに2つの天然色素を加えることで透き通った青いワインが完成するのだ。
青にこだわる理由とは
では、なぜ“青”が選ばれたのだろうか。
それは、先述の“ブルー・オーシャン戦略”に加え、青は心理学的に動き・革新・無限を表す色だからだ。また他にも流れや変化を表すのにも関連付けられるという。
そのため、青はまさに今彼らが行おうとしている、創造的な反乱にピッタリの色だったのだ。
冒涜的なワインとの声も
人々の青いワインに対する反応はどのようなものだったのだろうか。
目隠しをして試飲をした人々は、“飲みやすい”と感想を述べた。そして、ワインの色を見たとき、その青さに誰もが驚いたが彼らの反応は悪いものではなかった。
しかし、ワイン業界での反応は厳しいものだったという。いくつかのワインメーカーは、この青いワインに対し「冒涜的だ」といい、若いクリエイター集団に対し「アプリでも作って、ワイン業界には関わらないでくれ」とまで言っているという。
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彼らが「創造的な反乱」と呼ぶ「Gik」。これは単なる「青いワイン」ではなく、ものごとへの先入観やこれまでの常識の破壊、イノベーションとは何か、など、様々なことを問いかけてくれる象徴的な存在なのかもしれない。
Courtesy of Gik