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ドローンで救えるはずの命を守る!医療物資の空輸サービス「Zipline」

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全世界で母親の死亡原因の1/4を占めるという「分娩後出血(PPH)」。特に発展途上国では道路が十分に整備されていないため、輸血パックの輸送が間に合わず、多くの母親の命が失われている。

アフリカ・ルワンダに導入されたドローン空輸システム「Zipline」があれば、救える命を守ることができるのだ。

SMSで輸血パックを発注


「Zipline」は輸血パックなどの医療物資を、注文に応じて空輸するドローンサービスだ。病院はスマートフォンのSMSやメッセージアプリ「WhatsApp」から、必要な輸血パックをオーダーすることができる。

注文を受けた「Zipline」のスタッフは、輸血パックを箱詰めしてドローンに搭載する。専用の射出機にセットして発射すれば、自動車で数時間かかっていた場所でも、15分ほどで血液を届けられるのだ。

Ziplineの性能


「Zipline」のドローンは輸送に特化した設計のため、クアッドコプター型ではなく、飛行機型の機体を採用している。これにより、強風下でも飛ばすことができ、山を超えることも可能だという。最長飛行距離は往復150kmで、1つの拠点で幅広い範囲をカバーできるだろう。

ドローンは自動でルートを飛行するが、飛行中はスタッフがリモートでドローンの状況を監視する。もし事故が起きてもすぐにフォローすることが可能だ。また、「Zipline」のドローンは目的地に着陸せず、パラシュートで物資を投下し、Uターンして帰っていく。

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世界中では20億人以上が、険しい地形や未整備のインフラによって、必要な医療物資にアクセスできていないという。「Zipline」がさらに展開していけば、救えるはずだった命が失われることは少なくなるだろう。

Zipline

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