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息子への愛が世界中の子供を救う。Xbox Kinectと3Dプリンターで製作された義手「Ambionics」

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自分の子供が身体の機能を失ってしまったら、親は悲しみにくれることだろう。

「Ambionics」の開発者BenRyan氏は、難産で生まれ左腕を失ってしまった息子がいる。赤ちゃん用の義手がないため自分で義手の製作を決意し、Xbox Kinectと3Dプリンターから「Ambionics」を製作するまでに至った。

父の息子への愛が安価な義手を製作するイノベーションを起こす


BenRyan氏は生後10日で左腕を切断しなくてはならなくなった息子Solくんに、「愛する息子に普通の子と同じように両腕を使ってほしい」という気持ちから、身近にある機材で義手の製作をはじめる。最初は発泡スチロールからはじまった。

その後バンガー大学に協力を依頼。製作に使用したのはXbox Kinectだった。Xbox Kinectをスキャナーとして使用することで、3Dプリンターで出力する安価で製作期間の短い義手を製作可能にした。

そして徐々に義手づくりはBenRyan氏の本業になっていった。

「Ambionics」はコストカットと製作期間の短縮を実現


「Ambionics」は、動かすのに電子的なシステムを搭載しないのでケガのリスクが減少する。製作面では通常の義手に比べ最大76%のコストカットを実現し、通常の義手製作に11週間必要なの対し、たった5日での製作を可能にした。

クラウドファンディングは達成できなかったが寄付はまだ必要

「世界中で義手を必要としてる子供たちのために、より洗練された安全な義手を絶対につくる」と語るBenRyan氏。昨年行ったIndiegogoでは40,000ポンド(約600万円)集める事を目標にしたが19,384ポンドで終了した。活動資金やFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可などにかかる費用が足りていないのが現状だ。

引き続き「Ambionics」は、公式サイトからだれでも寄付が可能。世界中の義手を必要とする子ども達に誰でも5ポンド(約750円)から寄付する事ができるようだ。


愛と身近にあるテクノロジーが、世界をより不自由のない世界に変えていく。

Ambionics

Ambionics


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