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Psychic VR Labと博報堂プロダクツがMR技術を中心とした新しい研究サロン「TIMEMACHINE」を開設。
両社が保有するネットワーク、ナレッジの共有を図るワークスペースで、近い将来のMRの実生活での活用を目指している。
「TIMEMACHINE」にて、我々の生活でどのようにMRが活用されるかを体験してきた。
空間には、所々に商品がポツンと置かれた棚。
本と靴とレコードが置かれた台。
洋服のかかったトルソー。
ペットボトルの水が置かれている。
VRゴーグルをつけたら……
商品の横にボタンが出現。親指と人差し指でタップすると、CMやポスター、商品の説明文などが表示される!
ゴーグルを付けてなければもちろん何も見えない。
そこに、CMの動画が流れているのだから、かなりブレードランナーチック。
本や音楽の棚では、同じような動作で、あらすじやミュージックビデオが商品に触らずとも見ることができる。
また洋服がかかったトルソーの周りに目をやると、洋服のブランドの世界感が広がっている。着用したモデルやブランドのイメージビジュアルなどを見ることができる。
ペットボトルの水に目をやると、上にFree Drinkの文字が!
MRを体験している人だけが、この水が自由に飲める水だと知ることができる。
Psychic VR Lab 八幡氏に、MRの可能性についてうかがった。
—「TIMEMACHINE」とはどのようなワークスペースなのですか?—
八幡 :「TIMEMACHINE」は世界的にも珍しい、Mixed Realityのサロンで、我々Psychic VR Labと博報堂プロダクツさん、パートナーとしてパルコさんとデジタルガレージさんが参画していただいています。
我々はMRが人々のライフスタイル変えていくと考えていて、ファッション・音楽・食・買い物など、それらに携わっている企業やアーティスト、インタラクションの研究者などいろいろな方と連携し、MRでどういう風に生活が変わっていくのかというのを実際にデザインして実装にうつしていきます。
—MR×街という構想があるとお聞きしましたが、具体的にどのようなものなのでしょうか?—
八幡 :ライフスタイル全般をMRで変えていくと考えた時に、人々が生活している街のMR化が最終目標にあります。
街の中にパルコがあってそこで買い物する、レストランに入って食事をする、ライブハウスやクラブで音楽を楽しむ。その中に違和感なくMRの体験を溶け込ませていきたくて、一気には難しいと思うのでひとつひとつ実験しながらやっていく。パルコでMR空間を展示するというのもそのひとつです。
MRは技術の進歩が本当に早いので、50年100年とかじゃなくて、数年のスパンで大きくガラッと街並みが変わっていくと思います。
今パーソナライズとよく言われますが、MRの良さは、ゴーグルをつけることによって(特定の広告を)見たい人と見たくない人がいて、その人に適した世界に変えられることです。
ただそれを悪いことにも使われる可能性があるので、MRを使って世界をいい風にするその舵取りが自分たちにとって一番重要だと思います。
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現在は、AKIRAの絵で覆われている渋谷パルコ。
リニューアルし、今秋から営業を再開する予定だ。すでに、牧山パルコ社長の口から、デジタルを駆使した次世代ファッションビルになると宣言もある通り、そこでTIMEMACHINEの研究が活用されるのかもしれない。
MRを活用して、買い物するのが楽しみ!
Psychic VR Lab / 博報堂プロダクツ