BOSEワイヤレスイヤホン完全マニュアル。接続できないなどのトラブル対策も
アメリカ生まれのメーカーまたはブランド、BOSE(ボーズ)。
BOSEといえば、主にオーディオスピーカー、ヘッドフォン、イヤホン、ウェアラブルなどのオーディオ製品を開発・提供しており、多くの家電量販店でもその姿を目にしないことはありません。
クオリティの高さとBOSE独自の抜群のサウンドを保ちながらも、よりグレードアップした新製品を続々と発売しているBOSE。近年では、ワイヤレスタイプのモデルを積極的に輩出しており、世界中の多くの人を魅了しています。
本稿では、そんなBOSEの現行ワイヤレスイヤホンを紹介すると共に、ワイヤレスイヤホンならではの「接続できない」「充電されない」などのトラブル対策についても、分かりやすく解説していきます。
また、同じく人気ワイヤレスイヤホンの「AirPods」「AirPods Pro」とも、スペックを比較していきたいと思います。
BOSEのワイヤレスイヤホンの特徴
BOSE提供
低音の効いたパワフルなサウンドに定評がある、BOSE。そんなBOSE特有の抜群の高音質を保ちつつ、さらに自由度を追求したワイヤレスイヤホンが、近年続々と登場しています。
BOSEのワイヤレスイヤホンは、スポーツユースも想定されているため、つけ心地が良く、外れにくいのが特徴です。
Apple AirPodsと比較
ワイヤレスイヤホンといえば、BOSEと肩を並べる人気なのが、Apple社のAirPods(エアーポッズ)ではないでしょうか。
ここでは、2017年に発売されたBOSEの完全ワイヤレスイヤホン「BOSE SoundSport Free」と、「AirPods」「AirPods Pro」を比較していきます。
BOSE SoundSport Free
BOSE SoundSport Freeは、2017年に発売されたBOSEの完全ワイヤレスイヤホンの現行モデルです。
形はフィット感を重視して設計されているため、装着方法も簡単で運動中でも外れる心配がなく、ストレスフリーで音楽を楽しむことができます。
BOSE特有の低音が効いた迫力のあるサウンドも特徴で、ワイヤレスイヤホンながらもクリアな音質を保っています。
さらに、付属の充電ケースはイヤホンを保護するだけではなく、急速充電が可能。ケースをフル充電することで、2回分の充電をすることができます。
また、電源の入れ方・切り方も簡単で、充電ケースからイヤホンを取り出し、充電ケースにイヤホンを置くだけ。
BOSE自慢の音質の良さだけ出なく、操作性の高さも非常に魅力的なモデルです。
AirPods(2世代)
こちらはAirPodsのQi対応ワイヤレス充電ケース付きのモデル。機能が同じで標準の充電ケースがついているタイプは、2020年3月現在18,259円で販売されています。
AirPodsがBOSEのワイヤレスイヤホンと大きく違うのは、AirPodsはiPhoneやiPad、Mac、Apple Watchなど、Apple製品との互換性に優れているということです。
また、「Hey Siri」と話しかけるか、ダブルタップをするだけで、簡単にSiriを起動することができます。
AirPods Pro
2019年10月末に発売された、AirPodsシリーズ初のProモデル。
従来のAirPodsより進化した点は
・見た目(うどんと呼ばれる縦の軸が短縮)
・落下や紛失を防ぎやすいカナル型に
・3種類のシリコン製イヤーチップが同梱
・アクティブノイズキャンセリング搭載
・外部音取り込みモード搭載
・耳の形に合わせて調節するアダプティブイコライゼーション搭載
・耐汗/耐水に対応(IPX4)
・感圧センサー搭載で、モードの切り替えや操作が簡単に
などがあります。
また、AirPods Proもワイヤレス充電に対応しているものの、同梱されている充電器はUSB-Cケーブルのみです。ワイヤレス充電をしたいという方は、Qi規格のワイヤレス充電器を、ご自身で購入する必要があります。
スペック一覧表
そんなBOSE SoundSport Free、Apple AirPods、Apple AirPods Proのスペックを、一覧表にまとめました。
機種名 | BOSE SoundSport Free | Apple AirPods Pro | Apple AirPods(第2世代) |
---|---|---|---|
発売日 | 2017年11月 | 2019年10月 | 2019年3月 |
価格 | 税込み26,100円 (メーカー小売希望価格) |
32,300円 | 22,789円 (有線充電ケース付きは18,259円) |
カラー | 3色 (ブラック、ミッドナイトブルー、ブライトオレンジ) |
白のみ | 白のみ |
サイズ(本体) | 25mm x 32mm x 30mm | 30.9 mm x 21.8 mm x 24.0mm | 16.5mm × 18.0mm × 40.5 mm |
重量(本体) | 18g / ペア | 10.8g / ペア | 8g / ペア |
サイズ(充電ケース) | 100mm x 38mm x 48mm | 45.2 mm x 60.6 mm x 21.7 mm | 44.3mm × 21.3mm × 53.5 mm |
重量(充電ケース) | 80g | 45.6g | 40g |
ノイズキャンセリング | × | ◯ | × |
耐水性 | IPX4等級 | IPX4等級 | × |
バッテリー持続時間 | 最大5時間 (満充電時) |
最大4.5時間 (アクティブノイズキャンセリングと 外部音取り込みモードをオフにした場合は 最大5時間) Wireless Charging Caseで複数充電時は 24時間以上の再生時間、最大18時間の連続通話時間 |
最大5時間の再生時間、最大3時間の連続通話時間
(1回の充電) Wireless Charging Caseで複数充電時は 24時間以上の再生時間、最大18時間の連続通話時間 |
充電ケース | ◯ | ◯ | ◯ |
ワイヤレス充電ケース (Qi規格) | × | ◯ (別売) |
◯ (ワイヤレス充電ケース付きのみ) |
AIアシスタント | × | Hey Siri | Hey Siri |
音質に関しては、iPhoneに付属されている純正のイヤホンと大差はなく、BOSEの音質に軍配が上がりますが、利便性に関しては、現時点ではAirPodsとAirPods Proの方が優勢といえます。
特に、普段Apple製のデバイスを使用している人であれば、余計に親和性の良さを感じられるのではないでしょうか。
そのため、ワイヤレスイヤホンをこれから購入するという方は、自分が音質にこだわるのか、利便性を重視しているのかで、BOSEのワイヤレスイヤホンにするか、その他のイヤホンにするかなど、判断してみても良いかもしれません。
BOSE提供
また、現在BOSEでは、ノイズキャンセリング機能が搭載されたイヤホンや、AIアシスタント(GoogleアシスタントやAmazon Alex)にアクセスできる機能がついたイヤホンを開発中です。
まだBOSEから正式な発売日は発表されていませんが、2020年に発売予定とのことなので、音質が良くて、かつ機能性も求めるという方は、BOSEの新型モデルの発売を待ってみるのもありかもしれません。
現時点で分かっているBOSEの新作のスペックや新機能については、こちらの記事にまとめたので、興味がある方は読んでみてください。
BOSEのワイヤレスイヤホン
BOSE SoundSport Freeとは違い、完全ワイヤレスイヤホンではありませんが、現在BOSEから発売されている、Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンをご紹介します。
Bose SoundSport wireless headphones
BOSE SoundSport wireless headphonesは、動きやすさを追求し、スポーツに特化したワイヤレスイヤホン。
米国シェアNo.1落し物トラッカーの「Tile」と連携しており、ヘッドホンを紛失しても、BOSEのアプリ「Bose Connect」を使用することで、簡単に見つけることができます。
また、防滴設計が施されているため、雨の中のジョギングや汗をかくような激しい運動をしても、壊れる心配がありません。
Bose QuietControl 30 wireless headphones
BOSE QuietControl 30は、ノイズキャンセルのレベルを12段階にカスタマイズすることが可能なワイヤレスイヤホン。
ヘッドホンの外側と内側にマイクが入っており、余計なノイズはカットしたり、周囲の音を聞こえやすくしたり、環境や状況に合わせて自由にコントロールすることができます。
また、BOSEのアプリ「Bose Connect」を利用することで、Bose Connectに対応しているBOSEのワイヤレスヘッドホンやイヤホンを2台接続し、同時に音楽再生することも可能です。
上で紹介した2機種は、BOSE SoundSport Freeとは異なり、完全フルワイヤレスイヤホンではありませんがBluetoothに対応しています。
コード(ケーブル)つきの方が落ち着くという方や、落ちるのが不安だという方は、コードありのワイヤレスイヤホンを検討してみるのもありかもしれません。
よくあるトラブルと対策
ここでは、ワイヤレスイヤホンにありがちなトラブルと、その対策について解説していきます。
Bluetoothに接続できない
一般的なワイヤレスイヤホンでよくありがちなのが、「Bluetoothに接続できない」というトラブル。
BOSEのワイヤレスイヤホンは、無線の安定性と電波強度が最大になるよう設計されていますが、BOSEのイヤホンとBluetooth機器の間に障害物などがある場合は、上手く接続されない場合があります。
また、BOSEワイヤレスイヤホン充電中は、Bluetooth機器(スマートフォンやPCなど)との接続が中断されます。
もしそれらの原因に心当たりがない場合は、以下の2つの操作を試してみてください。音ズレなどの問題も、この方法で解決できる場合があります。
BOSEのイヤホンを再起動する
①BOSEのイヤホンを充電ケースに入れて、蓋を閉めてから、イヤホンの電源を切ります。
②BOSEのイヤホンを充電ケースから取り出し、電源を入れます。
③電源が入ったら、もう一度デバイスに接続を試してみてください。
接続された場合は上の動画のように、Bluetoothインジケーターが白く点滅します。
BOSEのイヤホンのペアリングリストを消去する
片方のイヤホンの音が聞こえない
BOSEのワイヤレスイヤホンは、通話中はアナログに切り替わるため、左側からは音が出ません。
もし、通話時以外で音声が片耳しか聞こえない場合は、これらの操作を試してみてください。
充電ケースに入れて取り出す
それでも片耳が聞こえないようであれば、
・先ほどの方法でBOSEのイヤホンのペアリングリストを削除する
・別の音源やストリーミングサービスで試す
・BOSEのイヤホンを別のデバイスに接続してみる
・デバイスのBluetoothをオフにし、再度オンにする
などの方法を試してみてください。
BOSEのイヤホンが充電できない
BOSEのイヤホンが充電されない場合は、これらのことが考えられます。
・BOSEのイヤホンが充電ケースにしっかりと接続されていない
・充電ケース自体のバッテリー残量が不足している
・充電ケースかイヤホンの充電部分に、ホコリが溜まっている
・BOSEのイヤホンが温度の高い所か温度の低い所に置かれている
BOSEのイヤホンが、高温または低温の場所に置かれていた場合は、イヤホンを室温に戻してから再度充電を試してみてください。
それでも解決しない場合は、BOSEのサポートセンターから問い合わせをしてみましょう。状況に応じてBOSE製品の修理や新品交換などの手配をしてくれます。
まとめ
近年、様々なメーカーから続々とリリースされている、ワイヤレスイヤホン。
さらに最近では、「BOSE SoundSport free」をはじめ、コードのない完全ワイヤレスイヤホンが注目を集めています。
Bluetoothを接続しなくてはならないことから、ワイヤレスならではの弱点なども多少見られるものの、それ以上にBOSEのワイヤレスイヤホンは、操作性や利便性の高いことが、支持されている人気の秘密ではないでしょうか。
音楽好きにとっては、体の一部とも言えるイヤホン。この記事が、あなたの音楽ライフをより素敵なものにするきっかけとなりますように。
(価格はAmazon、2020年3月時点)
関連記事はこちら
オーディオの記事はこちら
-
LINEの友達登録をお願いします!
LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!
XでMoovooをフォロー!
Follow @moovoo_