
Surfaceのマウスの選び方。純正品以外でおすすめの使い方を解説
MicrosoftのSurfaceシリーズはタブレットとノートPCの良いとこ取りをした名ガジェットです。本体は携帯性に優れ使い勝手も申し分ありませんが、純正品のマウスについては少し問題ありかと思います。いちユーザーとして率直な使い勝手と代替案をレビューします。
純正品について
Surfaceには下記2つの純正品のマウスがあります。Surface proやSurface goと共通なので本体と同じ売り場に並んでおり、目にした人は多いと思います。しかし値段が普通のマウスとしては若干高めなので導入を見送った人も多いのではないでしょうか。
こちらのモバイルマウスはBluetooth接続のシンプルなマウスで、右クリック・左クリックとホイールだけの構成が実用的です。バーガンディ、コバルトブルー、グレーの3色から選べるので、キーボードと合わせるのも良いでしょう。フラットなので持ち運びの際にはおすすめです。
もう一つは Arc Mouseという名称で、アーチ型をしていますがフラットに変形させることが可能です。こちらもモバイルマウスと同様に携帯性を重視しています。
Surfaceの純正マウスが高さにこだわっているのは、下記の画像のように純正キーボード付の本体と高さを出来るだけ揃えるためだと思われます。

この薄さなら簡単にバッグに収まるので携帯性は抜群で過去最高ですし、軽くて接続もスムーズ、カーソルの反応も特に申し分ありません。非常に洗練されたフォームなのでSurface用の純正マウスとしてふさわしいクオリティがあると断言できます。
使い勝手に難アリ
以上、マウスの外形的なスペックについてレビューしましたが問題は使い勝手です。実際に使ってみると平たい形状は手に収まりづらく、違和感があって何とも使いづらいのです。
指を曲げる際に平たいマウスとの間に隙間が出来たり、手の平が浮いてしまうので落ち着きません。実際、エレコムやロジクールといった有名ガジェットメーカー製の平たいマウスが見当たらないのは単純に形状がふさわしくないので使いづらいからでしょう。
これは曲線のあるArc Mouseも同様で、持ち運びには便利ですが一般的なマウスに慣れた人は落ち着かない思いをするはずです。これはいちユーザーの意見ですが、Amazonなどのショッピングサイトのレビュー欄を見ても同様のコメントが見つかります。
Surfaceはタブレットモードでも使えるので、画面がタッチスクリーンです。指でスライド出来るので、元々マウス使用の頻度を少なく見積もって設計されているのかもしれません。
しかしどうしても作業中に画面タッチでスクロールするのが馴染まない人は、手になじむマウスを使った方が作業効率が上がるかと思います。
非純正品マウスのおすすめ
そこで非純正品マウスとして下記の2つをおすすめします。
一つは安心のエレコム製無線 2.4Ghzマウスです。進むと戻るボタンがサイドについた5ボタンマウスで手になじみやすく、マイクロソフト純正品の半額以下という価格も手頃なので誰にでもお勧めできます。ペアリングの感度も良く、かくかくしたり、途切れたりすることはありません。
二つめはエレコムと並ぶ安心のロジクール製の有線マウスです。価格は最安値に近く極めてシンプルな構造です。右クリックと左クリックのみで機能を割り振るボタンもありません。電源不要なのでUSBに差し込めばどのパソコンでも動きます。シンプルな使い勝手の良さがおすすめです。
これら2つのマウスは安心と実績のブランドなのでコストパフォーマンスが最高レベルです。手になじむので違和感なく使えるでしょう。
これら2つのマウスをSurface本体のUSBコネクタに接続すれば問題なく使えます。
ただしここで一つ問題があります。それはSurface本体の仕様としてUSBコネクタが1つしかついていない点です。レシーバーを差し込んだり、有線のUSB接続をするとコネクタが埋まってしまうのでUSBメモリを接続する際に抜き差しする必要がありますし、スピーカーと繋ぐとマウスが繋げません。その点、純正マウスはコネクタ無しで繋がるのでUSBをふさがないのです。
そこでSurface本体の拡張性の無さを補うためにおすすめのガジェットがこちらです。
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コネクタを増やすおすすめガジェット
単純にUSB接続のハブを買ってきても良いのですが、おすすめはサンワダイレクトのドックです。
映像出力・HDMI出力・USBハブ3ポート・有線LAN・USB3.1 Gen1・USB充電を備えた多機能なドックです。シンプルで拡張性に乏しいSurfaceを一気にデスクトップPCと同等まで引き上げてくれます。
上記は現行バージョンのモデル(2020年1月)ですが、一つ前のバージョンは下記になります。

Surface本体背面に挟んで固定出来るので場所を取りませんし、本体との一体感がなんとも言えず気に入っています。残念ながら量販店では手に入らず、Amazonなどの通販でしか購入出来ませんが手に入れる価値はあるかと思います。

ドックを付けると折りたたむ事が出来なくなるので携帯性が落ちますが、個別に持ち歩いても問題ない位に軽いので携帯性も十分です。多少なりと言えどもセッティングの手間があるので、隙間時間にあわただしく仕事をするのには向かないかもしれませんが、出張先のホテルで仕事をしたい。といった時には非常に役立ちます。
また単純なUSBハブはLANケーブルやHDMIのコネクタはありませんが、ドックには付属しています。Surfaceをコネクタの多さという面でレッツノート並みに増設できるドックは、あまり持ち運ばず据え置きで使う人には特におすすめできるでしょう。
なお、純正品のドッキングステーションもあります。
こちらはコストパフォーマンスの面で難アリと言わざるを得ませんが、サンワダイレクト製よりも高性能です。Mini DisplayPort×2、ギガビット イーサネットポート×1、USB 3.0 ポート×4、オーディオ出力ポート×1がついているのでほぼ全てをカバーしています。
ドッキングさせることは出来ませんが、据え置きで使うのであればSurfaceを最大限まで拡張できるのです。純正ドックはビックカメラなどの量販店でも手に入るので本体とまとめて購入するのも選択肢の一つかと思います。
まとめ
量販店のマウス売り場に行くと常に大量のマウスが陳列されています。様々な形状、様々な機能を持ったマウスが大量にリリースされているのは、作業効率に大きく影響するからです。
純正品だからといって、必ずしもそれがベストの選択というわけではありません。自分が馴染んだキーボードを使うのと同じように、沢山の種類の中から手に合うマウスを選ぶべきです。
Surfaceの場合はポートの数がネックになっていましたが、ドックやハブを使えば増やす事も出来ます。自分自身のSurface運用方法に合わせて周辺機器を選びましょう。
※価格はいずれもAmazonの2021年4月時点のものです。