作例あり！Canon EOS 5D Mark Ⅲを使ってみた
憧れのフルサイズ、Canon EOS 5D Mark Ⅲ。写真を仕事にしている人から、趣味で楽しむ人まで、幅広い人々に愛用されています。フリーランスのカメラマンである筆者が経験を交えて、Canon EOS 5D Mark Ⅲの魅力についてお伝えします。
目次
Canon EOS 5D MarkⅢのスペック
※ 商品価格はAmazonでの2019年11月時点のものです
販売開始から7年経過していますが、今も尚、たくさんの方に愛用されているカメラです。そのスペックをご紹介します。
| 大きさ | 約152 × 116.4 × 76.4 mm |
|---|---|
| 質量 | 約860g（本体のみ） |
| 撮影素子 | 高感度・高解像度大型単板CMOSセンサー |
| 有効画素数 | 約2230万画素 |
| 有効センサーサイズ | 約36.0×24.0mm（35mmフルサイズ） |
| 画像ファイル形式 | JPEG、RAW |
| シャッター速度 | 1／8000～30秒 |
| ISO感度 | ISO100～25600 |
| 記録媒体 | CF、SD |
スペックもさることながら、ISO感度もシャッター速度も幅広く、自由度が高いカメラということが読み取れます。
Canon EOS 5D MarkⅡ、MarkⅢ、MarkⅣを比べてみよう
MarkⅢのスペックがわかったところで、他のものと比べるとどうでしょうか。2008年発売の Canon EOS 5D MarkⅡ、2012年発売のCanon EOS 5D MarkⅢ、2016年に発売のCanon EOS 5D MarkⅣとの比較をご紹介します。
| 5D MarkⅡ | 5D MarkⅢ | 5D MarkⅣ | |
|---|---|---|---|
| 大きさ | 152×113.5×75mm | 152×116.4×76.4mm | 150.7×116.4×75.9mm |
| 質量 | 約810g（本体のみ） | 約860g（本体のみ） | 約800g（本体のみ） |
| 有効画素数 | 約2110万画素 | 約2230万画素 | 約3040万画素 |
| 有効センサーサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ |
| スロット数 | 1 | 2 | 2 |
| 画像ファイル形式 | JPEG、RAW | JPEG、RAW | JPEG、RAW |
| 測距点 | 9点+アシスト6点 | 61 | 61 |
| シャッター速度 | 1／8000～30秒 | 1／8000～30秒 | 1／8000～30秒 |
| ISO感度 | ISO100～6400 | ISO100～25600 | ISO 100～32000 |
| 連続撮影速度 | 最高約3.9／秒 | 高速：最高約6.0/秒 低速：最高約3.0/秒 静音：最高約3.0/秒 | 高速：最高約7.0/秒 低速：最高約3.0/秒 ソフト：最高約3.0/秒 |
| 動画 | 1920×1080(Full HD) 640×480(SD) | 1920×1080(Full HD) 1280×720(HD) 640×480(SD) | 4096×2160(4K) 1920×1080(Full HD) 1280×720(HD) |
| 無線LAN | 無 | 無 | 有 |
| 記録媒体 | CF | CF、SD | CF、SD |
大きさ・質量・センサーサイズは変わりませんが、各項目において改良が重ねられてきたということがわかります。画素数はMark ⅡからMarkⅣで1,000近く高くなり、その画質の良さを読み取ることができます。また、測距点はMark ⅡからMarkⅢ間で大幅にアップし、よりピントが合いやすくなり、ISO感度も数字の上昇から夜間の撮影にも難なく対応できました。
Mark ⅡからMarkⅢ間でスロットが2つとなり、コンパクトフラッシュとSDカードの併用が可能になりました。データの破損などまさかの出来事が起きても安心です。
Canonのデジタル一眼レフカメラで初の動画撮影機能が搭載されたカメラがMarkⅡになりますが、MarkⅣでは何と4K動画も撮影できるようになりました。
Mark ⅢからMarkⅣ間で特に目立った点は、無線LAN搭載と液晶画面がタッチパネルになったことです。撮った写真がすぐに携帯等に送れるという機能は、現代の私たちにとっては嬉しい機能です。
価格を見てみると、新品の場合MarkⅢとMarkⅣでは5万円ほどの違いがあります。MarkⅢの場合は、中古市場も充実しており、さらにお安く手に入れることも可能です。なお、MarkⅡは現在新品と巡りあえる確率は極めて低いです。
スペックや価格と相談しながら、自分にあったカメラを選ぶようにしましょう。
Canon EOS 5D MarkⅢの作例
実際にCanon EOS 5D MarkⅢを使って撮影してみました。
ポートレート
本体：Canon EOS 5D Mark Ⅲレンズ：EF85mm F1.8焦点距離：85ISO感度：640絞り：F1.8シャッター速度：1/125
MarkⅢは、人物撮影で使われることが多いカメラです。Canon独特のオレンジがかった柔らかい色彩が、人物の魅力を引き立てています。ただカメラが大きいため、被写体に警戒されてしまうことも多々あります。この写真は、中望遠レンズを用いて遠くから撮影。自然な表情をおさえることができました。
スナップ
本体：Canon EOS 5D Mark Ⅲレンズ：EF24-105mm F4L IS II USM焦点距離：105ISO感度：100絞り：F6.3シャッター速度：1/200
カメラが設定してくれるモードもあるので、スナップやイベントなど咄嗟のときの撮影でも大丈夫です。写真を撮る上で大切なことは、その瞬間を捉えること。連写機能も優れているので、瞬間を逃さず撮影することができます。
料理
本体：Canon EOS 5D Mark Ⅲレンズ：EF24-105mm F4L IS II USM焦点距離：105ISO感度：5000絞り：F4.5シャッター速度：1/100
こちらの写真は特にライティングをせず、店の照明のみを使って撮影しました。普通にシャッターを切るだけでも、このように鮮度の高い写真を撮ることができます。解像度が高いということが、MarkⅢの魅力の一つです。
物
本体：Canon EOS 5D Mark Ⅲレンズ：EF85mm F1.8焦点距離：85ISO感度：100絞り：F2シャッター速度：1/200
MarkⅢは物撮りでもその力を発揮。奥行きがある迫力のある写真を撮ることができます。ちなみに、ポートレートの写真と同じレンズで撮っています。色彩もボケ感も、その被写体に応じて楽しむことができます。
夜景
本体：Canon EOS 5D Mark Ⅲレンズ：EF24-105mm F4L IS II USM焦点距離：88ISO感度：5000絞り：F4シャッター速度：1/125
こちらは、ストロボは天井にバウンスさせて撮った写真です。玉ボケを美しく撮ることができました。写真を大きく引き伸ばしたとしても、ノイズがほとんど気になりません。夜間の撮影にも強いということが、MarkⅢの良いところです。
中古について
Canon 5D MarkⅢの購入を検討する際、中古を視野に入れている人も多いかと思います。「中古ってどうなんだろう」「すぐに壊れそうだよね」というイメージを持っている人もいるかと思いますが、こちらの記事でもご紹介している通り、私の持っているCanon 5D MarkⅢの一台は中古で購入したものです。
３年程使用していますが、今のところトラブルはありません。安心できるところから購入することが大切になりますが、中古での購入もおすすめです。
Canon 5D MarkⅢを使ってみよう
Canon 5D MarkⅢについてご紹介しました。最新の機種ではないものの、まだまだ魅力的なカメラで多くの人から愛されています。現在は、中古やレンタルサービスなども充実しており、気軽に楽しめる時代となってきました。Canon 5D MarkⅢを手に入れ、使ってみましょう。
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