Amazon FireHD10、使えるアプリは? ネット、マイクラ…快適さをレビュー

信原 一貴
公開: 2019-12-10

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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 Amazonのタブレット「Fire HD 10」の第9世代が今秋発売されました。「パワフルでスピーディー」をうたい、税込み15,980円のお手頃価格で注目を集めています。ただ、速さや使い勝手は実際どうなのでしょうか。Amazonの最新タブレット3機種を使って比べたうえで、徹底レビューします。


 箱を開けると、おなじみの口元がにっこり。
 最上級モデルを入手したユーザーへの感謝でしょうか。

Fire HD 10のスペック

 Amazonが販売中なのはFire7、FireHD8、FireHD10の3機種。画面サイズが7インチ、8インチ、10.1インチと異なります。
 FireHD10を手に取り、まず感じるのが「大きい」ということです。

 本体は長さ26.2cm×幅15.9cm×厚さ0.98cm。
 3機種とも厚さはほぼ変わりませんが、縦横のサイズ感は大きく違います。
 FireHD10は、もっとも小さいFire7と比べると長さが約6cm、幅が約4cm大きくなっています。

 両手で縦に持つと、自重でややグラつく大きさ。
 テーブルの上などに置き、両手で横向きに持つのが一番快適でした。

 いろいろなものと並べると、こんな感じです。

 FireHD10の重さを計ってみるとカタログ値とほぼ同じ499g。やや分厚い文庫本2冊と同じくらいで、十分持ち運べる重さ。
 ただサイズ的にはかなり大きく、女性用の小ぶりなバッグだと入りません。自宅内での使用がメインになる人も多いでしょう。 

 実際にいろんなメディアを楽しんでみると、解像度1920x1200の大画面の迫力は想像以上。
 マンガはコミック本以上の大きさで楽しめますし、Fire7やFireHD8では狭くて読みにくかった雑誌も実物と同じような感覚で読めます。
 
 さらに本領発揮するのが、動画視聴です。
 画面が近い分、映画やアニメを見ると一層迫力が。YouTubeでは関連動画一覧などを表示させてもスペースに余裕があるので、快適な大きさで動画が楽しめます。
 ステレオ音声が間近から響き、没入感がありました。ただ音質には限界があるので、より良い音で楽しみたい方はイヤホンなどの活用を検討してみてください。

 このあと詳しく書きますが、3機種の中でもFireHD10の性能は突出して高く、ゲームやウェブ閲覧がキビキビ動いてストレスがありません。
 FireHD10は、動画やゲームを大画面でストレスなく楽しみたい、そんな人に特におすすめです。

3モデルの比較
Fire 7 Fire HD 8 Fire HD 10
税込み価格 16GB=5,980円
32GB=7,980円
16GB=8,980円
32GB=10,980円
32GB=15,980円
64GB=19,980円
ディスプレイサイズ 7インチ 8インチ 10.1インチ
ディスプレイ解像度 1024 x 600 1280 x 800 1920 x 1200
大きさ 192 x 115 x 9.6mm 214 x 128 x 9.7mm 262 x 159 x 9.8mm
重さ 286g 369g 504g
おすすめ
  • Amazon
  • Fire HD10 タブレット

  • 大画面で迫力のエンターテイメントを

 ちなみにFire7は上着のポケットにも入るコンパクトサイズ。気軽に持ち出せるので、音楽プレーヤーのような使い方ができます。小さいですがマンガや小説は十分読みやすい画面サイズ。価格が最も安いので、スピーカーがモノラルなど機能が抑えられている部分もあります。

 FireHD8はポケットには入りませんが、バッグになら楽に入る大きさ。画面サイズがFire7より縦横1~2cm伸びたことで、動画や雑誌の見やすさがアップ。携帯性を確保しながら、さまざまなエンタメがオールラウンドに楽しめるモデルです。

ウェブもマイクラも断トツ

 ただアマゾンの端末は、価格が抑えられているだけに性能は大丈夫?と感じる人もいるでしょう。
 そこで3機種を実際に定番アプリで計測してみました。
 結果は…FireHD10の性能が突出して高い。
 CPU性能はGeekBench3のマルチコアスコア、グラフィックはBASE MARKによる測定です。

 でも、スコアだけではきちんと動くのかよく分かりません。
 実際に3機種を並べて、比較してみました。結果を短い動画にしました。

 ウェブ表示も人気ゲーム「マインクラフト」の起動も、FireHD10がもっとも速いことが分かります。Fire7もFireHD8も単体で使えば、遅いとは感じないレベルですが、HD10のサクサクさには太刀打ちできません。
 音楽や動画視聴ももちろんスムーズ。

 さらにマインクラフトを遊ぶと、FireHD10は空を飛んでも遠方の風景が滑らかに表示されていきます。Fire7やFireHD8でも普通に遊べるのですが、歩いていると時々描画がカクつくことがありました。

 FireHD10の1920x1200の大画面も、マイクラのようにあちこちを見渡すゲームでは大きなメリットです。タブレットながらゲーム専用機に負けないほど快適に遊べました。

アレクサに対応!Showモードにも

 今年4月のアップデートで、FireHD10でも音声サービスのAlexa(アレクサ)が使えるようになりました。もちろん10月発売の第9世代も対応しています。

 本体をタップしなくても、話しかけるだけでAlexaが反応する「ハンズフリーモード」が使えるように。呼びかけて音楽再生したり、天気予報をきいたり、ぐっと便利になりました。Alexaにオリジナルの「テクノロジーの歌」や「ゴーゴーソング」を歌ってもらうこともできます。

 大画面の利点を生かして、常に天気や時刻を表示させる「Showモード」にも対応。ディスプレー付きスマートスピーカー、Echo Showのような使い方ができます。以下の写真はShowモードに切り替えた画面。Fire7はShowモードには非対応です。

充電はどのくらいもつ?

 Amazonの発表によるとFireHD10のバッテリーもちは、最大12時間!
 大画面・高性能なのに3機種でも最も長く使えます。Fire7は最大7時間、Fire HD 8の最大10時間です。

 またバッテリー空からフル充電までの時間を計ってみたところ、FireHD10は3時間50分で終わりました。
 対してFire7は3時間9分、FireHD8は4時間43分。HD10はバッテリーもちが良いわりに、素早く充電できることが分かります。

 HD 10が3時間50分と短時間でフル充電できるのは、最大9Wのアダプターが付属しているからです。Fire7とFireHD8のACアダプターは小型な代わりに最大5Wまでの出力です。

 計測してみると、実際に9W前後で給電されていました!

GooglePlayは使えない?

 Fireタブレット3機種の大きな特徴が、Amazonのサービスと一体化していることです。
 ホーム画面に本、ビデオ、ゲームなどのメニューが並び、購入から視聴まで一台で完結できます。

 ただAndroidタブレットで一般的な「GooglePlay」が入っていないという注意点があります。
 代わりにAmazon独自のアプリストアを使うのですが、収録されていない人気アプリがあるのです。

 たとえばGoogleの公式アプリは使えません。
 しかしお手上げではなく、代わりの手段があります。YouTubeはWebで見れるほか、Google以外から出ている視聴アプリが使えます。GmailやGoogleカレンダーはアマゾンのアプリで同期して、見ることができます。

 一方でLINEやポケモンGO、FGOなどは代替アプリがさすがに見当たりません。こうしたアプリを使うには、普段持っているスマホなどでカバーする必要があります。

 代表的なアプリの有無をまとめましたのでご覧ください。

公式アプリの有無
SNS メディア ツール ゲーム
ある Twitter
Facebook
Instagram
Netflix
Hulu
Spotify Music
DAZN
AbemaTV
Outlook
Dropbox
Evernote
Minecraft
荒野行動
モンスターストライク(モンスト)
パズル&ドラゴンズ
ない LINE dマガジン
楽天マガジン
Apple music
LINE MUSIC
RakutenTV
Gmail、Googleマップなど
Excel,Word
ポケモンGO
ドラゴンクエストウォーク
Fate/Grand Order

MicroSDカードで容量増強

 FireHD10には内部容量32GB(15,980円)と64GB(19,980円)の2モデルがあります。32GBの違いで4,000円の価格差を、大きいとみるか、小さいとみるか。

 iPadなどとの違いは、MicroSDカードに対応していてデータ容量を増やせることです。
 FireHD10は最大512GBまで追加可能なので、まず容量には困りません。

ストレージ容量の比較
Fire 7 Fire HD 8 Fire HD 10
16GB 5,980円 8,980円  
32GB 7,980円 10,980円 15,980円
64GB     19,980円
microSDカードで追加可能な容量 512GBまで 400GBまで 512GBまで
おすすめ
  • Samsung
  • microSDカード128GB

  • 税込み1,620円(Yahoo!)
  • 高速・大容量のカードが手頃な価格で

 Amazonでは32GBのmicroSDカードが1,000円弱、128GBが3,000円弱で買えるためmicroSDカードで増量したほうがお得です。

便利な使い方を紹介

キッズモデル、FreeTime楽しむならお得

 FireHD10には、子ども向けの「キッズモデル」が用意されています。

 キッズ向け保護カバー、2年間の故障無償対応、1年間のAmazon FreeTime Unlimitedがついて、通常本体より4,000円アップの税込み19,980円。

 Amazon FreeTime Unlimitedは子供むけの書籍やビデオ、学習用アプリなど数千点のキッズコンテンツが楽しめるサービスです。プライム会員だと本来月額480円、1年間だと5,760円相当なので、このサービスを活用するだけで元は取れる計算です。

おすすめ
  • Amazon
  • FireHD10 キッズモデル

  • 人気のディズニー絵本や図鑑も、これ一台で

 Fireタブレットは、一台を親子で使い分けるための機能がとても充実しています。
 私も最初みたとき「こんなに細かく設定できるんだ」と驚きました。

 子どものためにデザインされたホーム画面が用意され、親のホーム画面にはパスコードで入れないようにできます。
 1日の使用時間に制限をかけたり、夜間は使用不可にすることも。

 機能を制限するだけでなく、子どもが学習コンテンツを進める目標を決めたりと多彩な設定が可能です。

スクリーンショットを撮る方法

 ネットでの情報ニーズを調べると、メモ代わりに役立つFireHD10のスクリーンショット機能を探している人が多くいます。

 スクショをとりたい画面を表示したら、本体上の電源ボタンと音量を下げるボタンを同時押しします。
 三つ並んでいるボタンのうち、両端を押すと覚えてください。

 少しコツが必要で、二つのボタンを同時に押し込むのがポイント。すぐに反応して、撮れたスクリーンショットが縮小表示されます。

 画像はドキュメントアプリで「ローカルストレージ」→「Pictures」→「Screenshots」とフォルダを進むと保存されているほか、Amazon Photosのアプリでも閲覧できます。

FireHD10を初期化する

 FireHD10本体の初期化方法を調べている人もネットに多くいました。
 こちらは設定アプリを開き、画面下方にある「デバイスオプション」をクリック。

 その先の画面にある「工場出荷時の設定にリセット」を押すと初期化できます。
 アカウント情報やダウンロードコンテンツがFireHD10内部から削除されるので、よく確認のうえご使用を。

PICK UP

  • Amazon
  • Fire HD10タブレット

 Amazonタブレットの最上位機種FireHD10にスポットを当てて紹介してきました。
 手頃な価格、大画面なうえに高い性能を秘めたモデルです。

 Amazonが展開している3機種は個性派ぞろい!
 ライフスタイルにあった一台を選んでください。

おすすめのカバーはこれ

 最後に本体購入時に悩みがちな、保護カバーや保護フィルムのおすすめ商品をご紹介します。

おすすめ
  • OAproda
  • Fire HD10 保護フィルム

  • 業界最高レベルのハードコーティング技術でタブレットを守る!

  • 旭硝子製の強化ガラスを使用した保護シート。気泡が入りにくいため簡単に貼りやすく、飛散防止加工もバッチリ。Fire 7やFireHD8に対応した商品もあります。

 最上級モデルのFireHD10は画面も大きいので、がっちり守れる保護シートがあると安心です。

おすすめ
  • Amazon
  • Fire HD10 2019年発売 第9世代用 純正カバー

  • Amazonが設計したFire HD10にぴったりのカバー!

  • 横にも縦にも使えるスタンド機能付きで、ハンズフリーでFire HD 10を楽しめる! カバーについたマグネットでしっかり閉じることができます。カラーは全部で5種類。

 安心のAmazonの純正カバーは、自在に立てられる利便性がうれしい。もちろん各モデル用があります。


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