【本音で読者レビュー】逸品だがコスパは「？」　Logicool「MX ERGO」

Moovoo読者

公開: 2019-10-30

マウス大手のLogicool（ロジクール）のトラックボールマウス「MX ERGO」。多機能さが売りですが、果たして実際の使い勝手はどうなのか。Moovoo読者にレビューしてもらいました。本音のレビューをご覧下さい。

M570と徹底比較！軍配は……？｜小坊主さん（40代男性・会社員）

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M570と徹底比較！軍配は……？｜小坊主さん（40代男性・会社員）

2017年9月の発売以来ずっと気になっていた「MX ERGO」。ネットのレビューを読み漁るのはもちろん、店頭のデモ機も機会あるごとにいじくり回してきましたが、1万円オーバーのプライスタグに躊躇し購入にはいたらないまま。此度Moovooのレビュー企画で運良くゲット！
なお、そんな私のトラックボール歴は20年弱。ここ5、6年は同じくロジクールのM570を愛用。

さて、2週間使ってみて本音でレビュー、ということなんですが、熱量の高いファンが多い「ロジクールのトラックボール」である上に発売から2年も経っているだけあって、すでに割と詳しい内容まで語り尽くされちゃっています。そんなわけで詳しい紹介は割愛しますので、気になる方は「MX ERGO レビュー」でググってみてください。

M570と比べながら2週間使ってみた感想
▽とりあえず重い。総重量260g。M570は140g。主な差は底面プレートの94gから。
▽上面がラバー素材になって上質感は増した一方で、ホコリや手垢は目立ちやすく拭き取りにくい。加水分解による経年劣化も心配。
▽ボタン類のクリック音、ホイールのスクロール音は大きめ。
▽ボールの転がり具合はM570と変わらず。
▽「精密スイッチ」でカーソル速度を切り替えられるのが便利。図面加工等、ピクセル単位での修正作業時に重宝。
▽傾斜角を0°と20°から選べるようになっているのは無駄に思える。20°固定でその分軽いほうが嬉しかった。ただ、初めてトラックボールを使う人には0°のほうが馴染みやすいかも。
▽20°だとM570より傾斜がきついが、すぐに慣れるし、手首にはより優しい（人間工学的には50°くらいがベストらしいので、もう10°傾けてもよいかも）。
▽USBレシーバーを収納できなくなったのは残念。Bluetoothに対応したのでUSBレシーバーは必ずしも必要ではないのだが、付属するからには収納できたほうが便利。

ボールがものすごく取り外しにくくなった。ボールと支持球の定期的な掃除は不可欠なので、地味にわずらわしい。

底面プレートを磁石だと書いているレビューもあったが、磁石は本体側に備わっている模様。プレートがかなり勢いよくひっつくので強力な磁石を使っているのかと思いきや、冷蔵庫にびったりくっつくほどではなかった（段差にひっかかるまで緩やかに滑り落ちていった）。

MX ERGO、評判に違わぬ良好な使い心地でした。ただ、自腹で買うかとなると悩むところ。MX ERGO固有の機能（精密スイッチ、横スクロール可能なホイール、2台のPC間で自由に行き来できるFlow）に絶対的な価値を感じるなら買ってもいいかも。個人的には精密スイッチ以外に大きく惹かれるところがなかったので、半額で買えるM570の勝利としたいと思います。