「POCKETALK(ポケトーク)」の使い方を徹底解説! 初期設定〜使用まで
音声翻訳機で人気の「POCKETALK (ポケトーク)W」。買ってはみたものの、使い方がいまいちわからない、あるいは購入しようと思っているけど、どんな風に使うのか知りたい……そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初期設定から言語変更、実際に翻訳するまでを、実際に私が使った写真や動画を交えて解説していきます。基本的な操作方法をマスターして、海外旅行や海外出張を素敵なものにしましょう!
目次
ポケトークとは……
ポケトークの初代が発売されたのは2017年12月。およそ1年たち、18年9月に発売されたポケトーク Wは、初代と比べて以下のような点がパワーアップしています。
- 11言語が新たに追加
- エンジンの追加により翻訳精度が向上
- LTE通信で翻訳スピードが最大7.5倍
- ディスプレイも従来比3.2倍で見やすくなった
さっそく使い方を解説していきます。
<準備編①>充電をする
ポケトーク Wを開封したら、使用前にまずは充電しましょう。工場出荷状態でも、ある程度の充電はされていますが、念のため、使用する前に充電しておくと良いでしょう。
上の写真は、ポケトーク W本体と、付属のUSBコネクタです。充電は、本体下部のポートに付属のUSBコネクタを接続して行います。
充電用ポートはこんな風になっています。
ただ、ご注意下さい。ポケトーク Wに付属されている充電器はUSBポート( USBコネクタ)のため、そのままでは家庭用コンセントに差し込むことができません。
家庭用コンセントで充電したい場合は、下図のような別途市販のUSB充電器(USB ACアダプター電圧:5Vまで、電流:0.5A~2.4A)を購入する必要があります。
1回の充電で、連続利用で約7時間、待機状態では約10日間持続します。
また、充電時間は充電環境により、所要時間が変わります。同梱ケーブルを使用し、電圧5V、電流1.8AのUSB電源タップに接続した場合は、約135分かかります。(使用環境や設定などにより、変動します。)
そのため、ポケトークの利用前にはあらかじめ前もって充電し、満タンにしておくと良いでしょう。
<準備編②>電源のON/OFFをする
本体の右側にある電源ボタン(上の写真の赤い丸部分)を4秒以上長押しすると、電源を入れたり、電源を切ったりすることができます。スリープモードにしたい場合、またはスリープモードを解除したい場合は、短く押します。
上の動画は電源ボタンをオンにしたところ。ボタンを強く押す必要はなく、ソフトタッチで問題ありませんでした。「電源が入らない」「電源が切れない」という方は、ボタンを押した状態で4秒以上待ちましょう。
<初期設定編①>ネットワーク設定をする
ポケトーク Wは、内蔵のモバイル通信機能(3G/4G)により、128の国と地域で、設定不要で使用することができます(SIM内蔵モデルを購入した場合)。
また、WiFi接続や、スマホとのテザリング(ペアリング)も可能です。
ここでは、そんな各ネットワーク設定の仕方や音量調節など、実際に使用する前に必要な初期設定の仕方をご紹介します。
まず、タッチパネル(画面)の左側にある設定ボタン「≡」(ハンバーガーボタン)をタップします。赤い丸で囲った部分です。
すると、設定画面が開きます。
設定画面上部の「データ通信(4G)」「WiFi」「Blootooth」の中から、接続したい通信方法を選択(タップ)します。
SIMカードについて
ポケトーク Wは、インターネット環境が必須です。WiFi環境がなく、データ通信(3G・4G)でインターネット接続をする場合、専用グローバルSIMカードが必要です。
専用SIM内蔵モデルを購入した場合は、専用グローバルSIMが既に本体に内蔵されており、月額料金や通信料などもなく、2年間使い放題で使用することができます。
常にWiFiやスマホでのテザリングでインターネット接続をする方以外は、本体購入時に専用グローバル専用SIM内蔵モデルを購入することをおすすめします。
ただし、2年の期限が切れてしまった場合は、新たにまた専用SIMカードを購入する必要があります。
世界130以上の国と地域に対応
2022年6月現在、ポケトークは74言語で音声とテキスト、11言語でテキストのみ対応しており、その数は計85言語です。
なお、ポケトーク Wでデータ通信ができる言語・地域は以下の通りです。
WiFiに接続する方法
WiFiに接続する場合は、WiFiのマークをタップし、右上のボタンがONになっていることを確認した上で、接続したいWiFiのSSIDを選び、パスワードを入力します。
ONになってない場合は、WiFiのマークをタップし、右上のボタンをタップします。「・」ボタン(赤い丸で囲った部分)が赤くなり、接続したいWiFiのSSID一覧が表示されるため、自分の使用している機器のSSIDを選択し、必要であればパスワードを入力してください。
スマホをテザリング(ペアリング)し、ルーター代わりに使用する場合も、同じ方法でできます。
ポケトークは、オフライン(インターネット接続なしの状態)で利用することができません。理由は、クラウド上で最新・最適な各種エンジンと高い処理パワーを用いているからです。
ポケトークは、インターネットに接続することによって、正確な音声認識や文字変換など、質の良い翻訳、また、端末単体では実現できない、双方向での高い翻訳精度を保っているのだそうです。
<初期設定編②>表示言語の設定をする
設定画面から「システム言語」のメニューをタップし、変更後に表示したい言語を選択します。そして右上にある「OK」ボタンを押せば完了です。(初期設定は日本語に設定されています)
<初期設定編③>音量を調節する
上の動画のように、スライダーを左右にスワイプ、またはタップし、お好みの音量に調節してください。ポケトーク Wでは、段階などはなく、自由に調節することができます。
<初期設定編④>スリープモードのON/OFFをする
一番上にある「スリープまでの時間」をタップすると、スリープまでの時間を「15秒」「30秒」「1分」「10分」「設定しない」の中から選択することができます。(初期設定は1分に設定されています)
<初期設定編⑤>文字サイズを変更する
メニューから「文字の大きさ」を選択します。文字の大きさを「小」「標準」「大」「最大」の中から選択することができます。(初期設定は標準に設定されています)
自分の好みの大きさに設定した後は、「キャンセル」を押せば設定画面に戻ります。(この状態で既に文字のサイズは変更されています)
<初期設定編⑥>本体を最新版にアップデートする(ソフトウェア更新)
メニューから「ソフトウェア更新」を選択します。最新版のソフトウェアがある場合、WiFiに接続してアップデートすることができます。
<初期設定編⑦>POCKETALKセンターにアクセスする
ポケトークの翻訳結果は、本体だけではなく、クラウド上のPOCKETALKセンターにもリアルタイムに保存されていきます。
ポケトークで行った翻訳の履歴は、ブラウザで表示できるため、お使いのパソコンなどでテキストをコピーペーストし、使用することなどもできます。
POCKETALKセンターにアクセスする際は、上の写真のように、タッチパネルに表示されているQRコードからブラウザでURLにアクセスし、認証番号を入力してください。
<初期設定編⑧>画面の明るさを変更する
メニューから「明るさの変更」を選択します。スライダーを左右にスライド、またはタップし、お好みの明るさに調整します。
<初期設定編⑨>使用エリアを選択する
メニューから「使用エリア」を選択します。中国で使用する場合以外は、基本的に初期設定の「グローバル」を使用してください。
中国ではインターネットの通信規制が行われているため、WiFi経由で接続した場合、翻訳ができない場合があります。その場合は、「設定」から「中国モード」を選択すると、翻訳機能を使用することができます。
ただし、「中国モード」での対応言語は限定されます。「中国モード」で使用できる言語は、下記のリンクからご確認ください。
<初期設定編⑩>端末情報を見る
メニューから「情報」を選択すると、「端末情報」「使用許諾」「認証」「ライセンス」などの情報を閲覧することができます。
<初期設定編⑪>リセット
メニューから「リセット」を選択すると、履歴やお気に入りの削除や、工場出荷時に戻すことができます。
※「工場出荷時に戻す」を押すと、全てがリセットされ、初期状態に戻ってしまうため、気をつけてください。
<実践編⑫>翻訳言語を設定する
初期設定が終わったら、実際に使ってみましょう。
まずは言語の設定です。
対応言語一覧画面から選択する場合
まずは、翻訳言語を設定します。ポケトーク Wは、74言語に対応しています。(対応言語は下記に掲載)
画面の左側の言語(写真では「日本語」)は左ボタンに対応し、画面の右側の言語(写真では「English(US)」が右ボタンに対応しています。
翻訳する言語を変更するには、画面に表示された言語名をタップします。
初期設定では「日本語⇄英語」になっていますが、ここでは「日本語⇄英語」から「日本語⇄フランス語」に変更するやり方をお教えします。
まず、画面右側にある「English(US)」をタップします。
上の写真のように、対応言語が表示されます。スライドし、使用したい言語が見つかったら、タップして選択しましょう。
これで相手の言語(右ボタン)がフランス語に設定されました。
すると、タップした言語が画面右側に表示されます。
音声から選択する場合
翻訳言語の変更は、表示から選択するだけではなく、マイクアイコンをタップし、音声で選択することもできます。
「言語」画面を表示してから、左上にあるマイクアイコンをタップすると、画面に「言語設定」と表示されます。下部の翻訳ボタンを押しながら、翻訳したい言語(「英語」「フランス語」など)を本体に向かって話しかけます。
指を離すと自動検索が行われ、該当言語が画面に表示されます。表示されたものが複数の場合(英語は米国、英国、イギリス、オーストラリアなど複数種類があるため)、適切なものを選んでタップしてください。
履歴から選択する場合
こちらは「やっぱり英語に戻したい」「以前使った言語を使いたい」「全ての言語一覧から探すのは大変」などという時に便利な機能です。
使用する言語が、以前使用したことのある言語である場合、履歴から選択することができます。
画面上部の右側にある時計のマークをタップすると、以前使用したことのある言語一覧が表示されます。
74言語もある対応言語一覧(地球のマーク)から選択するよりも、早く見つけることができます。
これでまた、英語に戻すことができました。
対応言語(翻訳言語)一覧
ポケトーク Wの対応言語は以下のようになっています(アイウエオ順)。
アイスランド語、アゼルバイジャン語、アフリカーンス語、アムハラ語、アラビア語、アルメニア語、イタリア語、インドネシア語、ウクライナ語、ウルドゥー語、英語(米国)、英語(英国)、英語(インド)、
英語(オーストラリア)、オランダ語、カタルーニャ語、ガリシア語、韓国語、広東語、カンナダ語、ギリシャ語、グジャラート語、クメール語、クロアチア語、ジャワ語、ジョージア語、シンハラ語 、スウェーデン語、ズールー語、スペイン語(スペイン)、スペイン語(米国)、スペイン語(アルゼンチン)、スペイン語(コロンビア)スロバキア語、スロベニア語、スワヒリ語、スンダ語、セルビア語、タイ語、タミル語、チェコ語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、テルグ語、デンマーク語 、ドイツ語、トルコ語、日本語、 、ネパール語、ノルウェー語、バスク語、ハンガリー語、ヒンディー語、フィリピノ語、フィンランド語、フランス語(フランス)、フランス語(カナダ)、ブルガリア語、ベトナム語、ヘブライ語、ペルシャ語、ベンガル語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル)、ポルトガル語(ポルトガル)、マラーティー語、マラヤーラム語、マレー語、ミャンマー語、ラオ語、ラトビア語、リトアニア語、ルーマニア語、ロシア語
(2018年12月時点)
※一部の言語の翻訳結果はテキスト表示のみです。情報は都度更新されるため、最新情報や詳細はwebページの対応言語リストをご確認ください。
<実践編②>翻訳する
それでは、実際に翻訳してみましょう。
まず、話す相手が使用する言語が設定されているボタンを押します。
今回の場合は、上の写真のように左ボタンに日本語が設定しているため、日本語で話す場合は、左ボタンを押します。
こんな感じで、左ボタンを押し続けると、「ピロン♪」と音が鳴ります。
音が鳴ったら、ポケトーク側の準備が整ったサインなので、ボタンを押し続けたまま翻訳したい言葉を話しかけてください。(この際、本体から10cmほどの距離から話すと良いでしょう)
話し終わったらボタンから指を離します。
すると、画面上に、自動的に翻訳結果が表示され、音声で読み上げられます。(言語によっては音声対応がされていないため、音声が流れないことがあります。)
翻訳結果は、日本語と翻訳する言語の両方表示されます。画面に表示された日本語が間違って表示された場合、間違って翻訳されている場合があるため、もう一度翻訳し直してください。
次に、相手に外国語で使用してもらう場合は、もう片方のボタン(この記事では右ボタン)を押します。操作方法は一緒です。
すると、画面に翻訳結果が表示され、音声が日本語で流れます。
<実践編③>翻訳履歴を再生する
ポケトーク Wでは、翻訳結果が2言語(左ボタンの言語と右ボタンの言語。基本は日本語と外国語)のセットで自動保存されます。本体には1万件保存でき、クラウド上のPOCKETALKセンターには、制限なく保存されます。
保存された翻訳結果は、タップすると再生することができます。
<実践編④>翻訳履歴を削除する
削除したい場合は、削除したい翻訳結果を長押しし、「削除」を選択します。
尚、設定メニューの「リセット」からは、全ての翻訳履歴を一括で削除することができます。
<実践編⑤>翻訳結果をお気に入りへ追加する
翻訳結果をお気に入りに登録したい場合は、登録したい翻訳履歴を長押しし、「お気に入り追加」を選択します。
画面右上の★アイコンをタップすると、上の写真のように、お気に入りに登録された翻訳結果が表示されます。
もう一度★アイコンをタップすると、前の画面に戻ることができます。
<実践編⑥>お気に入りを削除する
お気に入り画面から、お気に入りから削除したい翻訳履歴を長押しします。
一番上の「お気に入りから削除」をタップすると、お気に入りから削除することができます。真ん中の「削除」を押すと、お気に入りだけではなく、翻訳履歴からも削除されます。
まとめ
以上がポケトーク Wの初期設定と基本的な使い方になります。簡単な操作で使用することができ、手軽に持ち歩くことができるにも関わらず、ふたを開けると便利な機能がたくさん搭載されているポケトーク W。
これらの操作方法を参考に、海外旅行や出張、語学学習に役立てていただけたら幸いです。
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