キャビネットとは?用途にあったおすすめ収納家具を紹介
キャビネットは、書類や衣類、小物などさまざまなものを整理整頓するのに役立つ家具として、広く使用されています。
オフィスや家庭など、使用する場所によって用途も変わるため、デザインや機能が異なるものの、収納スペースを最大限に活用できる点は共通しています。
この記事では、キャビネットとはどのような家具を指すのか、キャビネットの種類や用途に合ったキャビネットの選び方、さらにはおすすめキャビネットまで紹介します。ぜひ参考にしてください。
▼ 部屋の収納に役立つ情報を紹介
キャビネットとは?
キャビネットは英語で「cabinet」。西洋では箱型の家具を総称してキャビネットと呼びますが、日本のインテリア業界では一般的に「飾り棚」や「モノを収納する戸棚」の意味で使われます。
オフィスやキッチンなどさまざまな場所や用途で使われているキャビネット。脚付きや引き出し付きなどデザインも多種多様で「これこそがキャビネット」といえるものを示すのは難しいくらいです。
そこで、キャビネットとはなにか?と言われたら、箱型収納家具の総称といった説明に留まります。
キャビネットに種類はある?
キャビネットはデザインによっていくつかのタイプに分けられます。
① オープンタイプ
オープンタイプのキャビネットとは、扉のない棚だけの収納家具のこと。比較的安価でモノの出し入れをしやすい点がメリットです。
ただ、埃が溜まりやすかったり、なにかの拍子に中身が落ちてしまうという懸念点も。「オープンラック」「オープンシェルフ」などと呼ばれることもあります。
すぐに取り出したい書籍を収めやすく、ほかにも趣味のものや部屋を彩る雑貨などを飾るのにも適しています。
② 両開き扉タイプ
両開き扉タイプのキャビネットは、その名の通りドアのように扉を開け閉めして使う収納家具のこと。
安全にモノを収納でき、見た目にもすっきりした印象を与えられます。
中身が見えるガラスタイプや細長い形の片開きタイプなどもあり、人気のキャビネットです。
キッチンキャビネットに多いのは上の図のような両開き扉+引き出しのタイプ。細々したキッチン用品を仕分けするのに便利です。
③ 引き戸(引き違い扉)タイプ
引き戸タイプのキャビネットとは、ふすまのように扉が引き違い式になっている収納家具のこと。両開きタイプと違って扉開閉のスペースが要らず、狭い場所でも有効利用できます。
こちらも中身が見えるガラスタイプもあります。左右片側からしか扉が開かないため、中央にあるものが取り出しにくいメリットはあるものの、頻繁には取り出さないような貴重品や書類、食器などを収納しておくのにぴったりです。
④ ラテラル型タイプ
ラテラル型タイプのキャビネットとは、オフィスなどでよく見かける深めの引き出しを備えたドロワー式の収納家具のこと。
書類やキッチン用品などを収納でき、中身も見つけやすい・取り出しやすい点がメリットです。
キャスター付きタイプはオフィスなどでよく見かけます。キャスターによって移動が手軽にできるので、配置場所を変えやすいのはメリットです。
キャビネットの使用シーンとおすすめタイプ
ここからは、お部屋やシーンに合ったおすすめのキャビネットを紹介します。
オフィス・書斎のおすすめキャビネット
キッチンのおすすめキャビネット
リビングのおすすめキャビネット
キャビネットとその他の収納家具との違いとは?
キャビネットとよく一緒に名前が出てくる収納家具、一体なにが違うのか?インテリアショップで働いていた経験のある筆者がおおまかな違いをまとめてみました。
ただし、販売店によってもルールが異なっていたり、「サイドキャビネット」のようにすべて「キャビネット」と呼んでいるようなインテリアショップもあります。
先にお伝えしたように、キャビネットとは=広い意味での収納家具を指すので、あくまで「こう呼ばれることが多い」程度の目安としてくださいね。
キャビネットとサイドボードの違い
サイドボードとは、元は食器収納と配膳の時のサービングテーブルを兼ねた収納家具としてヨーロッパの食堂で利用されていました。現在はリビングやダイニングで広く使われ、「飾り棚」としての役割が強い家具です。
キャビネットの中でも奥行きがあまりなく、横長の形状になるとサイドボードと呼ばれることが多いです。インテリア性のあるデザインが多いのも特徴です。
キャビネットとチェストの違い
Photo by iStock
チェストとは、簡単に言うと「整理箪笥(たんす)」です。ラテラル型キャビネットのように引き出しタイプの収納家具のことではありますが、中でも衣装箪笥としての役割がある大型のものがチェストと呼ばれています。
元々は箱型で上にフタが付いた家具で、海外ではフタ付きの箱を広く「チェスト」と呼ぶこともありますが、日本では引き出し付きの大型の箪笥を指すのが一般的です。
キャビネットとシェルフの違い
Photo by iStock
シェルフとは、「棚」「飾り棚」の総称です。キャビネットとは=収納家具のことなので、引き出しだけのラテラル型も「キャビネット」に入ります。しかしシェルフの場合、引き出しだけのものを「シェルフ」と呼ぶことはあまりしません。
あくまで「棚」がベースなので、ガラス扉や引き出しを備えていることもありますが、棚のないものはシェルフとは呼ばれません。一方、すでに紹介しているオープンタイプのキャビネットなどは、「シェルフ」と呼ばれるのが一般的です。
<おまけ>関連用語・家具以外の「キャビネット」とは?
この記事ではインテリア用語としての「キャビネットとは?」を解説してきましたが、実は「キャビネット(箱)」という言葉は業界によってまったく異なる意味を持っています。最後に、おまけとしてそちらも簡単にご紹介します。
①キャビネットとは?<音楽用語>編
音楽業界で言うキャビネットとは、いわゆるスピーカーのことです。
エレキギターやベースを大音量で演奏するための調節機材を「アンプ」と言って、その音を外に出すためのものを「スピーカーユニット」、そのスピーカーユニットがスピーカーボックスに入った筐体のことを「キャビネット」と言います。
②キャビネットとは?<IT用語>編
IT用語としてのキャビネットとは、Windowsの汎用データ圧縮形式のこと。圧縮ファイルと言えばフリーソフト「LZH」で圧縮する「.lzhファイル」が知られています。こちらはMicrosoft社が開発した方式です。
「CAB(キャブ)」「キャブファイル」などとも呼ばれ、「.cab」の拡張子が付いたデータファイルになります。
③キャビネットとは?<電気機器>編
電気業界でのキャビネットとは、電気を供給するための制御機器・配電機器などが収納された筐体のことです。
「ボックス」「エンクロージャー」などとも呼ばれ、電気を安全に供給するために電力会社が用意・設置します。
④キャビネットとは?<写真用語>編
写真業界でのキャビネットとは、写真印刷サイズのことです。正確にはキャビネットではなく「キャビネ」サイズと言って、メーカーやプリント店によって多少の違いがあります。
一般的に120×165mmを小キャビネ、130×180mmを大キャビネと呼び、写真スタジオなどではトリミングした2L版(127mm×178mm)をキャビネと呼ぶ場合もあります。
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