〈プロ監修〉キッチンキャビネット、おすすめ11選 ロータイプやゴミ箱収納付きも
食器や調理器具、食材などの収納に便利なキッチンキャビネット。インテリアのアクセントとしても活用できるため、材質やデザインにこだわりたいところ。
そこでこの記事では、プロの整理収納アドバイザー 小川奈々さん監修のもと、キッチンキャビネットの選び方とおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンキャビネットとは

キッチンキャビネットとは、食器やキッチンツール、家電なども収納できる棚です。中には、高さがあり収納力に優れた「ハイキャビネット」や低めで一人暮らしなどにも使いやすい「ロータイプ」が一般的です。
商品によっては、食器棚やキッチンボード、カップボード、レンジボード、レンジ台などとも呼ばれています。
住宅設備として、備え付けのものもありますが、今回紹介するのは賃貸物件でも設置できるキッチンキャビネットとして販売されている商品です。
キッチンキャビネットの選び方
キッチンキャビネットの選び方を解説していきます。
収納力をチェック
まずは必要な収納力を備えた製品なのかチェックすることが肝心。事前に収納したいものをリストアップしておくと迷いません。
また、使い勝手のよい細かな機能性や材質も重要です。例えば、家電をキッチンキャビネットに置いたまま使用するつもりなら、スライド式収納やコンセントタップが付いている製品が便利です。
ワークトップやカウンターのように使用したいなら、ステンレス製の天板は掃除やメンテナンスがラクです。

小川 奈々さんのアドバイス
何を収納したいのか、モノの形状を具体的にイメージしておきましょう。また、購入前に食器の見直しをしておくのもおすすめです。不要な食器を持ち続けるために、大きなキャビネットを選ぶのはコストの無駄になります。購入前に整理しておきましょう。
インテリアイメージとカラーにあわせて

おしゃれなキッチンインテリアを目指すには、存在感のあるキッチンキャビネットのデザインはとても重要。デザイン重視の人は、まず作りたいインテリアイメージとカラーから考えると探しやすいのでおすすめです。
例えば、女性らしい北欧インテリアを目指し、イメージカラーを白にしたとします。北欧インテリアなら、同じ白でも化粧板のテカテカした白よりも、オフホワイトやアンティーク感のある白の方が合うでしょう。
そこから先ほどの収納したいものと併せて考えます。多くの食器や重たいお米などの食料を収納したいなら大きな引き出しが付いたデザイン、食器を見せたいならガラス扉付きのデザイン、など徐々に選択肢を狭めていきます。

小川 奈々さんのアドバイス
「食器棚」という言葉からもわかるように、昔から食器の収納方法は棚に収めるのが主流です。一方で引き出し収納は奥に入れた食器が一度に引き出せる点や、立ったまま上からモノをしまいやすく、人気があります。ただ、引き出し収納は食器の出し入れの際に、食器同士がぶつかりやすいのが欠点です。注意して扱う必要があります。
続いては、監修者が選ぶキッチンキャビネット
編集部より)この章の商品は2021年8月に選定いただきました。

小川 奈々さんのコメント
ゴミ箱を入れられるオープンスペースが、汎用性が高くて便利です。ゴミ箱は直置きするのがオススメ。食器棚には、割れてもガラスが飛散しないフィルムがあらかじめ付いています。引き出しはフルオープンなので出し入れが楽ですし、ソフトクローズなので、不快な音を出さずにゆっくりぴったり閉まってくれます。深い引き出しには2Lペットボトルや水筒など、背丈の高いモノを立てて収納可能。カラーはホワイト、ミドルブラウン、ライトブラウンの3色からお選びいただけます。
ロータイプのキッチンキャビネット
ここからは、タイプ別にそれぞれのキッチンキャビネットをご紹介していきます。まずは、ロータイプから。
上部がないロータイプのキッチンキャビネットは、物が少ない一人暮らしにはぴったり。また、キッチンが広く複数台のキャビネットを並べて設置しているような方にも人気があります。
メリットは、低めの家具なので空間を広く見せてくれることと、天板を料理や作業用に使用することができるということ。家電スペースに入りきらない大型オーブンレンジや炊飯器などの置き場としても活躍します。
上部がない分、収納力が劣る点はデメリットですが、ハイタイプに比べると価格も安いので予算は抑えることができます。

小川 奈々さんのコメント
一般的に、高い位置に食器などがあると、衝撃や地震などの揺れによって落ちてくるリスクがあります。そのため、耐震ロックを付けるなどの配慮が必要になりますが、ロータイプは倒れたり、食器が頭上から落ちてきたりといったリスクが少なくすみます。
- VEGA CORPORATION
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LOWYA 食器棚 シェーカースタイル 下段単品 F604_G1040
- 税込み11,300円(公式サイト)
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優しいデザインのローキャビネット
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アンティーク家具のような風合いで天板デザインがおしゃれなカウンターキャビネット。上段を設置して大容量収納にすることも可能。
■サイズ 幅89.5x奥行45x高さ95cm
■耐荷重 天板約15kg/棚板:7kg/引き出し収納:5kg
手ごろな価格でセンスの良い家具が揃うオンラインインテリアショプ「LOWYA」の、ロータイプキッチンキャビネット。低価格なのにおしゃれに見えるデザインは、北欧インテリアにぴったり。

小川 奈々さんのコメント
キッチンに置いても、リビング側に置いても重宝しそうなキャビネットですね。下段は高さ調整の出来る棚になっているので、棚板を1枚外してピッチャーや水筒など、背の高い物を収納する事も可能です。お値段は魅力的ですが、二人以上での作業が推奨されている、購入者自身での組み立てとなります。
ゴミ箱収納スペース付きのキッチンキャビネット

流行りのゴミ箱収納スペース付きのキッチンキャビネット。下部が空間になっていてそこにゴミ箱を置くだけのタイプや、ゴミ箱用の大型引き出しに入れるタイプなどがあります。
ゴミ箱収納付きのキッチンキャビネットは、見た目がすっきりとして導線も確保できるのが最大のメリット。置き場を固定できるので、廊下キッチン付近を通る時にゴミ箱が邪魔になることもありません。
デメリットとしては、ゴミ箱の分、他の雑貨をしまうスペースが減るというところ。また、なかには一緒に収納しているために衛生面を気にする方もいますし、キッチンキャビネットにぴったり合うゴミ箱を探す必要もあります。
■サイズ 幅82.5cm×奥行46.5cm×高さ186cm
■耐荷重 中天板:約30kg/可動棚(下台):約5kg/可動棚(上棚):約5kg
側面はしっかり隠し、ゴミ箱上のデッドスペースを上手に使えるゴミ箱収納付きキッチンキャビネット。ゴミ箱スペースの上の棚は可動式のため、手持ちのゴミ箱サイズに合わせて調整できるのも嬉しいポイント。
引き戸タイプのキッチンキャビネット

引き戸で開閉するタイプは、洋風の開き戸タイプが出る前は主流のキッチンキャビネットでした。開き戸の枠が気になる方やレトロインテリアを楽しみたい方に根強い人気があります。
引き戸のメリットは、狭いキッチンでも問題なく開閉ができること。広いスペースを確保するのが難しい日本の住宅にマッチした形です。また、開き戸と違い振動で勝手に開くことがない点から、地震対策としても注目されています。
ただ、引き戸のキッチンキャビネットは、真ん中の物や大きなものを出し入れする際に不便さを感じるのが難点。開き戸と比較して>価格が高くなりがちなのも気になるポイントです。
キッチンがあまり広くなく、開き戸を開ける分のスペースが確保できない人は、引き戸タイプが合っているでしょう。
■サイズ 幅1220mm×奥行き550mm×高さ1945mm
大容量収納を叶えたこちらの引き戸キッチンキャビネットは、コンセントやスライド棚付き。前面のガラスには飛散防止フィルムが貼ってあり、いざという時も安心。モデルルームのようなシンプルモダンインテリアにおすすめです。

小川 奈々さんのコメント
引き戸を閉める事で、家電も雑多なモノも全部丸ごと隠す事が出来るのは、大きな魅力ですね。MOISS(モイス)が使用されており、炊飯器などから出る水蒸気やニオイを素早く吸収・放出してくれるので、炊飯器を収納したままご飯を炊けます。炊飯中でも反対側の扉を開ける事が可能です。
家電収納スペース付きのキッチンキャビネット

スライド式の家電収納スペースなどが付いたキッチンキャビネット。背面にコンセントと配線穴が付いているので、キッチン家電をすっきり収納することができます。
家電収納スペース付きのキッチンキャビネットは収納力が高いのが何よりのメリット。キッチン雑貨とキッチン家電をこれ一つにまとめることができるので、使い勝手が良いだけでなく見た目にも整頓された印象のキッチンになります。
大型のものが多く、設置スペースの確保と移動や組み立てに手がかかるという点は、デメリットと言えるかもしれません。スリムタイプやロータイプの家電収納付きキッチンキャビネットも販売されていますが、収納力は低くなります。
■サイズ 幅120.0×奥行き45.0×高さ180.0cm
ワイドなオープンスペースがあり使い勝手の良い大型キッチンキャビネット。ウォールナットブラウンとスチールの骨組みが甘すぎないインダストリアルインテリアを演出してくれます。

小川 奈々さんのコメント
収納力がたっぷりなキャビネットですね。上部はガラス扉が付いているので、油やホコリから食器を守ってくれます。向かって右下の引き出しは深く、2Lのペットボトルやお米なども収納できます。引き出し収納と棚板収納が組み合わされていうので、置きたいモノを上手く収納しやすい商品と言えるでしょう。
ワイヤーラックタイプのキッチンキャビネット

キッチン以外にも多用途に使えるワイヤーラック(オープンラック)タイプ。安価なスチールワイヤーラック以外にも、ナチュラルインテリアにも合う木製のおしゃれなラックなども販売されています。
仕切りや引き出しがない分、工夫次第で高い収納力を発揮するのがこちらのタイプ。他のキッチンキャビネットと比較すると抜群に価格が安く、収納用のボックスを組み合わせてもそこまでコストがかからないのはメリットです。
ただし、整理整頓が下手な人だとごちゃごちゃと見えてしまい、細かい雑貨をきれいに片付けるのが苦痛な人には向いていません。棚があるだけのラックなので、おしゃれさもやり方次第といったところでしょうか。
■サイズ 幅60×奥行28×高さ122cm
■耐荷重 棚板各15kg
シンプルで低価格のオープンラックは、天板や骨組みのカラーにこだわるのが安見えしないポイント。使いやすい幅60cmサイズで、一段当たりの耐荷重が15kgあるのでキッチン家電置き場としても重宝します。
〈編集部PICK UP〉キッチンキャビネット、人気メーカーの売れ筋商品

Moovoo編集部
数あるキッチンキャビネットの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの商品を紹介します。
おすすめ・人気商品をまずは一覧で
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
耐荷重 |
素材 |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
東谷(Azumaya-kk) ティンバーキャビネット PM320 |
インテリアになじむ天然木の風合い |
幅83×奥行45×高さ75cm |
21kg |
設定なし |
天然木(ミンディ)・3mm強化ガラス |
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アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) キッチンキャビネット ハイタイプ KCB-590H |
スリムな設計でさまざまなレイアウトに対応 |
約幅59.5×奥行39.8×高さ176.7cm |
約41.37kg |
約69kg |
合成樹脂化粧繊維板・プリント紙化粧繊維板など |
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パモウナ(Pamouna) オープンボード EMB-1600R |
重厚感のあるデザイン性と機能性の両立 |
幅160×奥行50×高さ188.5cm |
110.95kg |
カウンター天板/約50kg・スライドテーブル/約10kgほか |
MDF・オレフィンシート・合成樹脂シートなど |
![]() |
Fujiboeki キッチンキャビネット 99317 |
シンプルで明るいキッチンを演出 |
幅59×奥行41.5×高さ180cm |
40kg |
30kg |
プリント紙化粧繊維板・合成樹脂化粧繊維板(塩化ビニル) |
![]() |
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) アイアンウッドキッチンキャビネット IWKC-590 |
コンパクトでレイアウトしやすくキッチンにマッチ |
約幅59×奥行21.6×高さ120.4cm |
15.4kg |
約40kg |
プリント紙化粧パーティクルボード・スチールなど |
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