アロマの香りで虫除けできる?手作りスプレーの作り方と効果を検証
最近話題になっている、天然成分のアロマを使った虫除け。赤ちゃんがいるママでも安心と人気の虫除けアロマですが、本当に効果があるのでしょうか?
今回の記事では、アロマ虫除けスプレーの作り方を紹介&効果や付け心地を実際に試してみました。虫除けできるアロマの種類、市販の虫除けスプレーの主成分ディートについてもまとめて解説していきます!
目次
アロマの虫除け効果とは
リラックス効果やリフレッシュ効果をもたらしてくれるアロマの中には、虫が嫌う忌避効果が高い香りがあります。そのアロマを使ってスプレーを作れば虫は嫌がって近寄ってこないため、虫除けスプレーとして使うことができるというわけです。
また、ここでいうアロマとは、100%天然植物から抽出されたエッセンシャルオイル(精油)のこと。アロマ虫除けスプレーは、エッセンシャルオイルと無水エタノールと精製水のみで作られているので、化学成分が入った虫除けスプレーを使いたくないという自然派志向の方にはぴったりなんです。小さい子どもがいたり、犬を飼っているご家庭などにもおすすめ。
虫の種類別、効果があるアロマ
一口に「虫除けできるアロマ(精油)」と言っても、虫の種類によって嫌いな香りは異なります。主な害虫と、忌避効果のあるアロマの種類をまとめました。
蚊の虫除け効果があるアロマ
・レモングラス
・シトロネラ
・ユーカリ
・ゼラニウム など
蚊除け効果のあると言われる代表的なアロマがこちら。「アロマ虫除けスプレー」と言ったら、ほとんどの方が蚊除けの効果を期待するのではないかと思います。ゼラニウムなどはハーブとしてお庭に植える方も多いですよね。
日常使い以外にも、アウトドアやキャンプでも活躍する虫除けアロマです。
コバエの虫除け効果があるアロマ
・シトロネラ
・レモングラス
・ティートリー など
コバエに効果があると言われるアロマのおすすめがこちら。観葉植物やキッチンのゴミ箱など、コバエに悩まされる場所にエッセンシャルオイルを数滴たらすだけでも効果がありますよ。
シトロネラやレモングラスはダニにも効果があるとされるアロマなので、クローゼットの虫除けにもぴったり。
ゴキブリの虫除け効果があるアロマ
・クローブ
・ベチパー
・ハッカ油 など
ゴキブリの虫除けになるアロマの中で効果があると言われているのがこちら。特にベチパーはネットでは最強のゴキブリ除けと名高いアロマです。キッチン、トイレはもちろん、部屋の隅々に使えば家からゴキブリ壊滅も夢じゃないかも!
蜂の虫除けに効果があるアロマ
・ティートゥリー
・ユーカリ
・ペパーミント など
蜂除け効果を発揮してくれるアロマはスース―としたハッカ系の香りです。蚊やコバエの虫除けに効果テキメンのレモングラスやゼラニウムですが、蜂の場合は反対に引き寄せてしまうので注意しましょう。
手作り虫除けアロマスプレーの使い心地&効果検証!
アロマを使った虫除けスプレーは、意外と少ない材料で手軽に作ることができます。虫除けアロマスプレーの作り方と、実際に使った感想、効果などをまとめました!
虫除けアロマスプレー(50ml)の作り方
①スプレーボトルに無水エタノール10mlを入れる
②好みのエッセンシャルオイル(精油)を合計10滴入れる
③よく振って混ぜる
④精製水40mlを入れる
⑤再びよく振って混ぜたら完成!
もっとくわしくアロマ虫除けスプレーの作り方が知りたい方は、以下の記事で実際にアロマスプレーを手作りした様子を動画と一緒に解説しています。ぜひ併せてご覧下さい。
「アロマスプレー手作りしてみた!作り方のコツと効果別おすすめレシピ」
手作り虫除けアロマスプレーの香り・つけ心地は?
今回はユーカリとレモングラスのアロマを使用して作っているので、爽やかなシトラス系の香りがしました。市販の虫除けスプレーの香りとよく似てますね。
スプレーした瞬間は正直香りがキツイかな?とも感じましたが、すぐにほんのり香る程度に。柑橘系の香りが好きなら抵抗ないかと思います!
ただ、サラサラパウダーなどはもちろん入っていないので、多少のべた付きが気になる人には気になるのではないかと…。お肌に直接スプレーするなら、予め冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめ!常温よりも付け心地がさっぱりしますよ。
手作り虫除けアロマスプレーの効果は?
実は、筆者は真冬以外は虫除けスプレー必須、最高濃度の虫除けスプレーを使っているという超・蚊に刺されやすい体質。特に夏場の夕暮れ時なんて、ベランダの洗濯物をしまうためだけに虫除けスプレーをしなければ何か所も刺されてしまうほどです。
正直、こんなに爽やかな香りで蚊除け効果があるのかかなり疑心暗鬼のまま外出したのですが、なんと効果はテキメン。夏場の夕方、片道20分の場所の往復で蚊に刺されたのは驚きの0箇所でした!
途中、警戒しながら蚊がうようよいるであろう公園も通りましたが…無事でした。これによって手作り虫除けアロマスプレーにはしっかり虫除けの効果があるということがわかりました!
<手作り虫除けスプレー考察>
私の場合、刺されるのが嫌なのでものすごく念入りにスプレーしたのが良かったかと思います。肌が露出している箇所はもちろん、衣服や髪の毛にまで。
目的地について帰る前にももう一度スプレーをして、肌を鼻に近づければアロマの香りが続く状態をキープさせていました。虫除けアロマスプレーはディート成分などの市販品と違って、その香りで効果を果たすものなので、香らないと意味がないんですね。
というわけで、手作り虫除けアロマスプレーの効果は抜群でしたが、香りに忌避効果があるため念入りにスプレー&こまめにスプレーし直すというのがポイントではないかと思います!
手作り虫除けアロマ・その他の活用法
アロマを使った手作り虫除けグッズはスプレー以外にも色々あります。アロマ虫除けスプレー以外の手軽な活用法や作り方をご紹介します。
置き型の虫除けアロマ
最も簡単にできる置き型虫除けアロマは、小皿にエッセンシャルオイルを数滴たらして置いておくというもの。しかしこれではすぐに気化してしまうため、アロマストーンに虫が嫌うアロマをしみ込ませて置いておくのが良いでしょう。場所を選ばず、ほのかに香る芳香剤代わりにもなるしインテリア性も高いのでおすすめですよ。
ゴキブリ除けとして使う場合は、小皿に盛り塩をしてゴキブリ忌避効果のあるエッセンシャルオイルを10滴程度たらす方法があります。どちらの場合にもアロマの香りが薄まる前に足してあげるのがポイントです。
塗るタイプの虫除けアロマ
エッセンシャルオイルを使って作るアロマクラフトの中に、「蜜蝋クリーム」というものがあります。好きなアロマを使って練り香水代わりにするだけでなく、虫除け効果のあるアロマを使えば手軽な虫除けクリームとして使うことができるんです。
<虫除けアロマ蜜蝋クリームの作り方>
①ビーカーなどに蜜蝋6gとキャリアオイル(ホホバオイルなど)を入れ、湯煎しながらかき混ぜる
②蜜蝋が完全に溶けたら保存用の瓶に移す
③かき混ぜるうちに冷めはじめるので、うっすら白くなったタイミングで虫除け効果のあるエッセンシャルオイルを6~8滴加える
④よくかき混ぜ、固まったら完成!
虫除けアロマディフューザー
アロマディフューザーは色々なタイプが販売されていますが、人気なのがアロマが入った瓶にリードスティックと呼ばれる竹や木の棒がささっている気化タイプ。
実はこのアロマディフューザーは100均の材料などで簡単に手作りすることができます。蜜蝋クリームと同様、アロマに虫除け効果のあるエッセンシャルオイルを使えば、お部屋や玄関、網戸の前に置いておけるおしゃれな虫除けアロマディフューザーとして使うことができちゃいます。
<虫除けアロマディフューザーの作り方>
①口の狭いガラス瓶に無水エタノール50mlを入れる
②虫除け効果のあるエッセンシャルオイルを5ml入れる
③リードスティックを数本さして完成!
市販のおすすめ虫除けアロマ商品
手作りは面倒!という方向けに、お部屋や屋外で使える市販品の虫除けアロマ商品をご紹介します。
- perfectpotion
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アウトドアボディスプレー エクストラ125ml
- 税込み1,512円
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虫の嫌いな香りが120%持続する天然成分のアロマスプレー
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ハッカ、ティートゥリー、ユーカリなどオーガニックオイルを使ったアウトドア用ボディスプレー。既存商品がリニューアルして虫が嫌がる香りが120%持続するように。
オーストラリア発のナチュラルブランド・パーフェクトポーションの一番人気ともいえる商品がこちら。人により、虫除け効果はそこまで実感できないとの口コミもありますが、天然素材にこだわったアロマスプレーの香りや付け心地は抜群です。
- plugaroma
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バズオフセット
- 税込み2,484円
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火も水も不要なコンセントタイプの虫除けアロマ
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エッセンシャルオイルが入ったボトルをプラグにセットしてコンセントに差すだけですぐに使える。リキッドはパーフェクトポーションの100%天然成分、シトロネラを中心に虫の忌避効果があるオイルを使用。
コンセントに差すだけ、シンプルで見ためもおしゃれなプラグ型の虫除けアロマ。オイルが無くなったら交換用リキッドに付け替えるだけなので、詰め替えなども必要ないのでとっても便利です。
- 生活の木
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シトロネラキャンドル 90g
- 税込み1,800円
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合成化学原料不使用の虫除けフレグランスキャンドル
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パームワックスなどの天然素材を使ったキャンドルは、シトロネラやユーカリなど虫が嫌がる香りが優しく広がる。
アロマとハーブの専門店・生活の木のアロマキャンドルは蚊除け効果が高いシトロネラを中心にした清涼感のある香り。キャンドルに炎をともしてのんびりリラックスタイムを味わうのも良さそう。燃焼時間は約30時間ほどです。
虫除け成分ディート・イカリジンとアロマの注意点
ドラッグストアなどで扱っているメジャーな虫除けスプレーは、ほとんどが「ディート」か「イカリジン」という有効成分を主体とするものです。
なかには「ディートは危険」というウワサを聴いた事がある方もいるのではないでしょうか?このウワサ、ディートの使用年齢制限を基にネットなどで情報が独り歩きしていますが、実際のところ医学的根拠は乏しいそうです。
6か月~2歳未満は1日1回、2歳~12歳未満は1日1~3回とされています。なので、私たちもそれに沿って患者さんに説明するのですが、実は、この使用制限に医学的な根拠は乏しいのです。<中略>塗りすぎると、皮膚がヒリヒリしたり、アレルギー反応を起こす可能性はありますが、実際の使用で大きな副作用が出たという報告はほとんどありません。
出典:子どもとアウトドア 野山にはキケンな虫もいっぱい…安全な虫よけの使い方知ってますか? : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)
こちらのように、使用回数や年齢に制限は設けられているものの、実際には大きな副作用の事例はないということ。対してイカリジンには使用回数制限がないため、「ディートは危険でイカリジンは安全」のような図式ができてしまっていますが、医師や有識者の間ではディートは必要以上に警戒するような成分では無いという見解の方が多いのです。
ディートでプラスチックが溶ける(変形する)というのは事実ですが、天然100%のエッセンシャルオイルにも溶解作用があり、同様にプラスチック容器を溶かしてしまうことがあります。妊娠中や赤ちゃんへの使用を避けたほうが良いとされるアロマもあれば、「光毒性」といって直射日光に当たると皮膚に炎症が起こる可能性があるアロマもあります。
天然成分だから、アロマだからどんな人にも絶対に安全ということは無いので、アロマを虫除けスプレーに使用する際は必ず自己責任の下で使用するようにして下さいね。
※アロマの虫除けは必ずしもその効果を保証するものではありません。
※動物の中にはアロマの香りにストレスを感じる子や、ペットの身体に害をなしてしまうケースもあります。
※人間の場合もアレルギーなどがありますので、お肌の弱い方などはパッチテストを行うようにしましょう。
まとめ
虫除けになるアロマの種類、手作り虫除けアロマスプレーの作り方や効果についてご紹介しました。ナチュラル派の方におすすめの、優しく香るアロマを使った虫除けなのでぜひ記事を参考に試してみて下さいね。
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