〈プロ監修〉ペグおすすめ人気22選 アウトドアにこだわりのアイテムを
テントやタープを固定するために、キャンプに欠かせないアイテムのひとつがペグ。一見シンプルに見えるペグは、素材や形状、長さの異なるさまざまな製品があり、どれを選べばよいのか迷うことでしょう。
そこで今回は、アウトドアライター・タカマツミキさん監修のもと、ペグの選び方からおすすめモデルまで詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
▼ アウトドアの役立つ情報を紹介
まずはプロのおすすめ、ペグと便利アイテム
- /moose/ room works
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Valve Steak Long 単品
- 税込み880円(公式サイト)
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シンプルかつ高いデザイン性が目を引く鍛造ペグ
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ハンマーを使わずに手や足で地中に刺しやすい形状が特徴的で、初心者でも扱いやすいペグです。
目を引くデザイン性に加え、車のエンジンバルブを作るラインで製作されている品質の高さも魅力。
おすすめポイント
北海道札幌を拠点にしているガレージブランド「/moose/ room works」のペグ「Valve Steak」。一般的なペグとは違い、足で踏む新感覚のペグです。車のエンジンバルブを製造している工場で作られ、耐久性・強度・精度に優れているのが特徴。ヘッド部分が円形になっているため、足で踏み込みやすく、誰でも簡単にペグ打ちが可能になります。ミニ・ショート・ロングの3サイズを展開しているため、必要に応じたサイズのペグ選びができるのも嬉しいポイント! ただし、SUH35(耐熱鋼)という素材を使用しているため、ややサビやすいのが気になるところ。メンテナンスが必要になりますが、使いやすさを考えると持っていて損はないでしょう。
- /moose/ room works
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Peg Pedal
- 税込み4,700円(公式サイト)
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Valve Steakや他社製ペグも抜きやすい、見た目もおしゃれ
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地中にしっかりと固定されたバルブステークを、テコの原理で簡単に抜くためのツール。フックを使うことで、フックに穴のある一般的なピンペグや鍛造ペグを抜くのにも活用できます。
見た目のおしゃれさや使い勝手のよさから、キャンプをより楽しくしてくれるアイテムといえます。
おすすめポイント
固い地面に刺したペグを抜くのに、全体重をかけた瞬間、いきなり抜けて転んでしまった経験はありませんか? そんな方におすすめなのが、「/moose/ room works」の「Peg Pedal」。なかなか抜けないペグでも簡単に抜くことができます。使い方はとても単純。ペグペダルを抜きたいペグに引っ掛けて、あとは足で踏むだけ。テコの原理で驚くほど簡単に抜けます。初心者でも手軽に使えるのが嬉しいポイントです。同メーカー以外のペグにも対応しているので、安心してくださいね。使わないときは、先端に蚊取り線香を引っ掛けて、自分の好きな場所に設置することも可能ですよ!
アウトドアペグの種類と違い
まずは、ペグにはどのような種類や違いがあるのか見ていきましょう。
ピンペグ・丸型ペグ|一般的なタイプ、軽量なものが多い
もっとも一般的ともいえるペグが、「ピンペグ」と「丸型ペグ」。比較的安く購入できるものから、重くて丈夫な鍛造(たんぞう)ペグや、軽くてサビに強いチタン製ペグといった価格が高めのものまであり、種類はさまざまです。
テントやタープに付属している多くのタイプは「ピンペグ」と呼ばれ、丸型よりも軽量で細身な点が特徴です。
ネイルペグ|コンクリートブロックも貫通
タープの足元や固い地面に打ち込むのに適している「ネイルペグ」。イベント時のタープ設営や大型テントの固定にも活躍します。引き締まった地質に適している一方、粘土質の地面や砂地では不向きなこともあるため注意が必要です。
楕円形ペグ|地中で回転しにくい形状
ペグ自体が楕円型のため、丸型ペグに比べて地中に刺した状態で回転しにくい「楕円形ペグ」。鍛造のものが多く、砂利や石などで引き締まった固い地面でも打ち込みやすい、高い強度を備えています。
V型・Y型ペグ|固い地面にも、砂地にも使える
断面がそれぞれV字やY字の形をしている「V型ペグ」と「Y型ペグ」。固い地面からやわらかい砂地までさまざまな環境で使えて便利です。一方で、岩盤やコンクリートを貫くほどの貫通力は備えていません。
形状が特殊なため、主にアルミ製やジュラルミン製のものが多く、軽量なのが特徴的。接地面の大きさにより抜けにくいため、初心者にもおすすめです。
プラペグ・サンドペグ|砂浜や海岸など、やわらかな地質向き
やわらかな砂地や粘土質の地面でも、しっかりととらえる特徴的な形状をしているのが「プラペグ」と「サンドペグ」。砂浜などでキャンプをする方は、持っておきたいペグです。
アウトドアペグの選び方
Photo by iStock
テントを張る場所の地質はいつも同じとは限りません。ペグの種類によって向き不向きがあるため、環境に適したペグを備えておくことが理想です。
地質にあわせ、形状や素材の適したものを
まずは、テントやタープなどを張る場所の地質にあわせて選ぶことが肝心です。例えば細い形状のペグでは、やわらかい地中に打ち込みやすい一方、負荷がかかると抜けやすくもあるため、ペグとしての機能を十分に果たせない場合があるので注意しましょう。
- 地質が固い場所:鋳造ペグなど、丈夫なものを選ぶ
- 地質がやわらかい場所:接地面が広い特殊な形状や、太さのあるペグを選ぶ
コスパ重視なら、安さだけでなく長く使えるものを
素材もペグ選びの重要な要素です。コストを抑えながら、持ち運びしやすい軽量タイプを選ぶなら、アルミ製やプラスチック製がおすすめです。
スチール製の鋳造(ちゅうぞう)ペグは、耐久性こそ鍛造ペグに劣りますが、素材は同じスチールなので、コスパと耐久性のバランスが良好。アルミ製やプラスチック製に比べるとやや重くはなるものの、初めてペグを購入する方にもぴったりです。
耐久性や扱いやすさで選ぶなら、鉄を叩いて加工している鍛造ペグや、軽量で耐久性に優れ、サビにも強いチタン製などがおすすめ。価格は高めなものの、手入れをしながら大切に使えば半永久的に使えるのがポイントで、結果的にコスパがよい場合があります。
タカマツミキさんのアドバイス
いきなり値段の高いペグを購入するのではなく、コスパが良く、持ち運びもラクなアルミ製やジュラルミン製がおすすめ。使い続けるうちに、「もう少し長いものを、より耐久性に優れたものを、好みのデザインのものを……」などとなってくるので、自分にぴったりなペグがきっと見つかるでしょう。もちろん、「絶対こうしなければいけない!」というものはありません。好みの「長さ・素材・デザイン」などがすでに決まっているなら、ぴったりなペグを選びましょう。もっともテンションを上げてくれるペグ、それが一番です。
携帯性も重要、耐久性と重さのバランスがよいものを
ソロキャンプや登山でのテント泊では、持ち運ぶ本数やバランスを考えましょう。さまざまな環境でも使いやすい鍛造ペグをメインに、砂地対応のプラペグやV字ペグを予備として備えておくとよいでしょう。
タカマツミキさんのアドバイス
徒歩や公共交通機関を使用した移動の際には、持ち運ぶペグの本数や形状、重量を考えるのも大切です。アルミやプラスチック製のペグしかなくて「地面が固くてテントが設営できない……」なんてことにならないよう、あらゆるフィールドで活躍する鍛造ペグを用意しておくのがベスト! 中でもできるだけ軽量タイプを選ぶと、持ち運びが苦にならないのでおすすめです。
ペグの長さは慎重に、用途にあったものを
Photo by iStock
サイズが大きいテントやタープを固定するのに使用する場合、長さのあるペグが必要です。一方、登山でのテント泊やソロキャンプのようにバックパック1つで持ち運ぶ場合は、20cm前後のコンパクトなペグでも十分。使用する場所の地形や地質が不明な場合は、30cm前後のペグを用意しておくと安心です。
大人数でのキャンプや、イベントなどで大きいタープを設営する場合、40~50cm前後の長さがおすすめです。ただし、スチール製や鍛造ペグの場合、40~50cmのものは300~500gほどもあるので、重さがデメリットに。登山やウォーキングで持ち運ぶ際は、数人で小分けにして分担するなどの工夫が必要になるでしょう。
▼独自の基準をもとに、数種類の長さのペグを取りそろえているメーカーも。
タカマツミキさんのアドバイス
テントやタープにあったペグを選ぶのはとても重要です。サイズが大きいテントを設営する際、短いペグだとすぐ抜けてしまうことがあります。一方で、小さいテント設営のために大きなペグを持ち運ぶのは大変……。そうならないように、ペグ選びの際はテントやタープのサイズをもとに、適切なサイズのペグを選びましょう。もともと付属しているペグのサイズを参考にするのもいいですよ。
〈編集部PICK UP〉アウトドアペグ、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるアウトドアペグの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
固い地質向けのペグ11選
▼エリッゼステークの使い方を紹介する公式動画がこちら
▼Xステン タフネスベースペグの公式動画がこちら
やわらかい地質向けのペグ10選
人気サイトの売れ筋ランキングはこちら
ペグハンマーにも注目
ペグを使うために、忘れてはならないのが「ペグハンマー」。木製やプラスチック製のほかにも、ゴム製や金属製などさまざまな素材のものがありますが、いずれにしてもヘッドにある程度重量があったほうが打ち込みやすいです。
軽量なプラスチック製ハンマーの場合、ペグによっては打ち込みにくいことがあります。使用するペグに適したハンマーを持っておきましょう。
▼ペグハンマーに付いては、以下の記事を参考にしてください。
ペグの打ち方や撤去の仕方
ペグを手に入れたら、ペグの打ち方や撤去の仕方について覚えておきましょう。
抜くときは力任せにしない
ペグを抜く際に、地質が固いと抜きにくいことがありますが、ロープを利用したり、別方向から軽く叩いたりなどすると抜けやすくなります。
ヘッド部分には、ペグハンマーのフックを掛けられるものもあるので、専用のハンマーを用意しておくと便利です。なお、ハンマーで力任せに叩くと耐久性のあるペグでも曲がることがあるので注意しましょう。
自然相手のフィールドでは、ペグが使えないこともあります。地質が固すぎる場合は、石や木など自然にあるものをテントの固定に利用するのも1つの方法です。
曲がったペグはどうする?
曲がってしまった金属製のペグは、まずは捨てずにハンマーで叩いてまっすぐに形を整えてみましょう。折れさえしなければ、繰り返し使えるのもペグのよいところです。
外観 |
商品名 |
特長 |
1本のサイズ |
1本の重さ |
形状 |
素材 |
入数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【監修者おすすめ】/moose/ room works Valve Steak Long 単品 |
シンプルかつ高いデザイン性が目を引く鍛造ペグ |
約全長250mm |
約138g |
鍛造ペグ |
SUH35(耐熱鋼) |
1本 |
|
スノーピーク(snow peak) ソリッドステーク30 R-103-1 6本セット |
固い地面でも深く刺さる鍛造タイプ |
全長300mm、ヘッド部直径15mm、打込み部直径8mm |
180g |
鍛造ペグ |
スチール(S55C、黒電着塗装) |
6本 |
|
村の鍛冶屋 エリッゼステーク MK-280K 8本セット |
細部に至るまでこだわりの詰まった日本製ペグ |
全長280mm、ヘッド部(楕円)13×17mm、打込み部(太さ)9×7mm |
約192g |
鍛造ペグ |
S55Cスチール(カチオン電着塗装) |
8本 |
|
IWANO IWANOペグ 8本セット AWRFP8 |
強度と固定力に優れた、打ち込みやすい鍛造ペグ |
全長300mm、支柱部直径8mm、ヘッド部直径20mm |
約192g |
鍛造ペグ |
スチール(カチオン電着塗装) |
8本 |
|
コールマン(Coleman) スチールソリッドペグ 30cm 2000017188 |
頑丈で打ち込みやすい鍛造スチールペグ |
約28×12×300mm、直径約9mm |
約190g |
鍛造ペグ |
スチール |
1本 |
|
スノーピーク(snow peak) ソリッドステークデルタ20 R-402 |
設営から撤収までスムーズにこなせる三角形状 |
全長200mm、ヘッド部33×9.8mm |
110g |
鍛造ペグ |
スチール(S55C、黒電着塗装) |
1本 |
|
ロゴス(LOGOS) Xステン タフネスベースペグ30cm 71991011 |
抜けにくく、強度に優れたX字型断面 |
約全長300mm |
約141g |
X字型ペグ |
ステンレス |
1本 |
|
ogawa(オガワ) TANZO PEG 18 |
耐久性の高いクロムモリブデン鋼を使用 |
全長180mm |
約100g |
鍛造ペグ |
クロムモリブテン鋼 |
1本 |
|
ユニフレーム(UNIFLAME) ジュラパワーペグ200 6本セット No.681626 |
軽さと高い強度を併せ持ったジュラルミン製 |
約全長200mm、直径6mm |
約17g |
ピンペグ |
超超ジュラルミン(A7075) |
6本 |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) スチール丸棒ネイルペグ25cm 4本組 M-8399 |
リーズナブルなスチール製ネイルペグ |
約全長250mm、直径8mm |
約100g |
ネイルペグ |
鉄(本体)、ポリプロピレン(樹脂部) |
4本 |
|
ロゴス(LOGOS) DXアルミパワーペグ23cm 4本 |
固い地面にも打ち込みやすい丈夫なアルミペグ |
約全長230mm |
約30g |
ネイルペグ |
アルミ |
4本 |
|
FUTURE FOX キツツキペグ 30cm 10本セット |
地面に食い込みやすいV字型 |
300×22×26mm、厚さ3mm |
177g |
V字型ペグ |
鉄(粉体塗装) |
10本 |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) プラペグ30.5cm 4本組 M-8273 |
地面から抜けにくい、T字型のスティック形状 |
全長305mm |
40g |
T字型プラペグ |
ABS樹脂 |
4本 |
|
ogawa(オガワ) Pペグ22 3105 5本組 |
軽量で丈夫なポリカーボネートを採用 |
全長220mm |
記載未確認 |
十字型プラペグ |
ポリカーボネート |
5本 |
|
コールマン(Coleman) ジュラルミンYペグ18cm 170TA0026 |
幅広いシーンで使えるジュラルミン製のY字ペグ |
約全長180mm |
記載未確認 |
Y字型ペグ |
アルミ合金(ジュラルミン) |
6本 |
|
エムエスアール(MSR) グランドホグステイク 37054 |
固定力の高い、ねじれたY字型デザインを採用 |
全長190mm |
13g |
Y字型ペグ |
アルミ合金(ジュラルミン) |
1本 |
|
ユニフレーム(UNIFLAME) ステンレスペグ 6本セット No.681534 |
スタッキング性能に優れたステンレス製ペグ |
約194×24mm |
約50g |
特殊形状ペグ |
ステンレス鋼 |
6本 |
|
エムエスアール(MSR) サイクロンステイク 37627 |
らせん状のひねりを加えたスクリューペグ |
全長250mm |
35g |
スクリューペグ |
アルミ合金 |
1本 |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) スパイラルぺグ M-9203 |
ハンマーを使わずに固定できるスクリュー型 |
約全長460mm、線径8mm |
約330g |
スクリューペグ |
鉄(クロムめっき) |
1本 |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) PC.サンドペグ38cm M-9726 |
ビーチや砂地でも抜けにくいサンドペグ |
約全長380mm |
約75g |
サンドペグ |
ABS樹脂 |
1本 |
|
エムエスアール(MSR) ブリザードステイク 37810 |
雪上や砂地に適した幅広のU字ペグ |
全長240mm |
21g |
U字スノーペグ |
アルミ合金(ジュラルミン) |
1本 |
|
ユニフレーム(UNIFLAME) ちびペグ 10本セット 681527 |
グランドシートの固定や仮止めに |
約全長80×10mm |
約5g |
U字ペグ |
アルミニウム |
10本 |
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