USBメモリーの使い方は多種多様。こんな使い方も知ってる?

望月美羽
公開: 2019-02-04
facebook xPost lineLINE copyCopy

最近はスマホが優秀で、PCでしかできなかったことがどんどん携帯化されていっています。スマホからPCへデータを送る場合にも、現在はオンラインでスマホからもPCからも同じファイルを触ることができるようになりました。しかし、オンラインが主流となっている中、オフラインで使用できるUSBメモリーは一定の需要があります。
実はUSBメモリーの使い方もかなり進化してきています。当記事では、USBメモリーの近年の使い方をご紹介します。


USBメモリーの使い方を知る前に

USBメモリーという呼称ですが、これは日本独自のものです。もっと短縮して、「USB」と呼ぶこともあります。世界的には「USB フラッシュドライブ」という呼び方が一般的です。PCではリムーバブルディスクと表記されていますね。すべて使い方は同じものとなります。
USBメモリーが普及する前は、フロッピーディスクが多く使用されていました。差込口も小さく、持ち運びに便利なUSBメモリーが流行ったのは当然といえばそうなのかもしれません。

USBには規格があり、これをUSBマスストレージクラスと呼びます。USBの差込口があるからといって、すべてのUSBメモリーが動作するわけではないということです。PCではあまりありませんが、後述の家電等ではマスストレージが違う為使用できないということが起こりやすいです。
2004年頃からUSBメモリーはシェアを伸ばし、最近ではノベルティやキャラクター商品等、様々なUSBメモリーが使用されています。

USBメモリーの使い方いろいろ

オフィスでの使い方

USBメモリーの使い方についてですが、一番一般的なのはやはりPCです。特に社内のデータ共有の主力として、現在でも多くの方が使用しています。クラウドを使用してデータ交換をするという方も増えていますが、PCに詳しい方も詳しくない方もいる社内では、オフラインの方が都合の良い場合が多いです。
社内でUSBメモリーを使用する場合、中にはOfficeのデータが入っていたり、ソフトそのものをUSBに入れたりもします。USBにソフトを入れる使い方をした場合、多数のPCのセットアップを行う際に便利です。特に立ち上げたばかりのPCは、セットアップの段階ではインターネットに繋がっていない為、オフラインで手軽に数台に使える記憶媒体であるUSBメモリーは非常に便利です。
近年はUSBメモリーのデータ容量がかなり大きくなったこともあり、PCのバックアップ用としての使い方もUSBメモリーが使用されています。データ容量が大きくなればなるほど高額となりますが、USBメモリーが一つで済めばかさばらない為、容量が大きいものは一定の需要があります。

音楽を聴くための使い方

iPodの登場から、音楽はデータで聴く時代となりました。新曲を購入する場合もデータのダウンロードという形が主流となりましたし、パッケージの購入をする方は特典目当てという構図となっています。
PCやスマホに音楽データを入れていると、容量の問題で溢れてしまうことがあります。そういった際はUSBメモリーにデータを移行することで解決します。PCで音楽を聴くのであれば、外付けHDDの様な使い方が可能です。市場で出回っているUSBメモリーの低価格帯のもので4GBのものがありますが、1曲5分とすると約800曲は収納できることになります。USBメモリー毎に音楽の種類を分けるといった使い方もできる為、視認できるのはかなり便利です。

さらに、最近の車でも音楽データとしてUSBメモリーが使用できます。一時期は車にHDDを内蔵したタイプが多かったですが、PCと連動しやすいUSBメモリーの方が使い方として無駄がないのでしょう。最近の主流はUSBメモリー、もしくはsdカードとなっています。
というのも、車にHDDが内蔵されていた時代はCDがかなり売れていました。音楽はCDで聴くものという風潮が根付いていた為、そのCDをHDDに取り込めばCDを取り換える必要がないという提案をしたのが内蔵HDDです。音楽をデータで持ち運ぶ前段階として、内臓HDDは良い仕事をしたのだと思います。

音楽を聴くということで、コンポにもUSBメモリーの差込口があるタイプが増えました。音楽を新しく仕入れるのにインターネットでダウンロードすることが増えた為、その後データの保管と移行がしやすいUSBメモリーに対応したのは当然の流れです。USBメモリーの使い方としてすんなり受け入れやすいテーマが音楽だったと言えるかもしれません。

鍵としての使い方

あまり頻繁に使われるものではないですが、USBメモリーをPCに差さないとPCが動かないという、鍵としての使い方があります。PCに重要な機密情報がある場合、もしくは企業単位でPCを管理したい場合等に便利です。社内PCをチェックする為にUTMを導入する企業も増えていますが、アナログなUSBメモリーの鍵も現代で支持された使い方です。試験会場で不正防止の為に、PCだけは置いておき、USBメモリーは試験時間に配布するということもあります。一斉管理をしやすいという点で、有効的な使い方と言えるでしょう。

BDプレーヤー、レコーダーでの使い方

これはSDカードの方が現在は一歩先を進んでいる状況です。BDレコーダーの場合ですが、SDカードの中に動画データを入れていたとして、AVCHD規格であれば使用可能な場合が増えています。しかし、USBメモリーは動作保証外であることが多いです。この理由は前述のマスストレージ規格だと思われます。世の中には様々なUSBメモリーが出回っていますから、USBメモリーの動作保証まではしかねていると想定されます。そもそも、BDレコーダーとBDプレーヤーは似て非なるものなので、録画と再生という使い方の違いだけではありません。USBメモリー内の動画を見たいということであれば、対応したBDプレーヤーを購入した方がよいでしょう。BDプレーヤーであれば、多数対応している機種が存在します。BDレコーダーは数万円しますが、BDプレーヤーであれば一万円前後で購入可能です。PCで編集した動画を大画面TVで見たいというような使い方を想定される方は、迷わずBDプレーヤーですね。

複合機での使い方

USBメモリーのデータを複合機(コピー機)で使用し、プリントアウトすることができます。比較的新しい複合機を会社に導入しているようでしたら、けっこう便利な使い方なので試してみるとよいです。
社内PCからの印刷は、基本的にはネットワーク印刷となります。複合機でのUSBメモリーの使い方は、外出先でデータとしていただいたものをPCに入れる手間を省ける点が特徴です。PCを持ち運ぶとかさばりますが、USBメモリーの持ち運びならほとんど気にならないはずです。バッグに一つ入れておくことで、「後でメールでそのデータを送ってください」と先方に伝えていたことが、「そのデータをこのUSBメモリーに入れてください」と言えるわけです。それ持ち帰り、PCを経由せずに複合機に差して印刷するのです。かなり手間を省ける使い方と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
USBメモリーの使い方はあきらかに多様化しています。クラウドサービスが盛んになっている中、アナログなデータ保管方法であるUSBメモリーが、逆に人気でもあるのです。USBメモリーの特徴である小ささ、軽さが現代とマッチしているのかもしれません。携帯電話をはじめとして、様々なものが小型化されてきました。USBメモリーやsdカードは、ある意味持ち運び媒体の終着点に近いものなのかもしれません。あまり小さくなりすぎると、今度は無くしやすいという欠点が目立ちそうです。
どれだけ時代が進化しても、使用しているのは人間です。手に持てる、視認できるというメリットはなかなか捨てがたい文化なのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


  • LINEの友達登録をお願いします!

    LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!

    友だち追加

    XでMoovooをフォロー!