無印良品のスーツケース 担当者に聞いた、機能は?コスパは?
衣料品や化粧品、文房具に食料品と多くの製品を取り扱っている無印良品。
日帰りの出張から、長期休みの海外旅行まで、様々なシーンで旅のお供になってくれるスーツケースはどんな機能を備えているのでしょうか?
現在販売されている3種類のスーツケースのおすすめ機能や意外な使い方まで、開発担当の方に直接お話を聞いてきました!
そもそもスーツケースの選び方って?
スーツケースを選ぶ際に、大切にしなければならないのはどんなことなのでしょうか?
靴やバッグなど雑貨類の開発担当をされている良品計画の阿部君江さんによると、主な使用目的、耐久性、今の環境に着目して検討すると良いそう。
例えば長期の出張が多い人が、コンパクトで最小限の荷物しか入らないサイズのものを購入してもあまり使う場面がないですよね。
また収納の少ないお家に100リットルを超えるような大きなスーツケースがあっても、旅行時以外の置き場所に困ってしまいます。
スーツケースは決して安い買い物ではありません。
長く、大切に使えるように製品の頑丈さやデザインに関しても
しっかりと検討してみましょう!
無印良品のスーツケースは全部で3種類!
2019年1月現在、無印良品では3種類のスーツケースを購入することができます。
それぞれ異なる材質で作られていて、その特徴も様々です。
また、スーツケースという名称ではなく、「キャリーバッグ」という名称で販売がされています。
「キャリーケース」と呼ばれることもあります。
今回はおすすめの使用シーンも含めて、ご紹介していきます!
キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー
2017年のリニューアルで、ますます使いやすさに磨きがかかった一番人気のモデルです。
19リットル(1泊から2泊向け)、35リットル(2泊から3泊向け)、62リットル(5泊から6泊向け)、87リットル(7泊から8泊向け)、104リットル(9泊から10泊向け)の5サイズが販売されているのでそれぞれの旅行の日数に合わせたものを選ぶことができます。
また19リットルと35リットルは機内持ち込み対応サイズになっています。
無印良品でハードキャリーの販売を始まったのは2011年。
全世界の無印良品で旅行に関する商品を展開するプロモーションが行われた際に、生み出されました。
「どんなものを作ろうか」となった時にオブザベーションをしたり、旅行者を観察した上でデザイナーと試行錯誤をし「誰でも、どんなシーンでも」使えることを考えて1cm単位で高さを変えられる多段階バーにたどり着いたそうです。
大人からこどもまで、誰もが使いやすいように、という考えの元でスタートしたこのスーツケースにはみんなが欲しい機能がきちんと搭載されています。
まずはキャリーバーについてご紹介。
同じサイズのハードキャリー(35リットル)を170センチの男性と160センチの女性がキャリーバーを完全に伸ばした、同じ高さで持つと、腕の曲がり方などに差が生まれます。
女性はあと少しだけバーの位置を下げた方が、楽に移動できそうですよね…。
でも三段階しか高さを調整できないスーツケースだと、一段階下げただけで今度は持ち手が低すぎてしまいそうです。
そんな時に力を発揮してくれるのが、このハードキャリー。
このように自分の好きな高さにバーの位置を変更することができます!
1センチ毎に止められるので、自分が快適に使える位置を、それぞれの好みに応じて細かく調整できます。
「ちょっと高くて/低くて持ちづらいけど、諦めるしかないよなあ」といった小さいけど、気になる悩みが解消されるのです。
また多くの人にフィットする特性を活かして、夫婦や友達同士でシェアすることもできます。
次にストッパーです。
空港に向かう電車の中で、揺れと一緒にスーツケースが転がっていきそうになった経験はありませんか?
「うっかりロックをかけ忘れていた!」なんて時でも、指先ひとつでストッパーの掛け外しができます。
以前は本体の背面にダイヤル式のものがついていたようですが、リニューアルによってキャリーバーの真下、スーツケースの上部に移動し、さらに操作が簡単になりました!
空港の最寄駅に着いたら、すぐに開錠してターミナルに向かうことができますね!
そしてキャスター、こちらもリニューアルによって仕様が変更されています。
これまで単輪だったものが双輪となり、安定感がアップ。
同時に静音性の向上も図りました。
またストッパーも刷新され、それに伴ってキャスターの故障が旧モデルより減少したそう!
「これがついてたらいいなあ」、「あれも捨てがたいよなあ」とついつい欲張りになってしまう、私たちが欲しい機能がたっぷり詰め込まれているのに、実はとっても低価格なんです。
同じような機能を搭載した75リットルのモデルを有名国内メーカーが49,000円、有名国外メーカーが60,480円で販売していますが、無印良品のものは87リットルで24,900円です。
あまりにも安すぎて、もう少し高くてもいいんじゃないかとさえ思ってしまいます。
しかし、この安さにもきちんと理由がありました。
無印良品ではCMなどによるプロモーションや付属品など、「不必要なもの」を除くことで製品自体の価格を下げているのです。
キャリーケースの場合はネームタグを付けないことや内装のデザインをシンプルにすることで余分なコストが削減され、私たちがより手に取りやすい値段でキャリーバッグを購入できるようになっているそう。
半分の厚みで収納できるソフトキャリー
こちらは2017年秋に販売が開始されたものです。
無印良品ではこれまでにもいくつかのモデルのソフトキャリーを販売してきましたが、ハードキャリーとの差別化ができていなかったそう。
布製だからできることって何だろう?と考えたときに「もう一台スーツケースが欲しいけど置き場所がない…」という社内外の声をもとに生み出されたのが、この畳めるソフトキャリーなんです。
使用できる状態の厚みはこれくらいです。
フタを開くとこのようになっています。
ここから収納できるように、キャリーバッグを畳んでいきます。
まずはキャリーを支えているパネルを外します。
マジックテープと金属製のボタンで固定されているものを、外側に開いていくと高さがちょっとずつ低くなっていきます。
次に緩んでいる紐を閉めて…。
これでお片付けは完了です!
きゅきゅっと元の状態に戻すことで、いつの間にか開いていて場所をとっていた!なんていう事態も避けられます。
ご覧のようにぺったんこになりました。
かかった時間はたったの30秒。
ボタンや紐を組み合わせて、簡単に立ち上がるようになっているので女性でも楽に扱えます。
またメインの収納部分の他に、キャリーの前面にポケットが2つ付いています。
手帳やペンを収納しやすい仕切りも付いてるので、機内では使わないけれど、現地に着いたらすぐ使いたいガイドブックなどの収納場所としてもおすすめです。
Sサイズ(2泊から3泊向け)とLサイズ(5泊から6泊向け)のふたつが用意されていて、Sサイズは機内持ち込みにも対応しています。
アルミハードキャリー
最後にご紹介するのがこちらです。
一刻を争う飛行機への積み下ろしの間に、スーツケースはどうしても傷付いてしまうものです。
筆者もお気に入りのハードスーツケースが、旅行の度に黒ずんでいくのを半ば諦めながら、けれど悲しい気持ちで見ています。
金属製のスーツケースはそんなスレや凹みさえも味にして、育てられるものなんだそう。
「できるだけ同じものを、長く使いたいなあ」と思う旅慣れた玄人にぴったりのモデルです。
ハードキャリーやソフトキャリーと比較すると重量はありますが、金属の中では軽くて丈夫な、アルミでできた製品なので持ち運びやすさ・丈夫さの両方を譲りたくない!という方にもおすすめです。
こちらは2泊から3泊向けの34リットルと5泊から6泊向けの60リットルがあります。
34リットルは機内に持ち込めるサイズです。
旅行の時以外はどうやって使う?
出典:良品計画より提供
ハードキャリーは小さいサイズのもの(19・35・62リットル)のものを大きいサイズのもの(87・104リットル)の中に、キャスターの向きを互い違いにすることで収納できます。
(62リットルは104リットルにのみ収納可能)
開発担当者の阿部さんは、小さいサイズのものの中に普段出し入れすることのないスキーウェアなどを収納した上で、大きいものの中にしまっているそう。
押入れ収納のスペースも削減できて、一石三鳥ですね!
またソフトキャリーは畳める性質を活用して、帰省の際にお母さまに渡したい荷物を詰めて車に載せ、帰りは小さく畳んで収納するそう。
どのモデルも足のついた収納であるということを活かし、重たくてかさばるレトルト食品やお水のボトルを入れて、緊急時の避難バッグとしても使えます。
他にも帽子コレクターの方が専用トランクとして使っていたり「旅行のお供」としてだけでなく、様々な用途で使うことができるみたいです。
もしもの時の修理は?
・キャリアハンドル取替 5600円(税別)
・キャスター取替 1個3900円(税別)※2個目から1個につき1900円(税別)
他にもへこみ修理などの修理ができるそう。
修理依頼の窓口は無印良品の店舗になるので、実際にお店に持ち込んで実物を確認してもらいましょう!
またどのキャリーバッグにも購入から2年間の保証がついています。
保証書はなくさないように、説明書と一緒に保管しておくのが良いかもしれません。
まとめ
今回登場したキャリーバッグ
☆キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー(35リットル/ベージュ)
・約54×37×23.5cm
・税込14,900円(2019年1月21日現在)
・2泊から3泊向け
・機内持ち込み対応サイズ
☆半分の厚みで収納できるソフトキャリー(L/ネイビー)
・約67.5×44×26cm
・税込12,900円(2019年1月21日現在)
・5泊から6泊向け
☆アルミハードキャリー(34リットル)
・約55×37×23cm
・税込69,000円(2019年1月21日現在)
・2泊から3泊向け
・機内持ち込み対応サイズ
今回お話を伺った方
バッグや靴などの開発担当をされている阿部君江さんにお話を伺いました。
旅ゆく人、働く人、多くの人の声を集めて生み出されていた無印良品のキャリーバッグ。
シンプルで機能的な製品は、私たちの「あったらいいなあ」からスタートしていたんですね。
無駄のない心地よさを相棒に、旅がしてみたくなりました。
皆さんも店舗で体験してみてくださいね。
「すぐに情報を確認したい!」という方は、下記の無印良品ホームページも合わせてチェックしてみてください。
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