〈プロ監修〉CPUクーラーおすすめ12選 かっこいい水冷式にも注目
パソコン内で実行される処理を担うCPU。高度な処理を行うことで高い負荷がCPUにかかり、それが原因でときには100℃を超える熱を出すことも。
高温の状態になるとCPUは十分な性能を発揮することができなくなるため、CPUを冷やす役目を果たすのがCPUクーラーという機構です。
この記事では、人気YouTubeチャンネル「UEDAX」を運営しているuedaxさん監修のもと、CPUクーラーを選ぶポイントや、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
▼ パソコンの役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、CPUクーラー3商品
おすすめポイント
簡易水冷でコスパの優れた、DEEPCOOL製CPUクーラーです。「LS720」もよく冷えますが、こちらの「LT720」のほうが扱いやすさでは上です。LS720との大きな違いは、虹色に輝くLEDをファンに搭載したARGB(アドレサブルRGB)対応ではない点。ファンを2基搭載した240mmタイプ(LT520)もありですが、1基の120mmタイプはさすがに冷えにくいです。
▼ uedaxさんによる、ファンが2基の「LT520」を紹介する動画
おすすめポイント
扱いやすく、冷却力も十分で、異音などもなく使用できます。なにより見た目がシンプルでかっこよく、よい意味で自己主張しないデザインです。どんなケースやマザーボードにもあうことでしょう。ARGB対応なのもよい点です。
おすすめポイント
今は水冷式がベストな選択肢という考えですが、空冷式で選ぶならこちらの「AK620 ZERO DARK」がおすすめ。黒以外のカラーを選ぶのもありです。取り付けは多少面倒ですが、静音性や冷却性は上位に入る性能を備えています。同メーカーの「Assassin III」かこちらの2択でしょう。
空冷式や水冷式、CPUクーラーは3タイプから選ぶ
CPUクーラーの冷却方式は大きく分けて「空冷式」と「水冷式」の2種類あり、「空冷式」はさらに「サイドフロー型」と「トップフロー型」の2種類に分かれます。
以上3タイプの特徴を解説します。
空冷式(サイドフロー型)|効率的な冷却効果
サイドフロー型は、CPUの熱を冷やすヒートシンクに横から風を当てる構造です。
PCケースは前面から空気を入れて背面から排出する構造が一般的で、その空気の流れにあてるかたちで配置できるため、効率的な冷却効果が期待できます。
デメリットとしては、CPUクーラーに高さが出てしまうため、大型のPCケースが必要になる点です。
空冷式(トップフロー型)|省スペース
トップフロー型は上から下へ風を当て、メモリーカードやグラフィックボードを含めたマザーボード全体を冷やすことができます。
クーラーを低く抑えられるので、小型のPCケースでも取り付けやすいのがメリットです。
デメリットは、横幅が大きくなりがちでマザーボード上のメモリなどと干渉する場合がある点です。取り付けられるメモリの高さが制限される場合があるので注意しましょう。
また、クーラーの風向きがPCケースの向きと直角に交差するため、サイドフロー型に比べてスムーズに排熱されない場合があります。
ポイント解説
空冷式は取り扱いやすさでも人気ですが、何より動作を目で確認できるのがポイント。ただ、冷却力をあげるために最近のモデルは巨大化しつつあります。見た目を重視すると水冷式のほうがいいと思います。
水冷式|空冷式よりも高い冷却性能
水冷式は冷却液を使うことで、空冷式よりも高い冷却性能を発揮できます。CPUに高い負荷をかける作業が多い方におすすめ。空冷式ほどの強力なファンを搭載する必要がなく、動作音が静かなのもメリットです。
デメリットとしては、冷却液が通るチューブなどがあるため、空冷式と同じ感覚で取り付けできない点です。PCケース内での設置スペースに気をつける必要があります。
また、空冷式に比べて価格が高めで、パーツが多く故障リスクが高い点もデメリットといえます。
uedaxさんのアドバイス
2023年では、水冷式が主流といえるほど製品が増えています。数年前の製品に比べ、仕組みや作りの改善により故障やトラブルは以前より激減しています。今後は積極的に水冷方式を選ぶべきだと考えます。
PCケースに合っているか
冷却効果と静音性の高いCPUクーラーはファンが大きい傾向にあります。性能や静音性だけを重視して選んでしまうと、ケースによっては使いたいCPUクーラーが設置できなくなる可能性があります。
そのため、購入する時には事前に取り付けるスペースを確認しておくことが大切です。CPUクーラーの幅・奥行き・高さをチェックしてマザーボード上の他のパーツやメモリ等と干渉しないことを確かめておきましょう。
高さのあるサイドフロー型の場合、スリムタイプやコンパクトなPCケースに取り付けるには全高160mm未満のモデルを選ぶと収まりやすいため、目安にしてみてください。
ポイント解説
水冷式を選ぶなら、ラジエーターのサイズに注意しましょう。大きさによりケース内に収めることが困難になる場合があります。ただ、ラジエーターは大きいほど冷却力はアップします。
取り付け方法をチェック
取り付け方法は必ず確認しておきたいポイントのひとつです。「バックプレート式」や「プッシュピン式」「クリップレバー式」などの方式が一般的です。
バックプレート式|しっかり固定、着脱が手間
マザーボード背面にプレートを取り付け、CPUクーラーとプレートでCPUを挟むようにして固定する方式です。
しっかりと固定できるのがメリットですが、工具を使う製品もあり、着脱に手間と時間がかかります。
プッシュピン式|着脱が簡単
ピンを押し込んで固定する方法で、着脱が簡単です。
クリップレバー式|主にAMD社製CPUクーラーに採用
クリップレバーを閉じて固定するもので、主にAMD社製CPUクーラーに採用されています。プッシュピン式と同じく工具不要で取り付けが簡単です。
uedaxさんのアドバイス
プッシュピンやクリップレバー式は確かに扱いやすいですが、バックプレート式などを採用している「水冷式」も取り付けの難しさが軽減されてきています。ひとつ注意点としては、水冷式のCPUクーラーの中に、USBヘッダへの接続が必要な製品があります。クーラーの動作情報を管理できるメリットがあるものの、ほかのUSB機器を接続できなくなることがあります。CPUクーラー以外でUSBヘッダを使用する機器が増えているため、CPUクーラー選びでは、USBヘッダへの接続が必要か確認しましょう。
▼ uedaxさんによる水冷式CPUクーラーの取り付け方法を紹介する動画
初心者でも取り付けやすい「リテールクーラー」、注意点も
リテールクーラーとは、CPUに付属しているメーカー純正品のCPUクーラーです。すべてのCPUに付属しているのではなく、一部の製品に限られます。
メーカー純正品であれば、初心者でも不安なく取り付けやすいというメリットがあります。
ポイント解説
リテールクーラーが付属しているCPUは減っています。とくにTDP(想定される最大放熱量)65W以下のものにしか付属されないようになっています。リテールクーラーの冷却性能はCPUに対して不十分な場合があり、TDP65WのCPUに対しても力不足を感じることが多くなりました。
CPUクーラー、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるCPUクーラーの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
- Cooler Master
-
Hyper 212 Halo White RR-D6WW-20PA-R1
- 税込み11,966円(Amazon)
-
デュアルタワーヒートシンクで抜群の冷却力
-
デュアルタワーヒートシンクで冷却性能を向上させた空冷モデルです。6本のヒートパイプで均等な熱伝導を実現。大きめのファンブレードとあわせて強力な冷却力を発揮します。
LEDファンはアドレサブルRGB自動検知機能によって、デフォルトのARGBスペクトラムと、3ピンヘッダ接続でフルカスタム対応のARGB Gen 2の切り替えができます。
ヒートシンクの高さを157mmに抑え、幅広いPCケースに装着が可能。ホワイトのアルミトップカバーもポイントです。
- EKWB
-
簡易水冷 CPUクーラー EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB
- 税込み39,800円(Amazon)
-
ポンプにもライティングエフェクトを搭載
-
90°刻みで本体の向きを変えられる水冷式モデル。
ポンプユニットにもファンのようなグラデーション照明機構が備わっています。
Intel・AMDのCPUソケットに適合するCPUウォーターブロックを採用しており、「ラジエーターを取り付ける為のスペースがあるほぼすべての最新ケースと互換性がある」とうたっています。
- DEEPCOOL
-
ハイエンドサイドフロー型CPUクーラー ASSASSIN IV R-ASN4-BKNNMT-G
- 税込み15,125円(楽天市場)
-
スイッチ1つでモード切り替え
-
本体のスイッチを押すだけで、静音モードとパフォーマンスモードを切り替えられるモデル。7つのヒートパイプと2つのフィンアレイヒートシンクタワーで、効率よくCPUを冷やします。
静音性の高い低電圧・低消費電力の三相6段ファンモーターを採用。
6年間の製品保証付きで、安心して使い続けたい方におすすめです。
外観 |
商品名 |
特長 |
本体サイズ |
ファンサイズ |
重さ |
対応ソケット |
冷却タイプ |
取り付け方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
【監修者おすすめ】DEEPCOOL LT720 |
冷却性能が高く、扱いやすい設計 |
幅120×奥行402×高さ27mm |
約幅120×奥行120×高さ25mm |
1,856g |
Intel:LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1151/1150/1155、AMD:sTRX4/sTR4/AM5/AM4 |
水冷式 |
バックプレート式 |
|
【監修者おすすめ】Antec Vortex 360 ARGB |
ARGB対応ながら、派手すぎずクール |
幅120×奥行397×高さ27mm |
約幅120×奥行120×高さ25mm |
2.25kg |
Intel:LGA1700/1200/115X/20XX、AMD:AM5/AM4/AM3/TR4 |
水冷式 |
バックプレート式 |
|
【監修者おすすめ】DEEPCOOL AK620 ZERO DARK |
空冷式で高い冷却性能を求めるなら |
幅138×奥行129×高さ160mm |
約幅120×奥行120×高さ25mm |
1,456g |
Intel:LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1151/1150/1155、AMD:AM5/AM4 |
空冷式(サイドフロー型) |
バックプレート式 |
|
Silver Stone SST-KR02 |
静音性とパフォーマンスを両立 |
幅97×奥行51×高さ125mm |
92×92×25mm |
380g |
Intel:LGA115X/1200/1366/2011/2066、AMD:AM2/AM3/AM4/AM5/FM1/FM2 |
サイドフロー型 |
バックプレート式 |
|
Thermaltake Contac Silent 12 CL-P039-AL12BL-A |
メモリとの干渉を防ぐスリムデザイン |
幅127×奥行75.3×高さ153mm |
120mm |
700g |
Intel:LGA1366/1200/1156/1155/1151/1150/775、AMD:AM4/AM3+/AM3/AM2+/AM2/FM2/FM1 |
サイドフロー型 |
クリップレバー式(プッシュピン) |
|
アイネックス(AINEX) PCCooler GI-46U-V2 |
安定性の高いバックプレート方式 |
幅120×奥行130×高さ75mm(リテンションを除く) |
120×120×25mm |
390g(ヒートシンク、ファン) |
Intel:LGA115x/1200/1700、AMD:AM4 |
トップフロー型 |
バックプレート式 |
|
Cooler Master Hyper 212 Halo White RR-D6WW-20PA-R1 |
デュアルタワーヒートシンクで抜群の冷却力 |
幅125×奥行137×高さ157mm |
120×120×25mm |
1.26kg |
Intel:LGA1700/1200/1156/1155/1151/1150、AMD:AM5/AM4 |
サイドフロー型 |
記載未確認 |
|
サイズ KOTETSU MARK3 SCKTT-3000 |
全⾼154mmのコンパクトサイズ |
幅138×奥行80×高さ154mm(付属ファン・ファンクリップを含む) |
120×120×厚さ26mm |
723g(付属ファン含む) |
Intel:LGA1150/1151/1155/1156/1200/1700、AMD:AM4/AM5 |
サイドフロー型 |
バックプレート式 |
|
NZXT KRAKEN 360 RGB RL-KR360 |
1.54型液晶ディスプレイ搭載の水冷クーラー |
121×394×27mm(ラジエーター) |
120×120×26mm |
記載未確認 |
Intel:LGA1700/1200/115X、AMD:AM5/AM4/sTRX4/TR4(TR4取付用ブラケットは付属しません) |
水冷式 |
バックプレート式 |
|
EKWB EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB |
ポンプにもライティングエフェクトを搭載 |
400×124×27mm(ラジエーター) |
120×120×25mm |
記載未確認 |
Intel:LGA1700/1200/115X/2066/2011(-3)、AMD:AM5/AM4 |
簡易水冷式 |
プッシュピン式 |
|
DEEPCOOL LS720 R-LS720-BKAMNT-G-1 |
デザインとパフォーマンスの両立 |
幅402×奥行120×高さ27mm |
幅120×奥行120×高さ25mm |
1,607g |
Intel:LGA1150/1151/1155/1200/1700/2011/2011-v3/2066、AMD:AM4/AM5/sTRX4/sTR4 |
水冷式 |
バックプレート式 |
|
DEEPCOOL ASSASSIN IV R-ASN4-BKNNMT-G |
スイッチ1つでモード切り替え |
幅147×長さ144×高さ164mm |
140×140×25mm/120×120×25mm |
1,575g |
Intel:LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1151/1150/1155、AMD:AM5/AM4 |
サイドフロー型 |
バックプレート式 |
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